AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2009年07月06日(月)

MEN'S EX 8月号 平成の寺子屋 赤峰幸生の上級ファッション塾 連載vol.08 [MEN'S EX 掲載記事]

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「白シャツのこなし」

真のクラシックを追求し、服のみならず、生き方そのものに自らのスタイルをもつ男、赤峰幸生。氏が考える、男のお洒落を伝授する連載。第8回は、「白シャツ」についてのお話です。洒落た白シャツのこなしとは?サイズ選びからそのこなしまで、赤峰イズムをお話いただきます。

Q シャツ選びのコツを教えてください
まず大切なのはサイズ選びです
サイズ選びは、何よりも大切ですが、間違えたサイズを自分のサイズと勘違いしてしまっている人が意外と多いように思われます。着丈はお尻が隠れるくらい、袖丈は指の第2関節くらいまであるのが正しい長さです。それとボディにも適度なゆとりが欲しいところです。以下に代表的なものをまとめましたので、ご参考に。

サイズ選びはココが大切!

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(写真左)人差し指1本がすっぽり入るゆとりが◎
ネックサイズは人差し指一本が首にスポッと入るくらいがジャストサイズとされています。前を留めたときに生地に肉が食い込むようだと、それは当然きつい証拠。余って前が浮いているのも、エレガントとはいえません。

(写真中)鎌は高め、身頃には適度なゆとりを
アームホールはなるべく高い位置にあり、身頃も適度なゆとりのあるものがベスト。鎌深は浅いほうが動きやすく、見ためのエレガントさも違います。最近見られる明らかなタイトフィッティングは、窮屈な印象なのでNG。

(写真右)スリーブは実寸よりもゆとりをもたせて
シャツの袖丈は、カフのボタンを留めずに伸ばしたときに、指の付け根から第2関節の間に収まるくらいがベスト。長さにゆとりがなく手首までだと、動かしたとき突っ張られてストレスを感じてしまいます。
 

■まず何よりも、シャツの基本は上質なポプリン
M.E.  今回は白シャツです。赤峰先生の白シャツといえば、まずポプリンを思い浮かべます。特にシャルベでオーダーされたシャツをよく着られていますよね。
赤峰  そうですね。かつてウィリアム・イェッツとアシュトン・ブラザーズという2つの名シャツ生地メーカーが英国マンチェスターにありまして。この2ブランドのポプリンは本当に素晴らしかったですね。シャルベでもこれらのブリティッシュポプリンを使って何枚かシャツを作っています。私の中では、シャツ生地の定番といえば、ブロードではなくポプリンなんです。ポプリンはフォーマルにも普段着るのにも、オールマイティに使えますから。それと、本当にいいポプリンというのは、洗えば洗うほど風合いのよさが増していくんですよね。なんていうのかな、肌触りがコリコリッとしているんです。
M.E.  なるほど。でも、その2ブランドは今では存在しません。赤峰先生が今オススメするポプリンを教えてください。
赤峰  そうですね。デヴィッド ジョンアンダーソンなんかもいいですけど、個人的に好きなのは、スイスのアルモのポプリンですね。アルモのポプリンはアカミネロイヤルラインでも展開していますが、ここのは100番手でも、他社の120番手、140番手を凌ぐクオリティの高さがあるんです。
M.E.  ポプリンのシャツを着用するシーンは決まっているのですか?
赤峰  いえいえ。ポプリンというとドレスの印象があるかもしれませんが、私はそれこそフォーマルからカジュアルまで、あらゆるシーンで着ています。万能性は断トツです。それよりも、それをどうこなすか、のほうが大切ですね。
M.E.  と言いますと?
 

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(←)赤峰的定番1 =ポプリン=
素材説明=細い横畝を特徴とする風合いの柔らかな平織り生地で、一般的に横密度に比べて縦密度があります。同じ平織りでも、ブロードは縦糸・横糸ともに同じ番手を用います。
洗い込むと風合いが増す100番双糸のロイヤルプリン
糸が細く打ち込みがいいスイスはアルモ社の100双ロイヤルポプリンは、視覚的にもブロードとの区別はつかず、畝もわかりません。が、洗い込むとコリコリッとした肌触りを楽しめ、風合いのよさが増します。フォーマルな場にも対応する1枚。シャツ3万450円、スーツ19万4250円(以上オーダー価格)、タイ1万3650円、/以上アカミネロイヤルライン(インコントロ)
 

■白シャツを1枚で着てサマになってこそ一人前
赤峰  白シャツは白い御飯と同じ。たかが白、されど白なんです。ストライプのシャツを着ていればお洒落に見えるかもしれませんが、白シャツをちゃんと着こなせてこそ、初めて一人前なんだと思います。イタリアに行って、上着を脱いで上は白シャツ1枚でもサマになっている人を見ると、おっ、コイツやるなって思います。パッと見はカッコよくても、シャツ1枚になると、その人の素性がさらけ出されるんですよね。単にサイズが合っているかどうかの問題ではなく、ちゃんとシャツをこなせているかどうかもまた大切になってくるからです。
M.E.  なるほど。では、まず基本調のサイズですが、特にどこをチェックすべきか、大切なところを教えてください。
赤峰  そうですね。最近はタイトフィットのシャツがもてはやされていますけど、赤峰的にはあれはちょっと・・・・。本来、身頃には適度なゆとりがあるべきなんです。それと意外と大切なのが、シャツの袖丈。カフのボタンを外して腕を伸ばしたときに、指の付け根から第2関節くらいまでの長さがあるのがベストです。既製のシャツを着ている人は、これよりもだいぶ短い場合が多々あります。
M.E.  確かに腕を動かしたとき、そのくらいの余裕があったほうが、生地が引っ張られることなくストレスを感じずにいられます。
赤峰  そういうこと。それと、大切なのは、シャツそのものの着方です。
M.E.  と言いますと?
赤峰  ウエストまわりとカフまわりに、ゆとりを出すための生地をたるませながら、整えて着ることです(↑「赤峰的定番1」の写真を参照)
M.E.  確かにそうすると、非常にきれいに見えますね。勉強になります。
赤峰  それともうひとつ、これは基本ですけど、時計をする側のカフ回りは、もう片方のカフ回りよりも8mm〜1cm太くしています。私の場合は薄い時計しかしないのでこのサイズですが、場合によってはもっと差をつけてもいいと思います。
M.E.  なるほど。あっ、話は戻ってしまうのですが、赤峰先生はポプリン以外だと、白シャツではどんな素材を好んで着られるのですか?
赤峰  ピケとジャカードです。ピケは夏の素材と思われがちですけど、今は1年を通して着ています。ジャカードはいろいろな種類がありますけど、織り感を楽しめるのが魅力ですよね。個人的には織り感はあってもシンプルなものが好みです。あえて上着との素材感の違いを楽しんでみるのもオススメです。とまあ、この3素材を自分なりの解釈で着られるようになると、コーディネイトの幅が格段に広がるはずです。
M.E.  なるほど、ポプリン、ピケ、ジャカードですね。頭に叩き込んでおきます。ありがとうございました!
 
 

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(→)赤峰的定番2 =ピケ=
素材説明=縦方向に立体的な畝が入った二重織組織の織物で、シャツ地の定番。コシが強く、それでいて肌離れがいいサラッとした肌触りが特徴。一年を通して着られます。
オン・オフともに対応する縦畝が特徴の120双ピケ
スイス・アルモ社の120双のピケを使用。120双なので上品な光沢があり、非常に細く立体的な畝感が雰囲気◎。タイドアップしたスーツスタイルにはもちろん、ノータイで着ても絵になります。シャツ3万450円(パターンオーダー価格)/アカミネロイヤルライン(インコントロ) リヴェラーノ&リヴェラーノでス・ミズーラしたパンツ(私物)

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(←)赤峰的定番3 =ジャカード=
素材説明=織り模様のある組織で、ひと口にジャカードといっても、そのバリエーションはさまざま。赤峰先生が好んでいるのは、織り模様が均一で、とてもシンプルなそれ。
120双のシンプルジャカードは着こなしアクセントの格好材料
こちらもアルモ社のジャカードで、120双のコットン100%。織り感を楽しめる一枚です。見てのとおりこれみよがしなものではなく、ピンヘッドやモヘアなど、素材感のあるスーツとの相性のよさが抜群です。シャツ3万450円、トニックスーツ18万9000円(以上パターンオーダー価格)/以上アカミネロイヤルライン(インコントロ)

 
今月のおさらい

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 白シャツの基本は上質なポプリン、ピケ、ジャカードの3つにあり。
 昨今主流のタイトフィッティングには意義あり。適度なゆとりこそが大切。
 着丈、袖丈のゆとりを整えてきれいに見せるこなしのテクニックこそが大切!

Posted by インコントロ STAFF at 00時00分

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朝日新聞be on Saturday『赤峰幸生の男の流儀‘「クラシック回帰」という潮流’』2012年9月22日(土)掲載

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朝日新聞be on Saturday “赤峰幸生の男の流儀” 『自然から発想する色合わせ』 2013年3月30日(土)掲載

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