AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2009年10月06日(火)

MEN'S EX 11月号 平成の寺子屋 赤峰幸生の上級ファッション塾 連載vol.11 [MEN'S EX 掲載記事]

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「綿やナイロンのコートを男らしく着る方法を教えてください」

真のクラシックを追求し、服のみならず、生き方そのものに自らのスタイルをもつ男、赤峰幸生。
氏が考える、男のお洒落を伝授する連載。第11回は、「綿&ナイロンコート」。男らしく着る方法とは?


 

回答1
タイロッケンコートのウエストをギュッと絞って着ます

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信濃屋のオリジナルのタイロッケンコートに、アカミネロイヤルラインのスーツ、シャルベのバタフライをコーディネイト。「理想的なサイズ感です。男のコートは分量のあるものを、ウエストを絞って着てこそカッコいい。これは襟の大きさが気に入っています。ダブルブレストではないですけど、ガバッと被るような襟が優雅ですよね。私の場合、綿コートは必ずタイドアップで着ています」。コート7万1400円(信濃屋 馬車道店)
 
ウエストはベルトで思いっきり絞ります
「コートはウエストと袖口の絞りが強調されてなんぼ。これはウエストをベルトでギュッと絞って裾がフレアになっているのがとてもエレガントだと思います。ウエストのベルトを後ろで結んでいる人がいますが、あれは絶対やってはいけません。邪道です。それと、コートを着るときは分量的にもグローブは必須です」
 

■綿のコートはガバッと着てこそカッコいい
M.E.  いつもの先生のこなしを見ていて、綿を中心としたコートのお話をぜひお伺いしたいなと、前から思っていたんです。凄く男らしい着方というか・・・・・。コートは分量感が大切だと、常々おっしゃっていますよね。
赤峰  そうですね。コートはガバッと羽織り、ベルトが付いていたらギュッと絞って、メリハリを出して着るのが何よりもカッコいい、というのが持論です。昨今のタイトフィットのコートだと、男らしさを表現するのは難しいですからね。'50〜'60年代のハードボイルド映画の見すぎといわれればそうかもしれませんが、クルト・ユルゲンスやジャン・ギャバンが見せたコートの着方に多大な影響を受け、それが私のベースになっています。レインコートは日本ではあまり着られなくなってしまいましたが、ヨーロッパでは今でも根付いています。彼らはよれた綿コートを当たり前のように着ていますが、男の渋みというか味わいとマッチしていて、個人的には大好きですね。
M.E.  そういえば、今日はすべてタイドアップでしたが。
赤峰  ウールコートのときと違って、綿コートを着るときは、私の場合は必ずタイドアップします。コートをガバッと着て、ベルトがあるときはギュッと絞って、中はスーツでビシッと決めています。コートを脱いだときにビシッとドレスアップして決まっているのが、男のこなしのカッコよさだと思うんです。だから、ノータイでこういうコートは着てほしくはないですよね。
M.E.  ただ、赤峰先生が着られていたようなフィッティングの綿コートって、今の日本で探してもなかなかないと思うんですけど、そのへんに関しては?
赤峰  確かになかなかないですね。だからこそこうしてお話ししているわけで、たっぷり着るのがコートの真髄だと思っていますから、そういうコートがもっと出てくることを期待したいですね。細くタイトに着る今のコートはちょっと違うかなと。個人的には好きじゃないですね。クラシックではないと思います。それはモードであって、5年、10年と着続けていけるものではないですから。
 
■コートは横と後ろから見た美しさにもこだわりたい
M.E.  なるほど、勉強になりました。ここで、それぞれの細かなところのお話を伺っていきたいのですが、まず丈に対するウンチクをお願いします。
赤峰  膝丈がいいですよね。'50年代、'60年代のコートはだいたい膝丈くらいなんです。極端に長いと脚にまとわりついちゃってあまり機能的ではないですし、短いのはスポーティすぎてしまいます。
M.E.  シルエットは?
赤峰  完全にAラインのシルエット、ウエストが絞ってあるもの、ストレートラインのものはベルテッドでウエストを絞り込んで着るものと、この3つが基本になります。正面から見たとき以上に、コートは横から見たときのシルエットにカッコよさを求めます。それと、きれいにフレアしたバックスタイルがエレガンスを感じさせるんです。
M.E.  色はベージュが基本ですか?
赤峰  ベージュとカーキが基本です。ちなみに両者を比較した場合、当たり前ですけど、ベージュのほうがよりエレガントなコートになります。
M.E.  袖は基本的にラグランですか?
赤峰  セットインもありますけど、基本はラグランです。ラグランのコートは二の腕が太いのがカッコいいですよね。ただ、国によって違っていて、フランスは鎌が高くてナローにできているんですけど、これはこれでまたいいんです。
M.E.  最後にひとことお願いします。
赤峰  綿のコートは、トレンチ、バルマカーン(ステンカラー)、タイロッケン、この3つが基本です。これら3つはスーツでタイドアップして着れば、どこにでも行けます。流行を超えた本当の綿コートの魅力を改めて見直してほしいですね。クローゼットの中に綿のレインコートがないのは寂しい限りですから。
 
 

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(←)回答2
リバーシブルコートの柄でアクセントをつけます
バーバリーの'50年代のヴィンテージで、リバーシブルのステンカラー。表がギャバ、裏がウーステッドです。「スーツスタイルに変化がつけられていいですよね。リバーシブルのコートは、昔はたくさんあったんですけど、最近はあまり見かけなくなりました。襟にニュアンスをつけて、中の柄の色をタイで拾っています」

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(→)回答3
スポーティなポリエステルはエレガントな膝丈を選びます
「パリのマルセルラサンスで15年前に購入したポリエステルのコートで、これのこげ茶も持っています。こういうスポーティな素材こそ、着丈が長めで美しいAラインでエレガントに着てほしいですね。中はリヴェラーノのスーツでビシッと。折り畳めるパッカブル仕様なので、海外出張のときなどにとても重宝しています」

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(←)回答4
後ろと横のフレア感でエレガンスを表現します
このアルスターコートは、アクアスキュータムの'40年代のヴィンテージで、生地は伝説の綿ギャバ、アクアファイブ。「ハイウエストで、フレア感が強調されたコートです。本来ウールのコートでの形をコットンで仕立てたものです。ダブルの合わせを上まできちんと留めて着るのも、変化をつけられてオススメです」

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(→)回答5
ベルテッドコートはギュッとウエストを絞ります
フランス輸出仕様の'50年代製アクアスキュータム。「これはイギリス向けのものと比べて着丈が短く襟も小ぶりで、分量が小作りにできています。この時代のモード的な一枚で、同じアクアスでも表情が違うので、変化をつけるのには非常にいいですね。イメージは、『ピアニストを撃て』の頃のシャルル・アズナブール」。

今月のおさらい

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 男のコートは何よりも分量感が大切。ガバッと着てこそ男らしさを表現できる
 コートは正面からのスタイル以上に横と後ろから見たスタイルにこだわりたい
 綿のコートを着るときは中は必ずスーツ。その際、タイドアップは必須!

Posted by インコントロ STAFF at 00時00分   コメント ( 0 )

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朝日新聞be on Saturday『赤峰幸生の男の流儀‘暑い季節の大人カジュアル’』2012年7月7日(土)掲載

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