AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2006年11月24日(金)

OCEANS 1月号 連載#10 [OCEANS掲載記事]

King of Elegance

マエストロ赤峰の「粋がわかれば、すべてがわかる」

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着こなしの基本はモノトーンでのハーモニー
千鳥格子のスリーピーススーツに合わせているシャツは白のツイルで、チーフは白のリネン。タイは黒もしくはシルバー系を合わせるのがスタンダードだが、それでは凡庸なので、赤峰さんは応用編として赤×黒のストライプタイを選択。靴は35年程前、ニューヨークで購入したフローシャイムの黒の内羽根ウィングチップ。カントリーテイストが持ち味である千鳥格子とウィングチップの相性は抜群。この着こなしにコートを羽織るのであれば、上襟がベルベットになっている黒のチェスターフィールドが第一候補になる。
 
ベストがあれば、ジャケットを脱いだ姿も粋でサマになる
後ろの尾錠はきつめに締めて、コルセットのように着るのが王道。背筋が伸びて、身も心も引き締まる心地。シャツの袖はまくった方がこなれて見える。
 

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スリーピースの「粋」

 年末年始に向けて、ドレスアップの機会が増えてくる。そこで今月はフォーマルな着こなしについて話をしようと思う。どんな着こなしでもT.P.O.を念頭に置くことは不可欠だが、フォーマルシーンではその意味合いがより濃くなる。もし、パーティーの招待状に(注1)ブラックタイ着用とのドレスコードが記されていたならば、すなわちタキシード着用を意味する。しかし、そのようにドレスコードが明確ではない場合には、ブラックスーツを選ぶことが一般的だろう。しかし、私はブラックスーツを好まない。日本では冠婚葬祭用との印象が強く、また没個性となりがちだからだ。ただし、これ見よがしに個性を主張することを勧めるつもりは毛頭ない。あくまで控えめに、場の雰囲気に自然に溶け込み、それでいてさり気なく個を醸し出せるような着こなしが望ましい。そういった目線でタキシードに続くセミフォーマルスタイルとなるのが、(注2)千鳥格子のスリーピーススーツである。着用しているのはフィレンツェのリベラーノ リベラーノのビスポーク。生地は英国の(注3)ウィリアム ハルステッドのクリアフィニッシュによる(注4)梳毛ウール。モノトーンで、細かな千鳥格子のため、派手にはならずにドレッシー。そしてスリーピーススーツは、やはり、ベストの存在感が大きい。タキシードでのカマーバンドに通じる役割を果たす。背中の尾錠はきつめに締め、コルセットのようなタイトなフィット感で着れば、背筋も自然と伸び、姿勢もよくなる。そしてベストはジャケットを脱いだときにも功を奏する。シャツは肌着の位置づけ。そのため、ジャケットを脱いでシャツ一枚となるのは、フォーマルシーンでは礼に反する。しかし、ベストがあればそのようなことはなく、シャツの袖をまくってもサマになり、粋であると思うのだ。
 近頃はタキシードジャケットにデニムを合わせたようなフォーマルスタイルのドレスダウンがトレンドとなっているが、私にはどうにも軽薄に映る。やはり、大人の男はあくまでも筋を通した王道の着こなしが望ましい。それはフォーマルシーンであればなおさらのこと。千鳥格子のスリーピーススーツには貫禄が備わり、パーティで優雅に立ち振る舞うための好材料となる。

(注1) 「ブラックタイ」
黒のボウタイのことを指す。ゆえに、ボウタイを合わせるタキシード着用を意味する。ただのブラックタイを合わせて、常識が疑われることのないように。


(注2) 「千鳥格子」
チェックの一種であるハウンドトゥースの日本での呼称。ハウンドは猟犬、トゥースは歯の意。グレンチェックと並んで、カントリー的なテイストを持った英国的トラディショナルパターン。


(注3) 「ウィリアム ハルステッド」
英国を代表するファブリックメーカーのひとつ。


(注4) 「梳毛」
毛羽立ちの少ない、しなやかなウールのこと。対極となるのは紡毛。千鳥格子でも梳毛であればドレッシー。だが紡毛になればカントリー色が強くなり、フォーマルな印象は弱まる。


 

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グレースケリーと共演した映画「上流社会」の一幕より。千鳥格子を着こなすフランク・シナトラが、粋とは何かを教えてくれるお手本的映画。赤峰氏は映画から多々、着こなしの着想を得るという。

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1935年に撮影されたゲーリー・クーパーのポートレート。千鳥格子のピークドラペルのジャケットを粋に着こなしている。
カラーバーを使ったタイドアップも洒脱。
目標となる着こなし例のひとつ。

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今月の赤峰ワードローブ [OCEANS掲載記事]

ホーランド&ホーランドのハンティングジャケット

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ロンドンにあるハンティングを中心にクラススポーツ用のアイテムを扱う名店が、ホーランド&ホーランド。日本での取り扱いはなく、赤峰氏は現地にて7年ほど前に購入。この一枚仕立てのコットン製ブラウンジャケットはハンティング用の機能ウェア。ルーツのあるアイテムをスポーティに着こなすのが赤峰氏流。これから着込んでいくことで、味わいが深くなり、より魅力を増すことが楽しみに。

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OCEANS1月号記事「お洒落の達人に聞いた!パパの10年コンサバって!?」 [OCEANS掲載記事]

オーシャンズがお洒落なパパに持ってもらいたいと思うのは、長く愛せて使える「10年コンサバ」なアイテム。ここでは、お洒落の達人たちに、長い間愛用しているアイテムについて教えてもらいました。

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「アキュアスキュータム」の'40年代ビンテージコート

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本誌連載でもおなじみのマエストロ赤峰氏。で、そんな氏がワードロープからピックアップしてきたのは、'40年代のアキュアスキュータムのコート。キャメルカラーに肉厚なウールの上質な素材感が際立つ、品格漂う逸品だ。
「なんといってもこれは素材感が素晴らしいですね。それにターンナップの袖やボタンの大きさなんかもちょうどいい。最近では服を痛めつけるような加工ものが流行していますが、僕はこんな“リアルヴィンテージ”なものに粋やエレガンスを感じることが多いです。」時代を超えて、なお着続けられる。これぞまさに、本物だけが持つ魅力だ。
「洋服は、その歴史の繰り返しの中で生まれ育つ。着る人にとって、時代性や歴史性を受け継いでいくことは重要です。また、好き勝手に着るだけではなく、そのルーツ、例えば洋服のディテールに敬意を払いながら着ることを、もっと重んじてもいいのではないか。“故きを温ねて新しきを知る”。僕が服を着るうえで、大切にしている考え方です。」

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2006年11月06日(月)

MEN'S EX 12月号 菊池武夫と赤峰幸生の Be Buffalo Forever! vol.7 [MEN'S EX 掲載記事]

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菊池武夫さんと赤峰幸生さん。
ファッション界の2人の巨匠が毎回テーマをひとつ決め、それに基づいてファッションを披露し語り合う、夢の対談連載。

「今月のテーマ」
大人の男のコートスタイル

本連載初のゲストは、ご存知バセット ウォーカーの三代さんと阪急百貨店の花谷さん。ファッション界の若手注目株2人をゲストに4人での対談。男の永遠のテーマである「コート」についての、菊池さん&赤峰さんの持論が炸裂!

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■(写真右)三代彰郎氏
A.グレヴィの帽子
B.バセット ウォーカーのイタリア製シャツ
C.バセット ウォーカーの銀糸入りタイ
D.バセット ウォーカーのトレンチコート
E.バセット ウォーカーのイタリア製ウォッシュトウールパンツ
F.ジャコメッティの靴
■(写真右から2番目)赤峰幸生氏
A.シャルベでオーダーしたシャツ
B.アルニスのタイ
C.英国のテーラーが仕立てたビキューナのコート
D.リヴェラーノ&リヴェラーノで仕立てた'60年代モデルのスーツ
E.ストール マンテラッシのシューズ
 
■(写真左から2番目)菊池武夫氏
A.クールのハット
B.Y.アカミネのジャケット
C.ルイ・ヴィトンのシルクシフォンのストール
D.ジル・ロジェのウールカシミアコート
E.40カラッツ&525のジョッパーズ
F.オールデンのコードバンタンカーブーツ
■(写真左)花谷典男氏
A.エトロのアンゴラ・カシミア混のウールマフラー
B.ドルチェ&ガッバーナのジャケット
C.40カラッツ&525のダッフルコート
D.ヌーディージーンズのジーンズ
E.マルタン・マルジェラのスニーカー



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赤峰さんが撮影時に着用したコートを触りながら、三代さんも花谷さんも感心しきり。
なかでもエルメスのスカーフを裏地として使用しているのには驚きでした。
原稿では割愛しましたが、服好き4人が集まっての服を見ながらの話は、どんどんディープな方向へ・・・・・。

■4人が着用した今季イチオシのコートとは?
M.E.  赤峰さんのコート、(注1)ビキューナですね。
赤峰  自分ではビキューナという認識はないんです。ラムのコートを着ているような感覚っていうのかな。値段がどうとかいうのではなくて、たまたま義理の父がロンドンで仕立てたコートを譲り受けたものなんです。
菊池  裏地にエルメスのスカーフを使っているのにはびっくりしました。表から見るとごくごくフツウのコートなんですけどね。
赤峰  このコートはかれこれ4〜5年着ていますけど、自分の体温でかなりいい感じに馴染んできました。毛の密度感っていうのかな。カシミアにはない目の細かさがありますよね。
菊池  クリクリしているんですよね。
赤峰  そうなんです。ところで、菊池先生が着ているコート、素敵ですね。
菊池  ジル・ロジェというデザイナーのコートで、美しいラインが気に入ってます。
三代  ラペルとか、ローマの昔のスーツみたいなカッティングですね。
赤峰  フランスの'30年代とか'40年代あたりのコートっぽい雰囲気もあります。ボタンが小さいのも凄くいい。
花谷  後ろのラインもきれいですよね。
三代  ドレッシーにビシッと着るのもカッコいいんでしょうけど、タケ先生みたいに崩して着るのもヨーロッパで見られるスタイルですよね。
赤峰  ところで三代君のコート、とってもいい生地使ってるね。
三代  昔の(注2)ムーアブルックのやつです。こういういい生地屋さん独特の風合いを大切にしたいなって思っていて、それを今までは海外のサルトさんに作ってもらっていたんですけど、最近、成熟してきた日本のモノ作りが気になっていて、これは日本で作ってもらったものです。コートは実用品って考えがあるんですけど、僕の年齢だと、ただ着てかっこいいっていう風にはまだどうしてもならなくて、だからディテールにとことんこだわりながら、どこかで遊んで着こなしています。形体は機能に従う、みたいなのが好きなんです。
赤峰  これ、680gくらいあるよね。
三代  そのくらいあると思います。あと、コートは生地とシルエットが命じゃないですか。先生の大の仲良しである(注3)リヴェラーノさん、彼のスーツって太いですけど、ダーツであれだけ立体的に見せていますよね。サルトさんたちから習った技術を少しずつ反映させて、だからこれもダーツを入れて細身かつ立体的に仕上げてあるんです。
花谷  今日は菊池先生が手掛けられたダッフルを着させていただいたんですけど、僕は上品なスタイルを追求していきたいというのがあって、そういった意味ではダッフルコートって凄くいいなって思います。機能面でも秀でたものがありますよね。
赤峰  歳とってから着たいよね。スーツの上から着るのが気分かな。
花谷  確かに、菊池先生が最初これを着ていたとき、本当カッコよかったですから。今までのダッフルコートってもたつき感みたいのが凄くいやだったんですけど、これはすっきりしていて、そこがとても気に入ってます。
菊池  三代さんのコートじゃないですけど、シルエットの美しさにはこだわりましたからね。モノを作るときは、いつも何がカッコいいのかって考えながらやってきましたけど、その瞬間に一番求めているものをその原型の中に入れたいというのはあります。原型は歴史を辿ると既に出来上がっているものなんだけど、2006年はこのカタチで着たいっていう、そのときの気分を取り入れることが大切なんです。
赤峰  時代の気分のブレンドなんですよね。どうブレンドするかという点で、菊池先生の場合はそのへんの匙加減が絶妙なんですよね。
花谷  コートの内側に入った紫のパイピングが好きですね。僕は関西の人間ですから、昔は多色使いが基本だったんですけど、最近はなるべく抑えるようにしています(笑)。このくらいのアクセントがちょうどいいです。

■スーツはショルダーと胸、コートは腰のアタリで着る。
M.E.  花谷さんと三代さんのファッション観を聞かせてください。
花谷  自分は上品さとプリティさを大切にしたいなと思っています。売り場でもそういう点を意識しながら演出していきたいですし、今の時代、「カッコいいだろ、よりもカワイイでしょ」みたいなほうが女性にモテるんじゃないかって、前から思っていたんです。
三代  僕らの世代だと、女性には当然モテたいんですけど、男が男に惚れるっていうのもあるじゃないですか。両方にモテたいっていうか、男性の人にもこれいいよねっていわれるものを着たいですよね。
花谷  ああ、そうかもしれません(笑)。
三代  タケ先生も赤峰先生もほかに似てる人がいないカッコよさですよね。最初は誰かを参考にしながら自分の哲学を築いてこられたんでしょうけど、おふたりを前にして日本のファッション界の先輩って凄くカッコいいんだなって改めて思いました。
赤峰  タケ先生も僕も、基本は映画からなんです。当時は映画しかなかったからね。逆をいえば、映画だけがあったことの幸せ感というのがありました。そこから何を学ぼうっていう、スポンジの吸収度が違いましたよね。そういうしつこさはもってもらいたいですよね。イタリアで夜中に目が覚めてテレビをつけると、いまだに'50年代や'60年代のモノクロ映画が必ずやっているんですよね。
三代  確かによくやっていますよね。
菊池  ヨーロッパの人は黙っていてもカッコいいじゃないですか。日本人はカッコよくない原型をカッコよくしようと、一生懸命細かく勉強するでしょう。それが服にしっかり表現されているなっていうのは感じます。外国人がマンネリ化して忘れてしまっているものを、日本人は細かく攻めていますよね。三代さんの話を聞いていて、入り込み方が違うなって感心しました。
赤峰  イタリアンスタイル、フレンチスタイルだけではなくて、いつかはジャパニーズスタイルっていうのを築いてほしいですよね。若い人が頑張ってくれるのは楽しみだけど、とはいえ自分たちも負けてられないなぁ。
花谷  おふたりがコートの着こなしで影響を受けた人を教えてください。
赤峰  トレンチはリノ・ヴァンチュラかな。先生が着ていたようなダブルのコートだったら、ケーリー・グラントとか(注4)ピーター・セラーズ。ダブルのアルスターっぽいコートだったら、(注5)カルロ・ポンティっていうソフィア・ローレンの旦那さんの着方です。
菊池  僕の場合、親父かな。ダブルブレストのもっとボリュームのあるやつでね。割とマフィアっぽい格好でした(笑)。昔の写真を見ると、やっぱりカッコいいなってね。俳優もいいけど、身近だったぶん、リアルでした。
三代  コートってメンズのアイテムの中でも特別なものだという感覚が、自分の中にはあるんです。両先生にとって、コートとはなんぞやっていうのを教えてください。
菊池  生活全体が簡略化されて便利になったから、洋服がしぼんできて、四季も意識しなくなって、無駄なことが増えていますよね。コートは防寒アイテムなのに、今の人は寒いときに着るっていう意識が希薄なような気がするんです。旬の食材があるように、そういう感覚で、洋服も生活も生き方も見直すと、もっともっと楽しくなるんじゃないかと思います。
赤峰  ジャケットやスーツはショルダーと胸のドレープで着るものですけど、コートは男性も女性も腰のアタリの色気で着るものなんです。イタリア人でそういう着こなしをしている奴を見ると、やるな、チクショーって思います。
三代  素晴らしい!腰のアタリの色気で着る・・・・・・名言ですね。
花谷  これを機に、自分はもちろん、お客様にもそういうきっかけを与えていけるよう頑張っていきたいです。
 
 
(注1) 「ビキューナ」
南米アンデス山脈の標高4,000mの高地にのみ生息する野生ラマの獣毛。最高級服地として知られ、ビキューナでコート1着仕立てると、ウン百万はくだりません。


(注2) 「ムーアブルック」
今は無き英国の生地メーカー。ピーコートなどに使われるメルトン地に定評がありました。


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(注3) 「リヴェラーノさん」
フィレンツェの名門サルト、リヴェラーノ&リヴェラーノのオーナー、アントニオ・リヴェラーノ氏のこと。赤峰さんの昔からの大親友です。

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(注4) 「ピーター・セラーズ」
1925年〜80年。英国ハンプシャー生まれ。'55年の「マダムと泥棒」で喜劇俳優として高い評価を得ました。有名なのは「ピンクパンサー」シリーズのクルーゾー警部役。

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(注5) 「カルロ・ポンティ」
1913年、ミラノ生まれ。イタリア映画の黄金期を築いた名プロデューサー。「道」、「鉄道員」、「女は女である」、「ボッカチオ'70」など、数々の映画を製作。

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菊池武夫さん Takeo Kikuchi [MEN'S EX 掲載記事]

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シルエットで今の気分を表現

細身のダブルブレステッドのカシミア混チェスターフィールドコート。何よりも素晴らしいのは、そのシルエットの美しさ。小さなボタン使いも、今日的で洗練されています。

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赤峰幸生さん Yukio Akamine [MEN'S EX 掲載記事]

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ビキューナコートの裏地はエルメス!

非常にクラシックな着こなしですが、クラシックを極めたゆえの、ダンディズムがあります。ビキューナのコートのスタイリングは最もたる例。裏地はエルメスのシルクスカーフ。

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花谷典男さん Norio Hanatani [MEN'S EX 掲載記事]

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1973年奈良県生まれ。京都大学を卒業後、阪急百貨店に入社。うめだ本店、有楽町店で展開している大人のためのセレクトショップ「スティルアッシュ」と、インポートのプレステージブランドのバイイングを担当しています。

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こちらも細身に仕上がっています

ダッフルコートといえば、一般的にボテッとした印象がありますが、菊池さんが今シーズン手掛けた40カラッツ&525のダッフルコートは細身のシルエットで、今の気分を反映。

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三代彰郎さん Akio Miyo [MEN'S EX 掲載記事]

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1974年静岡県生まれ。20代前半にしてバセットウォーカーのバイヤーに。コミュニケーションを大切にしながらストーリーある服を企画・バイイングしてきました。現在は、サルトテクニコが展開する同店のディレクター。

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襟の後ろにはチンフラップを装備

トレンチコートの襟の後ろにはチンフラップが装備されていて、風が強いときはそれをはずして前につけられます。三代さんは、ディテールの着こなしを積極的に楽しんでいます。

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MEN'S EX 12月号記事 「お洒落の悩み解決」 [MEN'S EX 掲載記事]

下記MEN'S EX 12月号記事
「ファッションの達人たちが回答するお洒落の悩み解決」に回答者として登場しました。

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悩み「ネクタイを上手く結べません」 [MEN'S EX 掲載記事]

スッキリ!達人の結び方を学びましょう

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「最後の締め上げでヨーロッパ的立体感を生みます」

タイドアップ姿がとってもエレガントな、赤峰さんのタイ結びの奥義とは?
「いつも無意識のうちにやっているのですが、強いていうなら、ポイントは最後の締め上げです。アメリカっぽいノットは好きではありません。猫背の状態から背筋を伸ばして台襟に向かってキュッと締め上げると、ヨーロッパ的な立体的なノットが完成します」

【これが赤峰さん流プレーンノット】

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1.小剣はベルトの位置

背丈によって多少の差はありますが、赤峰さんの場合、小剣をベルトの位置に合わせます。

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2.中指と薬指で固定

小剣がビシッとなっているか確認して中指と薬指で大剣と小剣を挟み、大剣を心臓側へピュン。

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3.大剣を一度落とします

ここから前かがみに状態に。大剣をグルリと通しますが、その際、一度下に落としてから通します。

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4.中央から通します

大剣は剣先から通すのではなく、半分に折って中央から通すのが赤峰さん流です。

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5.ディンプルを整えます

左手の親指と人差し指で左側、右手の親指と人差し指で右側のディンプルを整えます。

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6.最後に背筋をピンと

最後に猫背の状態から背筋を伸ばしながら、シャツの台襟に向かってタイを締め上げます。

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悩み「革ジャンをカッコよく着こなせません」 [MEN'S EX 掲載記事]

スッキリ!ジーンズではなくウールパンツを合わせましょう

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「ウールパンツを合わせてドレスのマインドで着ています」

イタリア男の定番アイテムであり、Y.アカミネのコレクションでも定番として長らくラインナップされていたヴァルスタータイプのスエードブルゾン。これにウールパンツを合わせるのが赤峰さん流。
「今日着ているのは英国のコノリーのブルゾンです。この手のカジュアルなブルゾンには、ついついジーンズを合わせてしまいがちですけど、そうすると締まりのないスタイリングになってしまいます。だからウールパンツを合わせ、あくまでドレスのマインドで着こなすのが私のスタイルです。ブルゾンは小さめを選び、中にはドレスシャツを合わせることが多いですね。それだけで、グンとこなれたスタイルに仕上がるはずです」

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これはNG!
残念ながら品がありません


お洒落、お洒落といわれているイタリア男ですが、これはあまりいただけません。サイズバランスも美しくないですし。上品に仕上げたいのであれば、革ジャン+ジーンズというお決まりのパターンではなく、ウールパンツを合わせるのが近道といえるでしょう。

【スタイルを格上げする赤峰さん的着こなしテク】

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グローブを効果的に使います

厚手のグローブで手の存在感を出すと、コーディネートに奥行きが生まれます。「していないときは、ポケットに無造作に放り込んでも絵になります。ショート丈ブルゾンはタイトで袖丈長めが絶対です」

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ヴェストを着る感覚でXラインが絶対の基本

下から3つめを留めたときに美しいXラインを描く、ピタッとフィットするものを。「ヴェストを着る感覚です。これは凄く重要なことです。着たとき後ろ上がりになるよう、いつも意識しています」

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シャツの襟は無造作に立てます

中にはドレスシャツを合わせ、さりげなく襟を立たせます。無造作のようで、実は計算されている、イタリアでいうところの“フィント・ネグリジェンテ”というやつです。赤峰さんの十八番テク。

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2006年10月24日(火)

OCEANS 12月号 連載#9 [OCEANS掲載記事]

King of Elegance

マエストロ赤峰の
「粋がわかれば、すべてがわかる」

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これ見よがしにならないマエストロ流のこなし方

ラグランスリーブでダブルブレスト6ボタンのレザーコートは、1940年代のダンヒル製でロンドン大学の教授から譲り受けたもの。フィレンツェのリベラーノリベラーノにて仕立てたドーメル社製のガンクラブチェックの生地を使用したスーツに、チャーチのハンティング用ブーツを合わせた着こなしで。取材時は白シャツにホーランド ホーランドの鳥のクレスト柄のタイを合わせて。よりスポーティにこなすならタートルネックのニットを合わせるのがおすすめ。

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レザーコートの「粋」

 前号ではカシミアのアルスターコートを題材にして粋について話したが、同じコートでも素材がレザーとなると趣はまったく異なる。今回は(注1)ダンヒルのレザーコートを取り上げる。1940年代のドライビング用コートで、親交のあるロンドン大学の教授から譲り受けたものだ。私は服との一期一会を大切にしており、このコートはまさにそのひとつ。偶然に出会い、運よく手に入り、以来、冬が訪れる度に愛用している。説明は割愛するが、移動手段が馬から車に替わり始めた頃に創業したブランドがダンヒル。乗馬、狩猟などのクラススポーツのひとつとしてドライビングが加わり、粋な装いが生まれた。このコートを粋に感じるのは、そうした背景からである。防寒性が高く、前振りの袖で、機能性も申し分ない。(注2)ベルスタッフのライダーズジャケットも然りである。
 レザーはウールやカシミア素材と比べて、まったく性質が異なる。経年変化、味の深まり方が違うのだ。レザーは着込まないと、その魅力を発揮しない。しかし、いったんなじみ始めると、自分の皮膚のような感覚でまるで体の一部のようになっていく。キズが付いても、またそれが味わいに。着るほどにいい風合いになる条件は、上質なレザーであること。今でもダンヒルが素晴らしいのは、質のよいものをずっと作り続けていることにある。それは歴史に裏打ちされている。一朝一夕になし得ない品格が、そこには存在する。他には(注3)コノリーも挙げられる。
 レザーのコートを粋に着こなすために、気をつけていることがひとつある。それは、「リッチ」に見えないようにすること。レザーはおおむね、高価である。だからこそ、リッチ風に着飾るのは、これ見よがしそのもの。リッチとクラス感はまったく違う。着込んで味わいが深くなったレザーであれば、それを着ている本人と自然な調和が生まれる。だからこれ見よがしなリッチにはならないのだ。これからレザーの新しいアイテムを手に入れるなら、着て外出する前に、できるだけ自宅で試し着を繰り返して、体になじませていただきたい。いかにも下ろし立てに見えるのでは、まるで借り物を着ているようだ。ダンヒルのレザーコートも、今よりは来年、そして10年後のほうが、さらに粋になっていると思うのである。

(注1) 「ダンヒル」
創業者であるアルフレッド・ダンヒルは、1880年代に馬具専門卸業を営む父の家業を引き継いだが、自動車のアクセサリーや小物販売に転身。今日では車を中心としたライフスタイルを提案するラグジュアリーブランドとして発展。


(注2) 「ベルスタッフ」
1924年、イギリスにて創業。本格ライダーズジャケットを扱う老舗。完全防水と通気性の両方を兼ね備えた「ワックスコットン」を世界で最初に使用し、イタリアや日本で大ブレイク。


(注3) 「コノリー」
創業1874年の英国王室御用達のタンナー。ロールス・ロイス、ベントレー、など高級車の内装用皮革として名高く、コノリーレザーと呼ばれ、レザー小物まで展開。


 

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ダンヒルの歴史を語る資料として貴重な「ONE HUNDRED YEARS AND MORE」。
車を中心としたライフスタイル、それにまつわるアイテムを提案した広告などが収められている。

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1900〜1970年のカーレースの模様を掲載している写真集。
クラシカルなレーシングカーとともに、当時の粋なドライビングスタイルを紹介。
現代に通じるよきお手本集。
赤峰氏の所蔵本より。

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粋な男の一人として、赤峰氏が挙げるのは名優クラーク・ゲーブル。エポーレット付きのレザーコートにタートルネックを合わせ、パイプでタバコをくゆらせる。この姿が実に洒脱。

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今月の赤峰ワードローブ [OCEANS掲載記事]

Y.アカミネのカバーコート

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乗馬用のコートをイメージして、街着用としてデザインしたコート。Y.アカミネにて4年ほど前に製作。素材はウェイトの軽いキャバリーツイル。上襟はベルベット素材。軽快に歩きたいから、着丈を短めに。ドライビングコート同様、クラススポーツ感が漂う一着。赤峰氏はジャケット代わりとして、カシミアニットに5ポケットパンツ、足元はジョッパーブーツで合わせるのがお気に入り。

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2006年10月06日(金)

MEN'S EX 11月号 菊池武夫と赤峰幸生の Be Buffalo Forever! vol.6 [MEN'S EX 掲載記事]

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菊池武夫さんと赤峰幸生さん。
ファッション界の2人の巨匠が毎回テーマをひとつ決め、それに基づいてファッションを披露し語り合う、夢の対談連載。

「今月のテーマ」
タイドアップのジャケットスタイル
 
今回のテーマはタイドアップしたエレガントなジャケットスタイル。今回は、いつにも増してエレガントな着こなしを披露してくれました。菊池さんがプロデュースするショップ、40カラッツ&525にて撮影。ひょんなことからお2人でタッグを組み、夢のコラボジャケットを作ることになりました。

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■(写真右)菊池武夫氏
・ボサリーノのキャスケット
・ドルチェ&ガッバーナの白シャツ
・アルテアに別注した40カラッツ&525のタイ
・ルイ・ヴィトンのシルクシフォンストール
・スクーデリのヴェスト
・40カラッツ&525のカシミア製1枚仕立てジャケット
・プラダの7〜8年前のジョッパーズ
・カチンのハラコ風シューズ

 
 
 
 
■(写真左)赤峰幸生氏
・シャルベのロイヤルオックスフォードオーダーシャツ
・ニッキーのカシミアニットタイ
・Y.アカミネのラムズウールのジャケット
・イ プロンティの赤メガネ
・マビテックスのウールパンツ
・ジョージクレバリーのストレートチップ

 

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連載ネームの「Be Buffalo Forever!」をブランド名にしたジャケットを作りませんか、というM.E.の提案に興味を示してくださったお2人。
お2人の力を結集して1着のジャケットを作ることに決定。いつの間にか連載の話しは終わり、そっちの話で盛り上がりっ放しに。
一週間後に再びミーティングの約束。春夏の商品化に向け始動です。
 

■ジャケパンはエレガントに着てこそカッコいい
M.E.  今回のテーマはジャケット&パンツです。ヨーロッパだとジャケット&パンツでビジネスに臨むのは以前から当たり前のことになっていますけど、日本ではジャケパンっていうと、カジュアルなイメージが先行しています。それを覆す提案をしたかったわけですが、お2人の今日のスタイルはいつになくドレッシーですね。
菊池  きちんとした格好をしたいっていうのがここ最近の気分なんです。そういうのが前提にあって、夏頃から細いパンツを穿きたくて、でもただ細いだけだと、ヒネリがなさすぎますよね。その点、(注1)ジョッパーズだと上が緩くなっていてシルエットに表情があるでしょう。そんなわけで、今日はジョッパーズを合わせてみたんです。あとはベストを着たくて仕方がなかったっていうのもあって、その2つで上手く自分らしさを表現してみました。
赤峰  今日のスタイリングは先生でないと着こなせないですよね。何げない感じですけど、難易度は凄く高い。'30年代のドレスアップしたリッチな紳士の雰囲気を見事に醸し出していますよね。レベル5って感じです(笑)。
菊池  震度5って感じですかね(笑)。
(撮影中に震度3の地震があったばかりだったので)
赤峰  ハッハッハッ(笑)。震度5ですね。で、そのカシミアのジャケットもいい味出していますよね。
菊池  最近は肩がキチッとしたタイプのジャケットが人気ですけど、私がそういうのを着ると、急に借り物の猫みたいになってしまうんです。今日着ているジャケットは去年40カラッツ&525で作ったもので、新品の感じがイヤだったので、洗濯機で洗ってしまったんです。着慣れた感じを出したかったんですよね。で、乾燥機に入れて全体的に縮めようと思ったら、丈しか縮まなくて失敗してしまったんです(笑)。とはいえ、前回着たのが新作で落ち着かなかったので、今日は着慣れているものを選びました。
赤峰  洋服を自分のイメージの顔つきにしたいっていう気持ちがあるんでしょうね。それ、よくわかります。そのときの菊池さんの顔ってもの凄く真剣なんでしょうね(笑)。
菊池  きっとそうだと思います(笑)。
赤峰  あと、今日の菊池さんのスタイリングを見て感じた点は、リアルなクラシックであるということ。近年いわれているイタリアのクラシックとは趣を全く異にする、クラシック違いなんですよね。往年のヨーロッパの紳士の本物のスタイルですよね。その中にフレンチっぽい着こなしを取り入れているあたりは菊池さんならではです。
菊池  そのとおり。イタリアでもないし、英国でもないんです。フランスなんですよね。英国は時として真面目すぎな感じがしますよね。
赤峰  確かに。本当、パリって感じなんです。昔のロンシャン競馬場とかで双眼鏡を持っている紳士って感じ(笑)。この上にカシミアのグレイのオーバーコートとか着たらカッコイイですよね。
菊池  ああ〜、いいですよね。確かにそういう気分です。ところで赤峰さんが着てらっしゃるジャケット、実は今日、僕もそれを着ようかなって思っていたんです。
M.E.  持っていらっしゃるんですか?
菊池  実は赤峰さんの展示会で見て気に入ってしまって、お店の商品としてジャケットを何種類か買い付けたんです。でも、赤峰さんが着てこられたので、諦めました(笑)。
赤峰  '60年代くらいのハリウッドの連中が着ていたような感じをイメージしたんです。今日着ているジャケットのイメージがあるのは、(注2)ジョージ・ハミルトンです。白黒の千鳥格子に白シャツって感じで。これは英国のアーカイブの生地を復刻して作ったものなんですけど、ピュア・ラムズウールを使っていて、風合いが凄くいいんです。
菊池  コシがあるけど、ソフトなんですよね。着込むほどに味わいも増していきそうですし。で、そのジャケットを凄くエレガントに着ていらっしゃる。'60年代風の着こなしというだけあって、ネクタイも細くて、パンツもダブルで太くあげていて、細かいところも抜かりないですよね。
赤峰  ちゃんとアメリカンポケットになっているんですけど、これはかれこれ17年くらい穿いているマビテックスのパンツです。フレンチ・アメリカンって感じですね。本当は昔のケーリー・グラントのやつみたいに、こういう格好にダボダボのシャツを、巻き込んで入れるようにして合わせるのがスタイルなんです。でも、まんま昔のままにしてもしょうがないので、そこまでは再現しませんでしたけど(笑)。近年出回っているノーパッドでアンコンタイプのとは方向性を全く異にするジャケットっていうのかな。ドレスのマインドがベースにあるんです。

■お2人ともフレンチの着こなしが最近の気分
菊池  ところで、赤峰さんがほかに気になっているジャケットってありますか?
赤峰  グレンチェックのジャケットは相当気になっています。千鳥格子かグレンチェックのジャケットのスタイルかな。あとは首が長めのフルタートルネックニットです。今日みたいなジャケットに、シェットランドのタートルの襟口が伸びてきてしまった感じのを合わせてもカッコいいと思うんです。若いときの(注3)クラーク・ゲーブルみたいなイメージです。フレンチでいうとジャン・ギャバンあたりかな。
菊池  そうですね、よくわかります。
赤峰  菊池さんが気になっているアイテムはなんですか?
菊池  第1回のブレザーのときに話しましたけど、ミディアムグレイよりちょっとライトなフランネルのダブルのジャケットを着たいんです。
赤峰  ダブルで下1つ掛けとかで着るとカッコイイですよね。Vゾーンも深めでね。ジャン・ギャバンとか(注4)リノ・ヴァンチュラみたいな感じです。ただ、最近、文化的にジャケットをエレガントに着こなしてる人って少ないなって思うんです。「このオヤジ、お洒落だな」って思える人って、イタリアとか見ていてもほとんどいない。どこか田舎っぽく感じてしまうんですよね。カッコいい人ってもっとシックですよ。さっき話したように、お洒落なフランス人って絶対的な人数は少ないですけど、お洒落な人のレベルは本当に高いですから。
菊池  確かにフランス人のお洒落な人って、本当にシックだと思います。コーディネーションのスキルが高くないと、ジャケット&パンツって上手くこなせないじゃないですか。
赤峰  モーリス・ロネとかもヤバいくらいにカッコいいですしね。
菊池  「死刑台のエレベーター」で彼が見せた着こなしって最高ですよね。
M.E.  実は前から思っていたんですけど、お2人のアイデアを合わせて、「Be Buffalo Forever!」ってブランド名で一着のジャケットを作ってみませんか?今でこそお2人の着こなしは全く異なりますけど、通過してきた原点が一緒なので面白いように話が通じ合っているなって思っていたんです。完成したら、それを着て連載ページにご登場いただいて(笑)。洋服が大好きな読者の琴線に触れるような1着を作って、40カラッツ&525で展開しましょうよ。
菊池  おっ、それは面白いですね(笑)。
赤峰  では、早速打ち合わせしましょうか(笑)。
菊池  今からだと、秋冬は間に合わないから春夏の商品化を目指して練っていきましょう。春夏に向けてだったら、時間はたっぷりありますし、きっと面白いものができますよ。

※そんなわけで、本連載でお2人のコラボレーションによるジャケットを作ることになりました。お二人ともかなりやる気になっていただいており、現在打ち合わせを重ねているところです。お二人が手掛けた夢のコラボジャケット、上手くいけば3月号あたりでお披露目できるかと思います。


(注1) 「ジョッパーズ」
乗馬用の長ズボン。動きやすさを重視しているため、上方部はゆったりしていて、膝から裾にかけてはスリムでぴったりフィットしたシルエットが特徴。

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(注2) 「ジョージ・ハミルトン」
1939年、テネシー州メンフィス生まれ。役者としては有名ではないが、赤峰さんは彼の着こなしを絶賛。作品としての代表作は'79年の「ドラキュラ都へ行く」など。

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(注3) 「クラーク・ゲーブル」
1901年、オハイオ州生まれ。'24年に「禁断の楽園」でデビュー。'34年の「或る夜の出来事」でアカデミー主演男優賞を受賞。'39年の「風と共に去りぬ」で大スターに。

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(注4) 「リノ・ヴァンチュラ」
1919年、伊パルマ生まれ。幼少時にフランスへ移住。'54年に「現金に手を出すな」でデビュー。ギャングや刑事の役を多く演じた。代表作は「情報は俺が貰った」など。

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菊池さん的JKの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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ヴェストを取り入れてフォーマル感を演出

ヴェストでフォーマル感を演出しているのが肝。で、気がつけば3号連続の紹介となる、ルイ・ヴィトンのシルクシフォンのモノグラム柄スカーフ。菊池さんの定番アイテムです。

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ジョッパーズでシルエットが◎です

気分的に穿きたかったというジョッパーズ。フツウのスリムパンツではなく、太もものあたりにふっくらボリュームがあるので、菊池さんならではのスタイリングが完成します。

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圧倒的な素材感で個性を演出します

かなりインパクト大なハラコ風シューズ。シックな黒でまとめながらも、ハラコ風のモコモコが圧倒的な存在感を放ちます。フォルムが美しいので、違和感なくまとまっています。

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赤峰さん的JKの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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差し色として色メガネを使います。

赤峰さんの最近のお気に入りである色メガネ。色を抑えた着こなしの中で、差し色として使うのが赤峰流。普段は胸ポケットに挿した白チーフの後ろからチラリと覗かせています。

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'60年代のアメリカを意識しています

ネクタイはやや長めのものを選び、ノットを小さく結んでいます。'60年代のアメリカを意識しているということで、パンツもLポケットのタイプを合わせるこだわりようです。

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シャツのカフで赤峰流ニュアンスを

赤峰さんはベーシックなアイテムを好みますが、その中で自分なりの着こなしをどう表現するかにこだわります。シャツのカフで写真のようにニュアンスをつけるのも、氏の定番。

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2006年09月29日(金)

エスクァイア日本版「LAST(vol.8)」11月号臨時増刊(男の靴雑誌)に登場しました。 [LAST掲載記事]

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紳士の着こなしに欠かすことの出来ない「靴」と「服地」との関係をご覧下さい。

Fabric & Shoes
達人たちが選ぶ、ファブリックと靴。

靴とスーツの着こなしを考えるなら、生地、ファブリックへの視点は欠かせない。そこで紳士の着こなしを熟知した6名の達人たちに、今気になる素材と靴のマリアージュを聞いた。
 

Akamine's choice 1
「ジョシュアフランスのオイスター、グレーバーズアイ」×「英国調の黒のフルブローグ・オックスフォード」

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 ジェントルマンズドレスアップといいましょうか、今季の全体の気分としてモノトーンを軸足にして、英国素材に注目しています。このジョシュアフランスのオイスターというシリーズは、世界の錚々たるテーラーでジェントルマン御用達の重要なバンチです。通常300g/m前後が多いですが、このバースアイは400g/mと重く、シワになりにくい反面、クリースが取りにくい。鳥の目のような柄は、紳士用スーツ生地に多用されます。服を持つと重く感じますが、着ると軽い本物です。リアルなものをきっちり捉えるのが、時代の要請でしょう。
 ウェイトが重いので、それに見合うものとして靴はフルブローグ・オックスフォードがいいでしょう。色は生地のトーンに合わせ黒。私は長年、フローシャイムのインペリアムを愛用してますが、英国調のものもいい。イメージはウィンストン・チャーチル。英国を代表する紳士の身嗜みには見習うところが多く、ダブルブレストに黒のフルブローグは象徴的着こなしです(談)。

【GEORGE CLEVERLEY】
伝説の靴職人、ジョージ・クレバリーの遺志を継ぎジョージ・グラスゴウらにより復活。無骨なフルブローグも、細身でエレガントなトゥシェイプに仕上げてしまうのは、ここならではの力量だろう。¥73,500(ジョージ クレバリー/ビームス ジャパン5F tel.03-5368-73005)
 


Akamine's choice 2
「ドーメルのスポーテックスヴィンテージ、白黒グレン&ブルーオーバープレイド」×「英国調のパンチドキャップトゥ・オックスフォード」

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 今年から来年にかけてはモノトーンです。このウィンザー公が着用したことから名付けられた、白黒グレナカートのプリンス・オブ・ウェールズ・チェックは、男のエレガンスの象徴です。ドーメルのスポーテックスヴィンテージは、1922年に初めてのスポーツクローズ用として作られたもので、それを復刻。380g/mあり重厚感があります。是非2Bシングルブレストで着て戴きたい。靴は黒のセミブローグ。
 映画「第三の男」でオーソン・ウェルズがしていたスタイルが、今も頭から離れないくらい格好良かった。日本人は甲広ですから、なるべくレースを絞り込んで先を長く見せ、シャープに履き込んで欲しい。ロングノーズのものではなく、ベーシックな靴でそうするのです。そしてパンツ裾はダブルで、幅は5.5cm、丈はワンクッション入るか入らない程度が粋。今はなきワイルドスミスのパンチドキャップトゥ・オックスフォードを愛用していますが、細身のフォルムで繊細な仕上げの英国調のものが生地に合います(談)。

【JOHN LOBB】
切り返しはギザとパンチ入りで、カーフの光沢が美しい。ラスト7000のスマートなフォルムが持つ、絶妙なバランスに魅了される。150年近い長い歴史の中で培われた、男の英国靴のエレガンスが凝縮されている。¥199,500(ジョン ロブ/ジョン ロブ ジャパン tel.03-6267-6010)

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赤峰 幸生 (あかみね ゆきお)

● イタリア語で「出会い」の意のインコントロは、大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワークのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマにした自作ブランド「Akamine Royal Line」の服作りを通じて質実のある真の男のダンディズムを追及。平行して、(財)ファッション人材育成機構設立メンバー、繊研新聞や朝日新聞などへの執筆活動も行う。国際的な感覚を持ちながら、日本のトラディショナルが分かるディレクター兼デザイナーとして世界を舞台に活躍。 Men’s Ex、OCEANSに連載。MONOCLE(www.monocle.com)、MONSIEUR(www.monsieur.fr)へも一部掲載中。

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MEN'S EX 2013年6月号 赤峰幸生の「服育のすゝめ」 vol. 6

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チェックの着こなし方

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MEN'S EX 12月号 平成の寺子屋 赤峰幸生の上級ファッション塾 連載vol.02

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