AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2007年01月24日(水)

OCEANS 3月号 連載#12 [OCEANS掲載記事]

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King of Elegance

マエストロ赤峰の
「粋がわかれば、すべてがわかる」



モヘアスーツの「粋」

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 クラシックとは流行に左右されないこと。だから、スーツに関して言えば、若干のバランスを変えることはあっても、いつの時代も基本的なデザインは決まっている。では、スーツを仕立てる際の一番のカンドコロは何か?それは生地である。デザインうんぬんではなく、まずは生地ありき。着こなしも、生地から着想を得ることが多い。
 今回、着用している(注1)モヘアスーツも然り。生地はロンドンのリージェントストリートにある反物屋にて手に入れた(注2)ウィリアム・ハルステッド社のデッドストック。このモヘア生地に出会ったのは、およそ6年前。アメリカ映画「北北西に進路を取れ」に出演していたケーリー・グラントのイメージが真っ先に浮かんだ。彼のモヘアスーツの着こなしがあまりにも粋であったのだ。モヘアのよさは、独特のシャリ感と光沢感に尽きる。ギラギラとした光沢ではなく、ナチュラルで控えめであるがゆえにエレガントであり、セミフォーマルに通じるドレッシーな雰囲気を漂わせる。それで清涼感も伝わるから、春夏のスーツとしても最適なのだ。
 私はこのモヘア生地を手に入れ、馴染みの(注3)リベラーノ リベラーノに持ち込み、(注4)赤峰モデルとして仕立てた。テーラーのリベラーノ氏とは長年の付き合いにより、あうんの呼吸でやりとりができる。そのような関係は一朝一夕には成り立たないが、作り手と着手、または売り手と着手のコミュニケーションは、とても重要である。さまざまなお店で買い物をするよりも、特定のショップを行きつけとして、さらに特定の定員と馴染みになるのがいい。そうすれば、自分のワードローブを把握してもらえ、アドバイスも的確に得ることができる。服の主治医のような相手を見つけてほしいと思うのである。私にとって、リベラーノ氏はまさにそういう関係にある。モヘア生地を持ち込み、仕立てを依頼すると、まずは着こなし、さらにはどんなシーンで着るのが粋か、などと話しが広がっていく。だから、仕上がりにブレがなく、いつでも満足ができる一着となるのだ。スーツを新調するときは、店員とコミュニケーションを密に。そして、生地に着目して選ぶこと。それが粋な着こなしに通じる。
 
 
(注1) 「モヘア」
アンゴラ山羊の毛を原料にした素材で、春夏用のスーツ地として用いられる。独特のナチュラルな光沢感と、涼しげな織り上がりが持ち味。


(注2) 「ウィリアム・ハルステッド社」
1825年創業、英国の老舗ファブリックメーカー。モヘアの生地はとりわけ高い評価を得ている。


(注3) 「リベラーノ リベラーノ」
赤峰氏が全幅の信頼を寄せる、フィレンツェに店を構えるテーラー。赤峰氏は年に数回、現地を訪れ、6、7着のスーツを仕立てている。


(注4) 「赤峰モデル」
赤峰氏がリベラーノ リベラーノにて製作するオリジナルモデル。基本の3ボタン段返りであるが、ラペルがややナロー。パンツの股上はやや深めになっている。

 
 

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1959年公開、アルフレッド・ヒッチコック監督作品
「北北西に進路を取れ」のワンシーンより。
右の男性は、主人公ロジャー・ソーンヒルを演じるケーリー・グラント。ブルーのモヘアスーツの粋な着こなし例。

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モヘアスーツの応用範囲は広い。Vゾーンのこなし方次第で、ビジネスシーンはもちろん、パーティシーンに対応するドレッシーな雰囲気も醸し出す。

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これ見よがしにならない着こなしの赤峰氏流の法則
ブルーのモヘアスーツに合わせているのは、ブルーストライプのシャツとネイビーに赤と白のストライプを配したタイ、そして赤のチーフ。全体はブルートーンでまとめ、赤の中でもイタリア語で「血」を意味するサングエイと呼ばれる鮮やかな赤の1色のみをアクセントカラーとして加えている。また、Vゾーンをストライプ×ストライプで着こなす場合、シャツはストライプの間隔が狭く、タイは間隔が広いものを合わせること。それが、メリハリを上手に利かせるコツ。足元はオーセンティックな黒のストレートチップ。それで、セミフォーマルに通じるシックな着こなしが完成する。

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今月の赤峰ワードロープ [OCEANS掲載記事]

'40年代ヴィンテージのウールギャバジンブルゾン

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マエストロ赤峰氏のワードローブからピックアップした今月のアイテムは、フランスのとあるビンテージショップにて購入したウールギャバジン素材のブルゾン。フランスの前衛芸術家や映画監督として知られるジャン・コクトー全盛の、'40年代のデッドストック。着丈が短く、リブが長めで、胸のフラップが飾り。フレンチらしいクチュール感な香りが漂う。ラコステのポロシャツ、リーバイスのデニム、足元にはエスパドリーユを合わせて、春先にスポーティに着こなすのが赤峰氏流。

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2007年01月06日(土)

MEN'S EX 2月号 菊池武夫と赤峰幸生の Be Buffalo Forever! vol.9 [MEN'S EX 掲載記事]

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菊池武夫さんと赤峰幸生さん。
ファッション界の2人の巨匠が毎回テーマを決め、それに基づいてファッションを披露し語り合う、夢の対談連載。

「今月のテーマ」
映画に見るマフィアの着こなし

「アンタッチャブル」や「ゴッドファーザー」シリーズを例にとるとよくわかりますが、昔のマフィアには、着こなしにしても、生き様にしても、そこには惚れぼれするようなカッコよさがありました。実際、お2人も大いに影響を受けたといいます。となれば当然、話が盛り上がらないわけがなく・・・・・。

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■(写真右)菊池武夫氏
・ボルサリーノの帽子
・グッチのサングラス
・グッチのシャツ
・レプリカのペイントタイ
・ベルヴェストのサキソニーフラノの3ピーススーツ
・ベーメルズのスエードプレーントゥ
 



■(写真左)赤峰幸生氏
・シャルベの肉厚ポプリン地のオーダーシャツ
・シンプソンの'50年代のヴィンテージタイ
・'40年代のサヴィル・ロウ仕立てのヴィンテージコート
・デッドストックのフラノ地で仕立てたリヴェラーノ&リヴェラーノのスーツ
・ベレッタ(もちろんモデルガンです)
・フローシャイムのインペリアルシリーズのウイングチップ



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今回の撮影の舞台となったのは、広尾のリストランテ「ラ・ビスボッチャ」。
イタリア政府が公認するだけあって、店内の雰囲気は本場そのものです。それにしても、エスプレッソを飲みながら会話に興じるお2人の佇まいはホンモノ感ありすぎです(笑)。

■昔からマフィアには不思議と惹きつけられた
菊池  いやぁ〜、赤峰さん、バッチリですね。付け髭に拳銃を構えた姿はもうそのまんまって感じですよ(笑)。
赤峰  いやいや。そういう菊池さんだって随分と貫禄があってカッコイイですよ。なんだか、映画版「アンタッチャブル」のアル・カポネの雰囲気に似ていますよね。
菊池  ロバート・デ・ニーロが演じたあの役ですね。
赤峰  そう、デ・ニーロの雰囲気ピッタリですよ。そのプリントのタイなんか、ずばりそのものって感じですし。だいたい昔のタイってテカテカに光ったレーヨンでできているんですよね。決してシルクばかりではない。
菊池  まぁ、僕の場合はそもそもマジメなものに惹かれない性質でして、偽悪的というのかな、一見すると悪いんだけど実はいいヤツだってところに魅力を感じるんですよ。だからなのか、ダーティーヒーローのイメージがあるマフィアには昔から不思議と惹きつけられましたね。
赤峰  わかります。日本の任侠もそうですが、マフィアにはある種の男の美学があります。僕の場合、なんといっても(注1)ロバート・スタックがエリオット・ネスを演じたTVシリーズの「アンタッチャブル」の影響が強いです。
菊池  うん、あれは面白かった。フランク・ニティやアル・カポネといったイタリア系マフィアの姿が印象的でね。映画版に比べてもはるかにリアリティがありましたよ。そういえば今日の赤峰さんの着こなしにはどことなくその時代の匂いがしますね。
赤峰  1930年代の大恐慌の頃のニューヨークのイメージが好きで、それを1回やりたかったんです(笑)。
菊池  あぁ、わかります。
赤峰  少年時代からマフィア的な生き方に憧れていて、それでこの仕事を始めるようになると、イタリアに行く機会も多いじゃないですか。実際、15年ほど前にはシチリア島の(注2)コルレオーネ村にも行きましたよ。やっぱり向こうは本場だけあってマフィアの存在は欠かせませんよね。マフィアを語らずしてイタリアを語るなって感じです。そうそう、“マフィオーゾ”っていう言葉もあるんですよ。
菊池  へぇ、どういう意味ですか?
赤峰  「マフィア的精神」と訳すみたいで、要するに日本の武士道やヨーロッパの騎士道に通じるスタイルのことを表す言葉だそうです。
菊池  なるほど。規律やルールがちゃんとあって、無粋なことはしないといった生き方はお互いに通じるものがありますね。マフィアにしても武士にしてもそうですが、常に死と隣り合わせの中で緊張感をもって生きるというのはやっぱりカッコいいですよね。
赤峰  アメリカにゲイ・タリーズという作家がいて、彼の代表作にマフィアの興亡を描いた「汝の父を敬え」という本があるんですけど、これなんかはそういったマフィア道みたいなことが書かれていて面白いですよ。たとえ悪事を働くにしてもちゃんと一本筋の通ったことをやれって。
菊池  悪の美学と、それに基づいたルールみたいなものがありましたよね。だからそれを破ったときは恐ろしかった。人の女に手を出した奴は、殺された後に口に魚を入れられるとかね。でも、これもまたひとつのルールなんですよ。どういう理由で殺されたのか、わかるわけですから。
赤峰  ただ、残念ながら現代ではそういった、いわゆるマフィア道を堅持している人たちは多くないと聞きます。なんといっても今の時代は目先の損得だけを考えて動きますからね。それこそ(注3)サルヴァトーレ・ジュリアーノのように義侠心で立ち上がることもない。
菊池  圧政から貧しい農民を救ったって話ですよね。今の時代には恐らくないでしょうね。どの世界を見渡しても、流儀とか、スタイルといったものは崩壊してしまって、目的さえ達成できればなんでもありの状態になっていますから。おかしなことですよ。
赤峰  これは服についても同じことがいえますよね。目先の流行ばかりを追ってしまって、本当のクラシックを踏まえたうえでのカッコよさというのがなくなっているように思います。
菊池  そうです。ただ流行りだからといって闇雲に服を着ていてはダメ。本来の正当なスタイルに対して仁義を切るというのか、そこを知らないで本当のカッコよさというのは身につかないですよ。

■カッコよさというのはスレスレの生き方に宿る
赤峰  マフィアといえば、カポネもニティも、みんなイタリアからの移民ですよね。やっぱり当時は貧しくて働き口がないから、手先の器用なヤツはブルックスブラザーズの工場に入って職人になったり、顔のいいヤツはハリウッドスターになったり、それでもどうしようもないワルがマフィアになっていったわけです。
菊池  ハリウッドだと、フランク・シナトラとかね。彼はスターでもありましたけど、マフィアとのつながりも密接でした。「ゴッドファーザー」に出てくるジョニー・フォンテーンという歌手は、シナトラがモデルですよ。
赤峰  あとは、(注4)ジョージ・ラフトも半分マフィアみたいな俳優でした。
菊池  今はどうか知りませんが、当時のハリウッドは闇社会と分かちがたく結びついていましたからね。
赤峰  実際にそうでなくても、ハンフリー・ボガートだったり、ジャン・ギャバンだったり、マフィア的な佇まいをもっていることがひとつのカッコよさであり、スターになる条件でした。
菊池  日本では鶴田浩二や高倉健といった人たちかな。強面なんだけど、ストイックで渋い感じがいいです。
赤峰  決して流されない生き方をしていることが魅力なんでしょうね。しかもそういったマインドというのは、おのずと服の着こなしなどにも自己主張といった形で表れていましたよね。
菊池  それこそ1920年代、'30年代というのは、社会全体がわりとドレスアップしていた時代で、普段でもきちっと帽子をかぶっていたりしていたんですけど、マフィアの場合、ニティやカポネに代表されるようにどこか堅気ではない、だけど妙にカッコいい着こなしがありましたね。
赤峰  そういった意味では現在はほとんどわからないですよね。イタリアなんかでも、マフィアがもう普通の感じですから。
菊池  僕が若い頃、確か18歳ぐらいのときかな、六本木によく行っていたジャズクラブがあったんですよ。生演奏を聞かせてくれるところでね。僕はまだ子供なんだけど、粋がってスーツなんか着て(笑)、カウンターに座っていたら、隣にあの安藤昇さん(渋谷に本拠を構えていた伝説の暴力団「安藤組」の組長)の命を狙っていたというヒットマンがいて。
赤峰  ほう、どんなかたでした?
菊池  スカーフェイスで凄く怖い顔をしてるんですよ。で、ひと言もしゃべらない。話し掛けられても一切返事しないんです。あれは怖かったですね。身にまとっている雰囲気が明らかに違いました。ほら、スレスレのところで緊張感をもって生きることって現代ではほとんどないじゃないですか。ましてや命のやり取りをするなんて考えられない。けど、僕が見たヒットマンのようなホンモノの人はいつも死に直面しているわけですよ。そうした世界で自分の意志を貫いて生きていく姿には何か強い力があるし、そこにはどうしようもなく惹きつけられるものがあるんですよね。
赤峰  そう考えると、カッコよさというのはスレスレの生き方に宿るってことなんでしょう。でも、現代のように、目先の損得をばかりを考えていてはなかなかそうした生き方ができない。我々がマフィアや任侠の世界に対して憧れるのは、男としての自分に決定的に何かが欠落していて、それに対する羨望が大きな原因なのではと、僕なんかは思うんですよ。
菊池  うん、恐らくそういうことでしょうね。
 
 

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(注1) 「ロバート・スタック」
1919年米国生まれ。'59年スタートのTVシリーズ「アンタッチャブル」でエリオット・ネス役を好演して大人気を博した。晩年はガンに侵され、2003年に心臓発作で死去。

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(注2) 「コルレオーネ村」
シチリア島の中心地パレルモの南にあるマフィアの聖地。アル・パチーノが主演した映画「ゴッドファーザーPARTV」の舞台としてあまりにも有名。現在は観光地に。

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(注3) 「サルヴァトーレ・ジュリアーノ」
1940年代のシチリアで、支配層からの搾取に苦しむ農民を救うために立ち上がった義賊。その生涯はマイケル・チミノ監督により「シシリアン」として映画化された。

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(注4) 「ジョージ・ラフト」
1903年米国生まれ。二枚目俳優として活躍。主な出演作は「暗黒街の顔役」、「お熱いのがお好き」、「皆殺しのバラード」、「007/カジノ・ロワイヤル」など。'80年没。

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菊池さん的マフィアの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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サングラスはフェリーニ風で

グッチのサングラスは菊池さんが敬愛する映画監督、フェデリコ・フェリーニのイメージで着用。ボルサリーノの帽子と合わせて'50年代風にコーディネートしています。

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朱色のタイでグンと艶やかに

グレイの3Pスーツに白のシャツ、そして胸元を彩る朱色のタイが全体を艶やかな印象へと導いてくれます。こういう色使いの上手さが、菊池さんの着こなしを支えているのです。

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チェーンをさらりとつけて

グレイに映える、シルバーのチェーン。通常なら懐中時計をつけるのでしょうが、菊池さんはあえて何もつけません。ちなみにメーカーは、指輪と同じ「マーズ」のものです。

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赤峰さん的マフィアの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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肩から掛けて闊歩します

1940年代にサヴィル・ロウで仕立てられたヴィンテージのウールコート。ライニングはすべてムートンで、防寒性はかなりのものです。袖を通さず肩から掛けるのが赤峰さん流。

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オールドスタイルでコーディネート

スーツは'50年代のデッドストックのフラノ地で、シャツも'50年代モデルの復刻版。でもってネクタイも'50年代のヴィンテージ。徹底したオールドスタイルが見事です。

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ヴィンテージをリペアしてご愛用

「オールド・アメリカンスタイルを意識」と赤峰さん。1950年代のフローシャイムインペリアルのウイングチップは、ユニオンワークス・中川さんの手によってリペア済みです。

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MEN'S EX 2月号記事 Q“カッコいい靴の履き方を知りたいのですが・・・・・” [MEN'S EX 掲載記事]

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解説 インコントロ代表 赤峰幸生さん
A「ヨーロッパの紳士よろしく、決して屈まず手の位置まで足をもってくるのが鉄則です」


今さらいうまでもないことですが、玄関で靴を脱ぎ履きする日本とは異なり、朝起きてからベッドに入る寸前まで靴を履いているヨーロッパの人たちとは、靴の脱ぎ履きにおいて決定的な違いがあります。実際にイタリアに住んで学び、数々の映画から学んだ赤峰さんに、お話を伺いました。
「例えば道で靴紐がほどけてしまったとき、日本人は屈んで靴紐を結び直しますが、ヨーロッパの男たちは、屈み込んだりは絶対しません。どうするかというと、自分の手が届く高さまで足を上げるわけです。これは、履くときも脱ぐときも一緒です。その際、紐を1本ずつキュッと締め上げていき、脱ぐときは紐を1本ずつきちんと緩めてから、踵を手で押さえてシュポッと外します。細かいことかもしれませんが、私は屈んで靴紐を結ぶことは絶対にしません」

[履き方] 手の届く位置まで足を上げます

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ヨーロッパの人たちは日本人とは異なり、靴を履くとき決して屈んだりはしません。足を自分の手の届く高さまでもってきます。足を置けるものであれば、椅子でも台でもなんでも構いません。その上で紐を1本ずつしっかり締め、最後にキュッと整えてから結ぶのが彼らの流儀。

[脱ぎ方] 紐をしっかり緩めてから脱ぎます

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これまた足を自分の手の届く高さまでもってきます。その際、絶対にしてはならないのは、紐をしっかり緩めずに力を入れて無理やり靴を脱ごうとすること。「これはスマートではありません」と赤峰さん。「1つずつしっかり緩めてから、踵を押さえて靴を脱ぎましょう」。

[ついでにカッコいい脚の組み方も伝授!]

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腕を組むときはつま先を下に向けるのが鉄則です

ヨーロッパの人たちは、食事中は絶対に脚を組みません。それはマナー違反とされていて、食事中は常に足をきちんと揃えるのがお約束です。食事が終わって寛ぐときは、足を組んでも構いません。が、その組み方にも、エレガントなのとそうでないのがあるそうです。
「上の脚は後ろに引きめにして、膝下から足のつま先までが直線で伸びるよう、つま先を地面に向かせるのがコツです。つま先を上に向けてしまいがちですが、それはNGです」

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2006年12月28日(木)

Men's EX Christmas Party!! [INCONTRO NEWS]

今月13日、表参道モントークにてMEN'S EX主催、Be Buffalo Forever Night! Christmas Party が行われました。

読者の皆様とファッション界を盛り上げていこうということで、年の瀬にもかかわらず約430名の方がご参加下さり大盛況で幕を閉じることが出来ました。
お忙しい中、御来場下さいました皆様に心より御礼申し上げます。

尚、Partyの模様は2007年2月6日発売のMen's Ex3月号にて詳しくお伝えする予定ですので、合わせてご覧頂ければ幸いです。


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会場風景


業界の方、読者の方々がいりみだれ、熱気で溢れた会場内。

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乾杯!!


意気のあったタケ先生とまずは乾杯!!

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本日の主役お二人とバセットウォーカーの三代さん


右にいらっしゃるのが12月号にもゲストとして取材協力頂きました、バセットウォーカーの三代彰郎さん。
会場となったモントーク(JUNグループ)のご提供など、おしみなくご協力頂き有難うございました!

本年度も大変お世話になり有難うございました。

来年も宜しくお願い致します。
良い新年をお迎え下さいませ。

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2006年12月24日(日)

OCEANS 2月号 連載#11 [OCEANS掲載記事]

King of Elegance

マエストロ赤峰の
「粋がわかれば、すべてがわかる」

 

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スキーをイメージした休日の上品脱力スタイル

マエストロ曰く、「箱根の富士屋ホテルに行く着こなし」。ハンドニッティングのノルディックセーターに合わせているのは、フランスの王道ブランド、シャルベにてビスポークしたガンクラブチェックのシャツ、ニューヨークの古着屋で購入したグレーコーデュロイのリーバイス501、そして今はないフランスのジャンバディというブランドの黒のローファー。写真では見えてないが、ソックスは赤のカシミア。効かせるのは1色だけ、という着こなしの決め事を徹底して守り、ソックスも赤を選んでいる。いつもながらカラーのハーモニー、素材感のハーモニーが素晴らしい。粋なニットの着こなしのよき参考例。
 

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ハンドニットの「粋」

 これまでにもクラススポーツの粋について何度か話をしてきました。狩猟、ヨット、テニス、ドライブなど、それぞれのシーンにふさわしいスポーティな着こなしについての・・・。それはアメリカ文化に影響された“カジュアル”とは一線を画すもの。着こなしの背景、そしてそこから生まれる品のよさ=クラススポーツの着こなしです。
 ということで、今回はクラススポーツの中でも、スキーに行く時の着こなしについて。中心のアイテムは、ハンドニッティング(手編み)の(注1)ノルディックセーターだ。今年の1月、ミラノにある(注2)ラヴィッツァという店にて購入。私はヴィンテージの服を好む。何度も何度も袖を通し、時間をかけて生まれるエイジング、つまり(注3)着込んだ服の味わいにこそ、粋を感じるからだ。それゆえに、まっさらな新品の服を選ぶときにも、5年着て、さらに10年着て、ヴィンテージのような味が生まれることを想像する。このノルディックセーターもそうだ。今はまだ味わいが足りないが、これから着続けていくことで、こなれ感が増していくことだろう。
 次は着こなしについて。私にはある種の決め事がある。それは効かせる色は1色まで、ということだ。ノルディックセーターは白×グレーに赤が効かせてある。その配色を考慮して、パンツはグレーのコーデュロイ、靴は黒のローファーに。そしてシャツはセーターと同じく、赤を効かせた(注4)ガンクラブチェック。このようにまとめれば、決してこれ見よがしに派手すぎることはなく、かつ地味すぎることもない。効かせる色は1色だけ、という決め事は(注5)スーツスタイルでもジャケットスタイルでも通じることである。
 よく、服を選ぶ際のコツを尋ねられる。私の場合は店に入ってから、アレコレと迷うことはない。それは自分に似合うもの、そして自分に似合うワードロープを把握しているからだ。アドバイスをするならば、やはりまずはワードロープを検証することをすすめる。よく着る服はどれか?それらの服の共通項を探る。そして着こなしが上手くなるには、人をよく観察して、いいところを盗むことだ。私は映画や写真集からインスピレーションを受けることが多い。粋な参考を見つけること。それがコツになる。

(注1) 「ノルディックセーター」
スキーの本場、北欧のバルト3国、エストニアのブランド、レヴァンディのセーター(日本ではなじみが薄いかも・・・)。編み地がとてもしっかりしているハンドニッティングが特徴。最近の機械で編んだセーターにはない、独特の「温もり」も実に粋なポイント。元は民族衣装のひとつともいえる。


(注2) 「ラヴィッツァ」
赤峰さんも一目を置く、ミラノにあるクラススポーツ・ファッションを中心としたショップ。日本ではなかなかお目にかかれない本格派アイテムが多数、揃っている。


(注3) 「着込んだ服の味わい」
擦り切れていたり、色がかすんでいたり。10年、20年と愛用したアイテムも多い。それが味わい深くて、粋。


(注4) 「ガンクラブチェック」
呼称の通り、クラススポーツのひとつ、狩猟の仲間が集うクラブで愛用されたことに由来するチェック。格子の中に他色の格子を配する二十格子の柄のこと。白、黒、赤茶の配色が一般的。


(注5) 「スーツスタイル」
効かせる色は1色だけという法則は、スーツの着こなしでも同じ。次号ではモヘア混紡スーツを題材に、その具体例を紹介予定。

 
 

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赤峰のブックコレクションから、フランスのスキースタイルを紹介している「le ski et ses modes」より。
スキーに行く際の、王道の着こなしが紹介されている。
時代が移り変わっても、古臭く見えない、よき参考書。

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こちらも赤峰氏の所蔵本、「A HISTORY OF MEN'S FASHION」より。シャツの上にノルディックセーターを合わせている着こなしが、誌面にて取り上げられている。
目指すべきは、こうした気品が漂う雰囲気だ。

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今月の赤峰ワードローブ [OCEANS掲載記事]

バーバリーのバルカラーコート

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マエストロのワードロープから披露していただいた今月のアイテムは、12〜13年前にロンドンのヴィンテージショップにて購入した'60年代のバーバリーのバルカラーコート。名品として広く知られるコートだが、やはり'60年代のヴィンテージとなると独特の味わいが醸し出されている。リバーシブルだが、マエストロはチェック側を好んで着用するとのこと。防水性の高いコットンギャバジンは今なお、十分な機能性を発揮。ニットの上に羽織って着ることが多いそうだ。

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2006年12月06日(水)

MEN'S EX 1月号 菊池武夫と赤峰幸生の Be Buffalo Forever! vol.8 [MEN'S EX 掲載記事]

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菊池武夫さんと赤峰幸生さん。
ファッション界の2人の巨匠が毎回テーマを決め、それに基づいてファッションを披露し語り合う、夢の対談連載。

「今月のテーマ」
ダブルスーツの着こなし方

ダンディズムの極みともいえるダブルスーツ。とはいえ、ここ日本ではまだまだ真の意味で浸透しているとはいい難いようです。では、ファッション界の2人の巨匠は、このアイテムをどう着こなすのか?ダブルスーツにまつわるこだわりの話は、時に映画に、時にパリの街へと話題を変え、いつもどおり奔放に進んでいきました。

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■(写真右)赤峰幸生氏
・シャルベのポプリン地のオーダーシャツ
・ボン・マルシェのオリジナルタイ
・リヴェラーノ&リヴェラーノでス・ミズーラしたフランネルスーツ
・クロケット&ジョーンズのスエードシューズ
 
■(写真左)菊池武夫氏
・クールのハット
・ダーク・ビッケンバーグのシャツ
・ジェームス・ロックのタイ
・ルイ・ヴィトンのシルクストール
・ベルヴェストのフランネル地のストライプスーツ
・ジョン ロブのシューズ



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今回の撮影の舞台となったのは、広尾にある「カフェ・デ・プレ」です。
パリの左岸(リヴ・ゴーシュ)にあるようなシックで知的な雰囲気をイメージしたこのお店に、お2人の姿は実によくマッチしていました。。

■男のダンディズムにダブルブレストは不可欠
菊池  今日はちょっと存在感を出したいなと思ったら、ダブルのスーツを選ぶことが多いですね。着ていてどこか気分が違うんですよ。自意識が強くなる感じっていうのかなぁ。
赤峰  その気持ちわかります。何かを装備した感じっていうのかな、自分が少し強くなった気分になりますよね。代議士連中がダブルをよく着ているのもそういうことなんでしょう。権威の象徴というわけではないですけど、気持ちを強くさせるものがありますよね。
菊池  エジンバラ公やチャールズ皇太子、日本の皇室もダブルを着ていることが多いですよね。特にチャールズなんかはダブルのイメージしかない。それも4つボタンの1つ掛け。
赤峰  それと、マフィアですよ。彼らも縞の裁ち目の強いダブルブレストをキチッと着ている印象です。
菊池  そうそう!ダブルといえば、やっぱりマフィアをハズすことはできませんよね。実際、今日の私のコーディネートもマフィアをイメージしていますから(笑)。男のダンディズムを語るうえで、ダブルは必要不可欠なアイテムなんです。それなのに、日本人の中にダブルはまだまだ浸透していない気がします。特に若い人はダブルというだけで敬遠していますよね。
赤峰  本当に若い人は着ませんね。ダブルといっても、年齢や体型によって着こなし方はいろいろあるんですけどね。マフィアの話でいうなら、アル・カポネは背もそれほど高くないですし、お腹も出ていて貫禄のあるダブル姿といった感じでしたけど、その部下だった(注1)フランク・ニティなんかはかなり細身で粋がった感じに着ていて、これがまたいいんですよ。
菊池  カルロ・ポンティとか、(注2)ヴィットリオ・デ・シーカが着るダブルも味があってよかったですよね。
赤峰  カッコよかったですよねぇ。あとは、フランスのモーリス・ロネやジャン・ギャバン。ダブルのスーツにタートルネックニットやポロシャツを合わせたりしているんですけど、そうやって少し崩した着こなしがとにかく雰囲気たっぷりで魅力的でした。
菊池  フランス人の俳優さんにルックスがもの凄くいい人ってほとんどいないじゃないですか。体つきにしても、例えばジャン・ギャバンなんてずんぐりしていますし。でも、ダブルを着ると妙にカッコよかった。洋服に立体感が出るんですよね。
赤峰  イギリスの(注3)レックス・ハリソンもきれいでした。サヴィル・ロウのビスポークのダブルスーツを正統にビシッと着ている感じで。
菊池  そうやって見ていくと、ダブルのスーツってヨーロッパのイメージが強いですね。間違ってもアメリカではない。
赤峰  アメリカ人はカジュアルで機能性を重視するから、シングルブレストのナチュラルショルダーのほうが性に合うんでしょうね。先程もお話ししたように、'20〜'30年代のアメリカのマフィアには見るべきダブルブレストのスタイルもありましたけど、それ以降は'60年代に4つボタン2つ掛けのブレザー、日本ではニューポートモデルと呼ばれるタイプが流行したくらいでしょうか。
菊池  ニューポートモデルかぁ。あれは日本でも人気が出ましたよね。で、今思ったんですけど、日本でカルロ・ポンティやジャン・ギャバンといったら誰になるんでしょうか。確か三國連太郎さんあたりが若い頃に着ていたくらいで、とりたてて印象に残ってる人はいないんですよね。
赤峰  日本ではダブル=重役のイメージが強すぎて、確かにカッコよく着ている感じはありませんでした。ただ、'60年代にモッズが流行した頃、カーナビーブレザーというのがあって、あれはかなり話題になりました。ダブル6つボタン3つ掛けでね。
菊池  はいはい。ラペルが狭くてね。そういえば、僕がメンズ・ビギを始めた頃、ダブルを作ったことがありますよ。ギャバジンを使ったピタピタのジャケットで、パンツはバギー。今思えば変わったデザインでした(笑)。

■ダブルブレストはビシッと皺が寄るくらいで
赤峰  普段からダブルブレストのスーツはお召しになるのですか?
菊池  わりと着るほうです。今日はベルヴェストのスーツですけど、下だけデニムにしたり、ほかのパンツに合わせて着ることも多いですね。これは生来の性格で、どこかで崩したくなってしまうんです。カチッとしすぎると落ち着かない(笑)。
赤峰  でも、それは菊池さんならではのワザですよ。誰にも真似できません。
菊池  その点、赤峰さんはビシッと決まっていて、いつも感心させられます。今日のスーツもいい色合いですね。
赤峰  グレイの中で、最近はこの色が一番好きなんです。例えるならジャスト・ミディアム・グレイとでもいうのでしょうか。明るすぎず、かといって濃すぎず、ちょうどど真ん中をいくグレイが今の気分なんです。ところで、菊池さんのスーツはフランネルですよね。僕のもそうなんですが、やっぱり冬のスーツスタイルといえばフランネルがいいですよね。
菊池  そう思います。特に僕の場合、ダブルにはフランネルというのが感覚的にあります。ダブルのスーツはもう1着あるんですけど、それもフランネルです。どことなくシックな気がするんですよね。
赤峰  確かに。ウーステッドもいいですが、それよりもフランネルのほうがよりダブルのイメージに合っていると思います。ダブルブレストのもつ重厚感と、フラノのもつガッチリした素材感がバランスよく釣り合っているんでしょうね。では、夏のダブルスーツといえばどの素材がいいかというと、これはやっぱり麻ですよね。
菊池  あぁ、いいですねぇ、麻。トロピカルウールで仕立てるとどうもペラペラしすぎてバランスが悪くなってしまいますけど、麻は体への馴染み方がいいですよね。昔、30代の頃かな、僕自身、麻のダブルスーツを着ていた記憶がありますけど、今思い返しても、あれはカッコよかったなぁ(笑)。
赤峰  僕も昔、ロンドンで購入したヴィンテージものがあって、それはダブル6つボタンのヘビーウエイトのリネンジャケットでした。で、面白いことに、そのネームにはカサブランカって書いてあったんですよ。
菊池  おっ!(注4)ボギーですか。いかにも本人が着てそうですよね。
赤峰  ピタッと身体に合わせてね。やっぱりダブルブレストというのは、ボタンを留めたときにビシッと皺が出るくらいでないといけません。そこがツルッとしているといかにもブザマですよ。僕は6つボタンの一番下だけを留めているんですが、あえてこうすることで少し引っ張り上げるような感じになるから、皺の出方がより強調されるんです。
菊池  それカッコイイですよね。赤峰さん流の崩しになっていて。
赤峰  思えば、ジャンニ・アニエッリなんかも独特の着こなしでした。座っているときもダブルのボタンは必ず留めていたし、ネクタイだってわざとジャケットの上に出したり、時計をシャツのカフの上からつけるのも、彼ならではでしたからね。
菊池  そう意味で、日本の男たちよ、もっとダブルをカッコよく粋に着こなしてくれ、という思いはありますね。例えば夕暮れどきにこういうオープンカフェに座って、コニャックやシャンパンを飲みながら話しているんですよ。ダブルのスーツでそれをやったら、いい絵になりますよ(笑)。
 

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(注1) 「フランク・ニティ」
アル・カポネの右腕として一家の、主に戦術面を取り仕切っていた名参謀。「アンタッチャブル」('87)では、ビリー・ドラゴが白いスーツ姿で好演した。1883〜1943年。

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(注2) 「ヴィットリオ・デ・シーカ」
俳優としてキャリアを積んだのち、映画監督に転じ、「自転車泥棒」('48)や「ひまわり」('70)などの映画史に残る傑作を多数手掛けた、伊を代表する巨匠。1901〜1974年。

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(注3) 「レックス・ハリソン」
オードリー・ヘップバーンの愛らしさが光る「マイ・フェア・レディ」('64)にてヒギンズ教授を演じ、見事アカデミー主演男優賞を受賞した名俳優。1908〜1990年。

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(注4) 「ボギー」
永遠のダンディ、ハンフリー・ボガートのこと。「マルタの鷹」('41)や「カサブランカ」('42)などの作品で、当代随一のハードボイルドスターに。1899〜1957年。

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菊池さん的ダブルの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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ストールはやっぱりルイ・ヴィトン

菊池さんといえば、やっぱりルイ・ヴィトンのシルクシフォンのスカーフはハズせません。今回はスーツとタイの色に合わせて同系のブルーをコーディネート。絶妙なアクセントに。

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2色ストライプのフランネルです

冬のスーツはフランネルが一番と菊池さん。このベルヴェストのダブルスーツも、フランネル素材。ブルーと白のはっきりしたオルタネイトストライプが、洒落た印象です。

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ドレスシャツは着ていません

白シャツはスウェット地のポケットがついたダーク・ビッケンバーグのもの。ドレスシャツを合わせるのでなく、遊びのあるシャツをもってくるあたりは、菊池さんならではです。

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赤峰さん的ダブルの着こなしテク [MEN'S EX 掲載記事]

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2色以内でコーディネート

2色以内の色使いで全体を合わせるのが赤峰さん流。今回は茶とグレイ2色。最近はグレイ、特にこのスーツのように、明るすぎず濃すぎない、ミディアムグレイがお好みとか。

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ダブルのボタンは下1つ掛け

着こなしでニュアンスをつけるのが上手な赤峰さんらしく、ダブル6つボタンのスーツは、あえて下1つ掛けで。'60年代のフレンチシックなスタイルをイメージしているとのことです。

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フランネルの足元はやっぱりスエード靴

「ヨーロッパの冬のスタイルといえばコレ。フランネルには起毛感のあるスエード靴が不可欠」と赤峰さん。ちなみにフランネルは、英国フォックスブラザーズのもの。

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MEN'S EX 1月号記事「特別講座“正しいマフラーの巻き方”」 [MEN'S EX 掲載記事]

「基本的にはひと巻きで。グルグル巻きは男らしくないですね」

単純なようで、意外と悩むマフラーの巻き方。なんとなく巻いている人も多いのでは。男の確固たる巻き方を、“正統”を知るご意見番、赤峰先生に聞いてみました。
「男のマフラーは、ひと巻きが基本。例えばレストランを出るとき、外国人はスッとひと巻きするだけ。その所作が男らしい。ゴチャゴチャ作ったり、調整しているのは、日本人くらいですね」

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一重・引き締め巻き

「首元でキュッとひと結びするだけ。これが基本中の基本です。引き締まった男っぽさを演出できます。映画監督であり、俳優のヴィットリオ・デ・シーカなどイタリア人が得意とする巻き方ですね」

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一重・前後垂らし

「オーソドックスな巻き方ですが、これもひと巻きで。前は腰あたりまで長くとって、後ろは肩甲骨くらいまでと短くします。オーソン・ウェルズなどのアメリカの俳優が好んでしていた巻き方ですね」

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ショール巻き

「フランス的な巻き方。女性もしますが、男性がしても粋な巻き方です。フェリーニの映画「8 1/2」で、マルチェロ・マストロヤンニが雪のシーンでこの巻き方をしていたことが印象深いですね」

画像(180x165)・拡大画像(300x276)

○ POINT! 後ろの見え方も大事
「首の後ろ部分の巻きは、しっかり高さを取るように。コートを着たときも、後ろからマフラーが見えるべきです」

× NG! 高校生の巻き方です
「2つに折って輪に通す巻き方(写真左)をよく見ますが、あれはエレガントじゃない。グルグル巻きもNGです」

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赤峰 幸生 (あかみね ゆきお)

● イタリア語で「出会い」の意のインコントロは、大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワークのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマにした自作ブランド「Akamine Royal Line」の服作りを通じて質実のある真の男のダンディズムを追及。平行して、(財)ファッション人材育成機構設立メンバー、繊研新聞や朝日新聞などへの執筆活動も行う。国際的な感覚を持ちながら、日本のトラディショナルが分かるディレクター兼デザイナーとして世界を舞台に活躍。 Men’s Ex、OCEANSに連載。MONOCLE(www.monocle.com)、MONSIEUR(www.monsieur.fr)へも一部掲載中。

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OCEANS 8月号 連載#5

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OCEANS 3月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち!

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