AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2009年02月24日(火)

OCEANS 4月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち! [OCEANS掲載記事]

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マエストロ赤峰の「オトナ相談室」
仕事、家庭、子育て、そして愛・・・・・・などなど。
30〜40代のオーシャンズ世代にもなれば、少なからず何かしら悩みのタネは持っているもの。
そんな皆さまの“駆け込み寺”として開設されたのが、このオトナ相談室。
皆さんの質問にお答えするのは、“人生のマエストロ”こと赤峰幸生氏。
今月も痛快なご意見で迷えるオーシャンズ読者に救いの手を差し伸べてくれるハズ!
では皆さん、ご一緒に! 教えてっ、マエストロ!


今月のテーマ
“褌”

[今月の質問]
赤峰さん、はじめまして。毎月、熱のあるお言葉、心に染み入ります。実は私もぜひアドバイスをいただきたいことがあるんです。それは「転職」です。今勤めているのは、新橋にある商社で、電器部品を扱っています。社員は150人ほどです。しかし我が社も例に漏れず、この不況を煽りをまともに受け、50代の社員がどんどんリストラされています。私はまだ30代ですが、「次は私かも・・・・」と考えると不安で仕方ありません。やはり今のうちに大きな会社に転職したほうがいいのだろうかと悩んでいます。そうすればもっと収入だって上がるはずでしょうし、すぐにリストラされたりなんてこともないはず。やっぱりこんなご時勢ですし、背に腹はかえられないと思うんです。そんな生き方について赤峰さんはどう思われますか?(32歳・神奈川県在住・商社勤務・U.M.さん)

Q.この悩みは超簡単!僕でも答えられます。そりゃ“するべき”。大きい会社や組織のほうがやっぱり将来的にも安泰!ですよね、マエストロッ!
 てめぇはっ!もうつける薬のない大ばか野郎だ!おまえのようなやつが真っ先に時代のうねりに飲み込まれるんだ。この世界的な不況を見ろ!バラク・オバマ大統領も言うようにもうすぐ「新たなる責任」を求められる時代がやってくる。これは国家も企業も、個人も同じだ。誰かに“おんぶにだっこ”でなんとかなる時代はとうに終わった。今後、日本も経済などあらゆる面で自立を求められるだろうし、企業でも個々人の能力に対して報酬を払う能力主義が進んでいき、その格差はどんどん広がるだろう。こんな時代、間違いなくスポイルされるのは、個人で責任を持とうとしない輩、そしてロクに仕事もしないのに会社組織の中で踏ん反り返っている輩なのだ。だからオレは、あえてこの読者の彼に言っておきたい。他人の褌で人生を送っている奴は、いずれその精算を迫られる、ということだ。転職もいいだろう。だが、給料や会社のネームバリューだけを理由に転職しようとしている輩がいるとするなら、それは赤の他人の褌を欲しがっているのと同じことだ。本当に重要なのは、褌そのものではなく、その中に収まっている“玉”なのだ。この玉を鍛えるような仕事をしろ、とオレは言いたい。そうすれば、リストラにも不安を感じないはずだ。

Q.でも、収入は絶対大事だと思うんですよ。同じ量の仕事をしてても、自分の給料が安いなんてなんか損な気が・・・・・。
 てめえはもう家に帰って寝てろっ!この超弩級のとんちんかんめが!では今、転職して少しばかり収入が上がったとする。しかしそれで、いったい生活にどれだけの変化があるんだ?最低限、家族や親の面倒を見なければならない、夢のために貯金したい、そんな高尚な目的があるならいいだろう。でも、おまえのような輩の場合は、ちょっと収入が上がったとして、見かけ倒しのデザイナーズマンションに住んで、夜はワケのわかんねぇレストランで擬い物のイタリアワインを飲む。クルマは見栄えだけで選んだ故障ばかりの中古のポンコツ。そんな薄っぺらな生活が関の山だろう。ちっぽけな価値観のために、転職に血道を上げたり、人を嫉妬するのなら、まったくもって人生の無駄だ。そんな男は、金ぴかの褌を巻いて、肝心の“玉”はナヨナヨ、みたいなもんだからな。いずれメッキは剥げる。
 それにいいか、確かに報酬は大事なものだ。だがな、男が仕事を選ぶとき、収入のことは二の次に考えろ。あの早世した俳人、正岡子規は、どの新聞社に入ろうかと迷っていた後輩にこんな言葉を残している。「人の偉さをはかるのに、ものさしはたくさんある。でも、いちばん偉いのは、少ない給料でいっぱい働く人間だ」とな。だからこそ彼は、墓石に安月給だった自分の収入額を彫り込んだんだ。つまり、彼は給料なんかどうでもいい、いい仕事とは詰まるところ、人のためにどれだけ役立つか、だと考えていたんだ。また、ユダヤの富裕層の間にも、こんな考え方がある。「収入は社会に対する自分のサービスの対価である」というものだ。オレが言いたいのはな、いい褌が欲しい、と思う前に、まず己の玉の質を問うてみよってことだ。そうでなければ、「やっていてよかった」と魂が震えるような仕事は絶対にできないのだ。
 

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(→)日本が誇る日本男児として、“大和魂”を宿すマエストロ。この日は、なんと和太鼓を使ってするエクササイズ“太鼓ビクス”に挑戦している姿をパチリ。和太鼓教室内にほとばしるマエストロの汗は、キラキラと輝いていました。男女問わず人気のこのエクササイズ、ぜひ挑戦してみたいという方は「TAIKO-LAB」にお問い合わせください!TEL 0120-979-447 東京都渋谷区神宮前3-1-30 コンセプト青山B1

Q.なるほどっ!相変わらず熱いですねっ!でも、肝心の“玉”を磨くにはどうすりゃいいんですかっ?早く教えてくださいよ〜!
 ばか野郎っ、てめぇはいつも手短に答えを知ろうとする。本当に大ばか野郎だ。とはいえ、読者の方も知りたがっているだろう。それでは、望みどおり教えてやろう。
 まずは、生活面だが、自分が世界中でたったひとりの自分自身であることを貫くこと。オレは昔から何事をするにも、人がやっていることをまねしたり、参考にしたりしなかった。自分が着たい服を着て、食いたいものを食い、読みたい本を読んできた。トレンドを追いかけるなんてもってのほかだ。例えば、レストランで注文をする際、「オレもそれと同じでいいや」なんて言ったことは生涯一度だってない。行住坐臥(人の起居動作の根本である、行くこと・とどまること・座ること・寝ることの四つを意味する)、当たり前の営みであるが、それを積極的で主体的にすることができれば、自分の個性が次第に高まっていくはずだ。ただ、ここ日本では、そんな当たり前のことをすることさえままならない。自分本位な行動には「空気を読まない」などと陰口が叩かれるようだ。しかし、だからなんだ?よく考えてみろ。どうしてもそう言われたくないなら、そいつらと同じことをすればいい。だがな、そんなことで陰口を叩く輩は仕事ができると思うか?女にモテるか?オレに言わせれば、答えは間違えなく「ノー」だろう。オレは違うぞ。何が何でも這い上がってやるというなら、どんな小さなことでも自分を貫いてみろ。間違いなくそいつは伸びる。目的を達成するためなら、人目を気にせず突き進む。だから、仕事もできるだろうし、女にだってモテるはずだ。だがな、あえてこう言いたい。男なら空気を読むな!波風を立てて生きてみろ!それが、男ってもんだ。
 そして次は仕事面だ。オレは昔、イタリアで出会った老テーラーに教えてもらった言葉をことあるごとに反すうしている。「いい仕事をする秘訣だって?“ア・ファット・ア・マーノ”(自分自身の手で作ること)さ」。オレはいまだに年賀状を直筆で書く。手紙だってそうだ。もちろんパソコンが不得手ということもあるが、やはり手の仕事ほど、相手に愛情=誠意を伝えられるものはない。企業コンサルタントをしていて、レポートを提出してもらうこともあるが、必ず手書きのものを提出してもらう。なぜなら、そのほうが相手の仕事に対する考え方もわかるからだ。
 だが、それだけじゃない。ずっと後のことだが、“ア・ファット・ア・マーノ”は、単に手作業の素晴らしさだけを語っているものではないとわかった。自分の手で、誰よりもいいと思える仕事をすれば、自分がここにいる意義がわかってくるということだ。「自分以外には誰にもできない仕事の質」を追求するのだ。テーラーだろうが、政治家だろうが、コンビニのアルバイトだろうが、職種なんて関係ない。これが男として何よりも大きな自信になる。
 生活面と仕事面において、このように努めれば、人の褌なんてものは必要ないはずだ。自分自身の褌に、しっかりと箔がついているはずだからである。

Q.な、なるほどっ!眼が覚めました!ところでマエストロの下着は、どんななの?やっぱり褌・・・・ですよね?
 また話を茶化しおって!ばかという言葉に失礼なほどばか野郎だな、おまえは!ただ、男にとって下着は大切なものだ。褌ではないが、オレは白い布帛のトランクスをはいている。お前らがはいているような軟弱なブリーフではない。ハリのいい純白のコットンだ。フィレンツェにあるなじみの下着店で買ってくるんだが、真っ白いこのトランクスに脚を通すたび、実に清々しい気持ちになる。戦国時代、武士たちは戦の前には必ず真っ白い褌を締めたという。これは討たれて具足を剥がされたとき、醜態をさらさないためだった。そう、男は真っ白い自分の褌で生きることができれば、どんな時代であっても、恐るに足らない。他人の褌で相撲をとるようなまねをせず、己がぶら下げている“玉”の質で勝負するのだ。
 ただ、それを心がけさえすれば、己の道に敵はない。
 
 

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−近ごろのマエストロ−
最近、とみに人との出会いが貴重に思えてくるようになった。とはいっても仕事ではない。屋台のオヤジやタクシーの運転手、風呂屋で出くわした知らないオヤジ。こんな方々とよく話をする。人はこういった方々とは生活の中で触れ合ってはいるのに、なかなか話をしていないのではないだろうか。しかし、いざ、自分の心を開いて話をしてみると、ハッとする意見や役に立つ話に突き当たることがしばしばある。ときに思わぬ人の観察眼が新鮮に思えることがあるものだ。宮元武蔵の言葉に「我より外に師なし」という言葉がある。この言葉も含蓄があるが、やはりオレにとっては、中国の「我以外、皆我師なり」という言葉が身に染みるというものだ。

■皆さんからの質問待ってます!
仕事から家庭、恋愛、そしてファッションetc.・・・・・・、日ごろ読者の皆さんが抱える悩み、疑問など、相談したいことを何でも教えてください。マエストロ赤峰がズバッと解決いたします!インターネットの場合は[ www.oceans-ilm.com ]へアクセスのうえ、「NEWS」から投稿してください。郵送の場合はハガキに @相談したいこと A氏名(ふりがな) B住所 C年齢 D職業 E電話番号 Fメールアドレス Gオトナ相談室への感想 を明記し、〒162-0825東京都新宿区神楽坂6-42 オーシャンズ編集部「オトナ相談室」係まで。

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各界で活躍する「男クサイル」たちに聞く!!男臭く格好よく生きる男の条件 [OCEANS掲載記事]

 「男クサイル」な男の条件

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其の壱. 自分に厳しくあること!
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其の弐. 直球、ど真ん中に、正直に生きること!
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其の参. 生涯、ガキの心を忘れないこと!
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スタンダード(ど真ん中)を守りながらも、遊び心(ガキの心)を持っていること。赤峰氏の条件が意味するのは、ファッションに置き換えれば「王道を理解したうえで着崩す」ことだ。「服を自分のものにするためには、まず基本がわかっていることが必要。それは人生でも同じで、男は一本の真っすぐな道をいかに歩いて行くか。そのうえで、ガキの心を持って、楽しみながら生きられてこそ「男クサイル」なのだ」
 その覚悟が決まった男は、いわば必殺仕置き人。男のなかの男だ。

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2009年02月19日(木)

Akamine Royal Line 2009S/S&2009F/W Special Pattern Order会 [Special Pattern Order会]

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 日頃より、AKAMINE BLOGをご高覧いただき誠に有難うございます。
2009年SS&FWのオーダー会を、下記日程で白金台オフィス兼ショールームにて開催いたします。
 エレガントかつ上質な、大人の普遍の一着をAkamine Royal Lineでオーダーしてみませんか?!
興味はあるのに、今まで一度もオーダーをされたことのない方、いつもお気に入りのオーダーサロンにてオーダされている方等・・・
少しでも、Akamine Royal Lineにご興味おありでしたらまずは、お問合せだけでもいただきたく思っております。
 ご多忙のこととは存じ上げますが、是非ご来場ご高覧賜りますようご案内申し上げます。


(株)インコントロ スタッフ一同



■DATE : 2009年3月2日(月)〜3月13日(金)

■PLACE : INCONTRO SHOWROOM

■ITEM : SHIRTS ¥20,000〜 , TROUSERS ¥49,000〜 ,
       JACKETS ¥89,000〜 , SUITS ¥123,000〜

■DELIVERY : オーダー後約1ヶ月(生地の在庫状況により前後有り)

■INCONTRO MAP
印刷用地図】  【Yahoo!Maps


■お問い合わせ、お願い
Tel 03-3447-1891
又は【コンタクトフォーム】よりご来場ご希望日時をご連絡いただければ幸いです。こちらから折り返し確認のご連絡をさせて頂きます。
 

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(←)'MONOCLE/FEBRUARY2008'にAkamineRoyalLineベージュコットンスーツ(参考小売上代:¥131,250.-)が掲載されました。
・MONOCLE公式サイト : http://www.monocle.com/

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2009年02月06日(金)

MEN'S EX 3月号 平成の寺子屋 赤峰幸生の上級ファッション塾 連載vol.05 [MEN'S EX 掲載記事]

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「レザーブルゾンは365日の必需品」

真のクラシックを追求し、服のみならず、生き方そのものに自らのスタイルをもつ男、赤峰幸生。氏が考える、男のお洒落を伝授します。第5回は、「レザーブルゾン」についてのお話です。

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Q レザーブルゾンはどんなときに着るんですか?
365日、シーンを問わず着ています。
「それこそ365日、いつでもどこでも着用します。クルマの中に一着置いといて、運転するときに羽織ったり、オフィスで着たり、レストランに行くときに着たり。フォーマルな場を除いて、どこにでも着ていけるアイテムなんです」と赤峰先生。右の写真は、親友のアントニオ・リヴェラーノ氏とミラノのリストランテでパチリしたもの。

Q レザーブルゾンの着こなしのルールを教えてください
小さめのサイズをシックカジュアルで
「まずはサイズ。私は1サイズ小さめを選ぶようにしています。レザーはパツパツで着てこそカッコいいからです。その上で、ボタンの留め方やジップの締め具合、襟の立て方などで、自分なりのアレンジを加えます。中に合わせるのは、夏場はポロシャツが多いですね。色は白かネイビー。シックカジュアルなスタイルで着るのが基本です

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左上◇「裏地がついてないインクロチャートのタイプのコノリーもの。薄くてしなやかで、非常にお気に入り。かれこれ32年着ています。1つ小さめのサイズを、ボタンを2つだけ留めてパツパツに着るのが定番」
右上◇Y.アカミネのスエードジップブルゾン「トリュフォー」。
スタンドカラーの襟だけ留めて着ることもしばしば。
右下◇Y.アカミネの、羊革のBDジップブルゾン。パツッと着て襟を立てて。

■イタリア人は真夏だろうと関係なしに着ています
M.E.  赤峰さんイコール、レザーブルゾンというイメージがあります。以前はご自身のコレクションでも毎シーズンのように発表されていました。
赤峰  そうですね。今から15年ほど前にY.アカミネブランドを立ち上げた最初のコレクションでレザーブルゾンを発表してから、全部で25モデルくらい作ってきました。フィレンツェ近郊の工場で作っていたんですけど、そこにあったヴィンテージのコレクションに、いろいろインスパイアされました。
M.E.  そもそも興味をもったきっかけは何だったんですか?
赤峰  高校生のとき観た、ルネ・クレマン監督の「太陽がいっぱい」ですね。モーリス・ロネが真夏にスエードのジャケットを素肌に着ているのを見てカッコいいなって。それがハマったきっかけです。それから15年後くらいにイタリアによく行くようになってミラノやフィレンツェを回ると、今でいうヴァルスターモデルが、イタリアでは春夏秋冬関係なく定番アイテムとして着られているのを知りましてね。ごく自然に文化として根付いているのを実感して、ますます興味をもったんです。
M.E.  確かにイタリア人って、夏でもレザーブルゾンを着ていますよね。
赤峰  ええ。イタリアだと海に近いところに行くと、よくレザーを着ます。特にヨットに乗る人やビーチにいる人たちは素肌にレザーのブルゾンを当たり前のように着ています。
M.E.  それもヴァルスター型が圧倒的に多いですよね。

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レザーブルゾンは小さめをパツパツに着るのがカッコいい!

(←)ジョルジオ ブラトーのパンチングレザーブルゾンに、ラコステの長袖ビジネスポロシャツ、アカミネロイヤルラインのモールスキンパンツに、スペルガの2750という合わせ。見えてませんが、靴下は白のコットンホーズ。

赤峰  そうなんです。で、そのヴァルスターモデルのルーツを調べると、実はミリタリーにあるんですよね。軍のモデルとして存在していた服が進化して、'30年代になってレースマシンのカロッツェリアの連中がテストドライブのときに着たり、作業用として着るようになったんです。それが、当時レースに出ていたイタリアのクラス階級の人たちに浸透していって、広がりを見せたわけです。同じアイテムがアメリカではバイカーブルゾンなどのハードなほうに進化していったのに対して、イタリアはクラススポーツのアイテムとして、軽く着やすさを求めて進化していったわけです。色もベージュやタバコが中心で、表革もありますけど、ほとんどはスエードなどの起毛系ですね。
M.E.  実際ご自身で着用されて、どういったところがお気に入りになられたのですか?
赤峰  シワになりにくくて、どこへでも着ていける便利なアイテムであるところです。幅広いTPOをカバーでき、レストランへ着ていっても恥ずかしくないですし、汚れていてもかえってそれがアジになって許されてしまう。そんな懐の深さを備えているところです。
M.E.  イタリア人はそれをどのように着ているのでしょうか。
赤峰  基本はシックカジュアルですよね。イタリア人は、彼らが大好きなラコステの白やネイビーのポロシャツと合わせて、下はウールのパンツや白のコットンパンツや5ポケットを合わせたりしています。ベージュのスエードと白のコンビネーションは、彼らの定番なんです。
M.E.  で、靴はスペルガの2750.
赤峰  そう。あと、トッズとかカーシューを素足で合わせたりですね。それがイタリア人のシックなカジュアルの装いの代表的なスタイルなんです。イタリア人の集まりに交じって一緒に食事をするときなんか、こういう格好で行くと、ごくごく自然に溶け込めます。下手にスーツを着ていくと、逆に浮いちゃったりすることもあるくらいです。
M.E.  なるほど。で、最後に着こなしのコツを教えてください。
赤峰  サイズ感ですね。僕はレザーに関しては小さめのフィッティングで着るように心掛けています。気分としては1サイズ下を選ぶ感じですね。で、ボタンの留め方で変化をつけたり、襟を立てて着たり。上手く自分なりのアレンジを加えてあげると、凄く雰囲気が出ると思います。それは今の時代の気分にぴったりとハマるんじゃないですかね。
 
 

◆赤峰塾長愛用のレザーブルゾン◆

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スエードブルゾンは薄いものほど価値があり
スキンのように薄いスエードが非常に贅沢な、今から24年前に購入したサルフラの一着。カーディガン感覚で着られる一着は、北イタリアのベルガモに工場を構える名門のサルフラのもの。(私物)

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オフホワイトのラムレザー製ライダーズブルゾン
イタリアのレザーファクトリーブランド、スチュワートのオフホワイトのラムレザー製ブルゾン。着丈は長めで、胸ポケットがポイント。赤峰さんのコレクションの中では、ややハード。(私物)

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Y.アカミネコレクションの貴重なアーカイブモデル
'04年頃に発表した、Y.アカミネのシープスキン製レザーブルゾン。スエードではなく黒の表革というのが、コレクションの中でも貴重な存在。赤のライン入りのリブがアクセントに。(私物)

◆赤峰塾長がオススメするレザーブルゾン◆

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ライニング付きの山羊革スエードブルゾン
薄くしなやかな山羊革スエードを用いたジップブルゾン。着脱可能なコットンカシミアのライニング付きで、保温性◎、着心地よさも◎の逸品です。39万9000円/バランタイン(アオイ)

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細身で洗練された人気ブランドの1着
下で紹介しているヴァルスターブルゾンは、今やイタリアの大定番品。人気ブランドのチンクアンタからも、やや細身のシルエットでラインナップ。12万750円/チンクアンタ(エディフィス 渋谷)

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1935年からの大定番 元祖ヴァルスターです
1911年、ミラノで創業したヴァルスター社が1935年に手掛けた「ヴァルスタリーノ」。ヴァルスターブルゾンの元祖とされる大定番品です。19万9500円/ヴァルスター(アッシュポール)

今月のおさらい

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 レザーブルゾンは真夏だろうと、シーンを問わず365日着られるアイテム
 レザーブルゾン、特にスエードのそれは、大人のシックカジュアルに欠かせない万能の服である
 レザーブルゾンは、ワンサイズ小さめを選んでパツパツに着るのが赤峰流スタイル
 基本アイテムだからこそボタンの留め方や襟の立て方などで自分なりの味つけを

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2009年01月30日(金)

朝日新聞掲載「09年秋冬 ミラノ、ピッティメンズ」 [朝日新聞掲載記事]

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朝日新聞2009年1月30日付け記事「09年秋冬 ミラノ、ピッティメンズ」に掲載されました。

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2009年01月24日(土)

OCEANS 3月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち! [OCEANS掲載記事]

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マエストロ赤峰の「オトナ相談室」
仕事、家庭、子育て、そして愛・・・・・・などなど。30〜40代のオーシャンズ世代にもなれば、少なからず何かしら悩みのタネは持っているもの。
そんな皆様の“駆け込み寺”として開設されたのが、このオトナ相談室。
皆さんの質問にお答えするのは、“人生のマエストロ”こと赤峰幸生氏。
今月も痛快なご意見で迷えるオーシャンズ読者に救いの手を差し伸べてくれるハズ!
では皆さん、ご一緒に! 教えてっ、マエストロ!


今月のテーマ
“格好いい男”

[今月の質問]
いつも「オトナ相談室」を楽しませてもらっています。赤峰さんは私の心の師であり、そのお考えに心が大きく揺れ動かされること決して少なくありません。そこで、私がお聞きしてみたいのは赤峰さんがお考えになる“格好いい男”とはいったいどういう男なのか、ということです。雑誌に掲載されているようなお洒落ができるようになること、それはもちろんそのひとつだと思います。しかし、“生き様”とでも言いましょうか、もっと根本的なところでお伺いします。見せかけのそれとは違う、男の本当の“格好よさ”を教えてください。(37歳・東京都在住・商社勤務・T.T.さん)

Q.いやぁ、熱い熱いっ!この方の熱意は半端ないですね。しかしマエストロの布教活動もようやく実を結びつつありますね。では、早速。マエストロがオトコマエな理由を教えてっ!
 てめぇはこのお調子者が!オトコマエだと?確かにそれは誤りではないがお前はいつだって的を外しているようなもの言いだな。せっかく投稿してくださったこの方に失礼だろうが!お前のような輩には、この投稿者の爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいよ、まったく。耳の穴をかっぽじって聞きやがれ、この痴れ者が!
「格好いい男とは何か」。この質問は、私自身も30代のころ大いに悩んだ。20代は周りが見えず、ただ自分が正しいと思う道をがむしゃらに突っ走った。今にして思えば、それは強烈なエネルギーだった。今のようにインターネットはなかったから、旺盛な好奇心を満たすために、自分の目で見て、自分の耳で聞き、自分の足でどこへでも出向いた。今の若者は机の上で何でもわかったように勘違いをしていやがる。インターネットで知り得たことは、結局、架空の知識、経験にしかならない。パソコンは便利な道具ではあるが、便利であるがゆえに喪失していることも多い。本来、道具にすぎないパソコンが人に支配されているかの如し。そして、そのことに気がつかないことが非常に問題だ。何事も自分の目で見て、耳で聞いて、頭で考えてこそ、初めて己の血肉となる。自らが主体的に行動できること、こんなことはもはや語るべくもないだろう。人は人との出会いによって磨かれてゆくものだ。そういう意味では、憧れを抱くような男性が周囲にいるだろうか?かつての私にはそんな大人の男が身の周りにたくさんいた。無論、彼らは必ずしも有名人ではなく、八百屋の店主であったり、近所のオヤジであったりとさまざまだった。そうした大人の格好よさにしびれ、そこに早く近づきたいと願った。30代になってから、その思いはいっそう強くなった。今の若者はいつまでも若いままでいたい、年をとりたくないと言う。私に言わせれば、信じられない思いだ。かつての私は、一刻も早く大人になりたかった。大人とは自分の“生き様”を身につけた者のことだ。私はこの“生き様”こそが「格好いい」の源泉となると信じている。30代はそれまでの己と真っ正面に向き合う年代だ。そして、次第にそこに磨きをかけ成熟させていく時期とでも言えようか。投稿者の方はそれに気付いている。皆さんも、見せかけの格好よさから“生き様”を見出すことなど永劫かなわぬと心得てほしい。

Q.なるほど!さすが男の中の男。その言葉が既に格好いいっ!ビリビリしびれちゃいます。でも、まだよくわかりません。もう、早くヒントくださいよ〜っ!
 ・・・・。て、てめぇっ!この大うつけものが!お前の軽薄な言葉は、聞いているだけで虫唾が走る。いったい、どういうつもりでオレの話を聞いてやがる!まったく馬の耳に念仏とはこのことだ。私もお前のくだらない言葉には乗らず、ただ受け流すことにしよう。まぁ、とはいえお前にも私の言葉が響いていることだけは確かなようだ。あなたの「格好よさ」を生み出す源は、あなたの“生き様”にある。しかし、、理想の“生き様”を教えてくれるマニュアルなんて、あるはずもない。それこそ、十人十色だ。憧れを抱く大人が少ないと誰もが感じるこの時代で、お手本とすべき人を探し出すのも至難の業であろう。成熟したいと願う男にとっては、理想なき不遇の時代なのだ。だからこそ、あえて私なりの“生き様”を表現するなら、そこには2つの信条があると言える。それが、「挑戦」と「継承」。己の生き様において、この2つを主とすることだ。そうすることで私は常に己を高め、男の「格好よさ」を追及しているつもりだ。
 

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(→)年が開け、ご自宅の近くの等々力不動尊にて初詣するマエストロ。スーツ同様に着物をこよなく愛するマエストロは、その着こなしも見事。スーツ姿のときと同じく、得も言われぬ貫禄を放っておりました。大不況の中で迎えた2009年、マエストロはいったいどんな祈りをささげたのだろうか。

Q.出ましたキーワードッ!ずばり、「挑戦」と「継承」。これがマエストロの考える理想の“生き様”に、欠かせない信条なのですねっ!
 ・・・・・。お前のその軽いノリがどうも好きじゃないが、そのとおりだ!私なりに考える格好いい男の“生き様”は、「挑戦」と「継承」という2つの信条によるものだ。
 まずは「挑戦」。これは常に現状を否定し、ときには非難する意識と言ってもいい。常識や既成概念という名の前提を疑うことでもあろう。そして、「自分とは何者か」と常に問い続け、己を極めていくことに邁進していくのだ。好き嫌いもはっきりして大いに結構だ。しかしながら、現代の若者には“ことなかれ主義”が蔓延し、矢面に立たされることを嫌う。争いごとなどもってのほかだという意識が強い。なんとつまらない男だろうか。なんと味気ない“生き様”であろうか。私は世の中のことから身近なことまで、さまざまなことに腹を立てる。そして、腹を立てたらその気持ちを決して溜め込まない。表に出す。なぜなら、その苛立ちこそが、私の大儀であるからだ。大儀のためならケンカだって厭わない。そうやって、自分の正直な気持ちに対峙しながら、次の行動に移していく。ただ、おとなしいだけの、人当たりのいい男はツマラナイであろう。一度きりの人生だ。己が正しいと思えばそれを信じる。そうやって「挑戦」のために戦い、生きることが「格好よさ」に通じるのだ。私は服飾業界においても、そうやって戦い続ける。この戦いは私の大儀であり、世直しなのである。
 ふたつめは「継承」だ。「継続」と言い換えてもいいかもしれない。長く続いているもの、続けていることには、相応の魅力がある。例えば、老舗と呼ばれる店には風格がある。先達の作り上げたものを受け継ぎ、それをまた受け継いでいく。ヒットセラーではなく、ロングセラー。永々とした営みにこそ、本質とはそういう営みのなかに宿るものだ。少し前はベンチャーだのと言って、金儲けが目的の会社がメディアに多く取り上げられ、時代の寵児などと謳われていた。どうだ。不況を迎えたら、地に足がついていなかった会社はあっという間に吹き飛んでしまった。何でもかんでも老舗がいいというわけではないが、じっくりと深く地に根を張ったその“生き様”には「格好よさ」を見出すことができよう。人も同じである。蛇行することのない、芯の通った己を作っていくことが大切なのだ。仕事であっても、一貫した理念に基づくべきだ。職業や年齢などまったく関係はない。何のために働くのか。どうなりたいから働くのか。人の役に立つことの営みが仕事の本質だ。そういう仕事を継続して、どう自己実現するかが大切なのだ。「自分とは何者か」を問い続けることは、ここでもやはり欠かすことができない。

Q.これぞ「格好いい男」の“生き様”!・・・・とはいっても、見た目も大事!ということで最後に、そんな男にふさわしい装いをどどーんと教えてくださいな!
 ・・・・・。では、“ドン”とその哲学をお教えしよう。ひと言で言い尽くすなら、男の服は「変わらない」ということだ。どんな服を着ているかで、値踏みされることはある。しかし、高い服を着ればいいってものではない。装いとは教養でもある。きちんと服を着ることはマナーであり、紳士とは服装でマナー違反はしないものである。そして、紳士とは名刺などなくても、服装で一目置かれる存在である。服をとっかえひっかえするようでは道化師も同然。イタリアではそんな男を「パルティコラーレ(=少し風変わり)」と言う。まあ、でもそれは序の口だ。トレンドという商売に完全に乗せられてしまったチグハグな服を着ていたならば、「ストラーノ(=変わってる)」とか、もっとひどい呼ばれ方では、「ブルッタ(=醜い)」とさえ言われてしまう。流行に惑わされるのは、世の中から取り残されたくないという焦燥感に起因する。そして焦燥感の源はほかでもない、自分に自信がないからだ。流行と付き合うときは、「咀嚼」をしなさい。自分にふさわしい流行かどうかを取捨選択しなさい。そのためには、まず衝動買いはしない。どれくらい長く着られるか、経済性をふまえた買い物をすることだ。すぐに着なくなるものを購入することは、店にとって好都合な客。私に言わせれば、ただのばか野郎だ。
 紳士にとって、いつも同じような格好をしていると思われることは、望ましいことであり、賛辞を受けているに等しい。イタリアではそういう装いの男性を「ジェンテリッシモ」という。上品でありながらも骨太、しっかり自分のスタイルを持つ男性に送る賛辞だ。「格好いい」服装とは、そういう形容にふさわしい。先ほど言った「流行の咀嚼」。これは、自分の軸となるスタイルを持ったうえで、時代ともうまく折り合いをつけることだ。私はクラシックなアイテムが揃うワードローブの中であっても、今着るもの、今着ないものに分ける。クラシックなアイテムのなかにも「時代感」つまり「今っぽいかそうでないか」があるのだ。その年ごとにワードローブを一軍と二軍にわけ、時代とうまく折り合いをつけること。これは私の装い流儀でもある。
 刹那的に生きるのは20代。その歳頃であれば、流行に飛びついて、さまざまな服を経験することもいい糧となろう。しかし、30代になったら10年後を見据えた服選びをしなさい。男の“生き様”は服装にも如実に現れるものだ。まずは失敗を繰り返しながら30代で着こなしの基本となる楷書体を身に着け、40代で行書体という段階を経て己のスタイルを確立していく。そうやって、究極的には本当に自分らしい、草書体とでも言うべき装いにたどり着ければ、なんと素晴らしいことであろうか。
 
 

画像(160x180)・拡大画像(297x334)

−近ごろのマエストロ−
昨年、12月21日に横浜の信濃屋にてトークイベントを行った。信濃屋の創業は1866年。私も古くから通い続ける顧客のひとり。日本初のセレクトショップであり、日本の洋装の歴史は信濃屋の歴史に重なる。トークイベントの後には場を移してパーティが催されたが、訪れた方々の服装は、まさしく「ジェンテリッシモ」であった。信濃屋に敬意を払っていることの現われでもあり、ジェントルマンズクラブと評されるような集いとなった。クラシックという名の本質を継承してきた店の素晴らしさを実感した。これから装いの熟成度を上げていかんとするオーシャンズ読者には太鼓判の店であろう。

仕事から家庭、恋愛、そしてファッションetc.・・・・・・、日ごろ読者の皆さんが抱える悩み、疑問など、相談したいことを何でも教えてください。マエストロ赤峰がズバッと解決いたします!インターネットの場合は[ www.oceans-ilm.com ]へアクセスのうえ、「NEWS」から投稿してください。郵送の場合はハガキに @相談したいこと A氏名(ふりがな) B住所 C年齢 D職業 E電話番号 Fメールアドレス Gオトナ相談室への感想 を明記し、〒162-0825東京都新宿区神楽坂6-42 オーシャンズ編集部「オトナ相談室係」まで。

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赤峰 幸生 (あかみね ゆきお)

● イタリア語で「出会い」の意のインコントロは、大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワークのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマにした自作ブランド「Akamine Royal Line」の服作りを通じて質実のある真の男のダンディズムを追及。平行して、(財)ファッション人材育成機構設立メンバー、繊研新聞や朝日新聞などへの執筆活動も行う。国際的な感覚を持ちながら、日本のトラディショナルが分かるディレクター兼デザイナーとして世界を舞台に活躍。 Men’s Ex、OCEANSに連載。MONOCLE(www.monocle.com)、MONSIEUR(www.monsieur.fr)へも一部掲載中。

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