AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2009年01月24日(土)

OCEANS 3月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち! [OCEANS掲載記事]

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マエストロ赤峰の「オトナ相談室」
仕事、家庭、子育て、そして愛・・・・・・などなど。30〜40代のオーシャンズ世代にもなれば、少なからず何かしら悩みのタネは持っているもの。
そんな皆様の“駆け込み寺”として開設されたのが、このオトナ相談室。
皆さんの質問にお答えするのは、“人生のマエストロ”こと赤峰幸生氏。
今月も痛快なご意見で迷えるオーシャンズ読者に救いの手を差し伸べてくれるハズ!
では皆さん、ご一緒に! 教えてっ、マエストロ!


今月のテーマ
“格好いい男”

[今月の質問]
いつも「オトナ相談室」を楽しませてもらっています。赤峰さんは私の心の師であり、そのお考えに心が大きく揺れ動かされること決して少なくありません。そこで、私がお聞きしてみたいのは赤峰さんがお考えになる“格好いい男”とはいったいどういう男なのか、ということです。雑誌に掲載されているようなお洒落ができるようになること、それはもちろんそのひとつだと思います。しかし、“生き様”とでも言いましょうか、もっと根本的なところでお伺いします。見せかけのそれとは違う、男の本当の“格好よさ”を教えてください。(37歳・東京都在住・商社勤務・T.T.さん)

Q.いやぁ、熱い熱いっ!この方の熱意は半端ないですね。しかしマエストロの布教活動もようやく実を結びつつありますね。では、早速。マエストロがオトコマエな理由を教えてっ!
 てめぇはこのお調子者が!オトコマエだと?確かにそれは誤りではないがお前はいつだって的を外しているようなもの言いだな。せっかく投稿してくださったこの方に失礼だろうが!お前のような輩には、この投稿者の爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいよ、まったく。耳の穴をかっぽじって聞きやがれ、この痴れ者が!
「格好いい男とは何か」。この質問は、私自身も30代のころ大いに悩んだ。20代は周りが見えず、ただ自分が正しいと思う道をがむしゃらに突っ走った。今にして思えば、それは強烈なエネルギーだった。今のようにインターネットはなかったから、旺盛な好奇心を満たすために、自分の目で見て、自分の耳で聞き、自分の足でどこへでも出向いた。今の若者は机の上で何でもわかったように勘違いをしていやがる。インターネットで知り得たことは、結局、架空の知識、経験にしかならない。パソコンは便利な道具ではあるが、便利であるがゆえに喪失していることも多い。本来、道具にすぎないパソコンが人に支配されているかの如し。そして、そのことに気がつかないことが非常に問題だ。何事も自分の目で見て、耳で聞いて、頭で考えてこそ、初めて己の血肉となる。自らが主体的に行動できること、こんなことはもはや語るべくもないだろう。人は人との出会いによって磨かれてゆくものだ。そういう意味では、憧れを抱くような男性が周囲にいるだろうか?かつての私にはそんな大人の男が身の周りにたくさんいた。無論、彼らは必ずしも有名人ではなく、八百屋の店主であったり、近所のオヤジであったりとさまざまだった。そうした大人の格好よさにしびれ、そこに早く近づきたいと願った。30代になってから、その思いはいっそう強くなった。今の若者はいつまでも若いままでいたい、年をとりたくないと言う。私に言わせれば、信じられない思いだ。かつての私は、一刻も早く大人になりたかった。大人とは自分の“生き様”を身につけた者のことだ。私はこの“生き様”こそが「格好いい」の源泉となると信じている。30代はそれまでの己と真っ正面に向き合う年代だ。そして、次第にそこに磨きをかけ成熟させていく時期とでも言えようか。投稿者の方はそれに気付いている。皆さんも、見せかけの格好よさから“生き様”を見出すことなど永劫かなわぬと心得てほしい。

Q.なるほど!さすが男の中の男。その言葉が既に格好いいっ!ビリビリしびれちゃいます。でも、まだよくわかりません。もう、早くヒントくださいよ〜っ!
 ・・・・。て、てめぇっ!この大うつけものが!お前の軽薄な言葉は、聞いているだけで虫唾が走る。いったい、どういうつもりでオレの話を聞いてやがる!まったく馬の耳に念仏とはこのことだ。私もお前のくだらない言葉には乗らず、ただ受け流すことにしよう。まぁ、とはいえお前にも私の言葉が響いていることだけは確かなようだ。あなたの「格好よさ」を生み出す源は、あなたの“生き様”にある。しかし、、理想の“生き様”を教えてくれるマニュアルなんて、あるはずもない。それこそ、十人十色だ。憧れを抱く大人が少ないと誰もが感じるこの時代で、お手本とすべき人を探し出すのも至難の業であろう。成熟したいと願う男にとっては、理想なき不遇の時代なのだ。だからこそ、あえて私なりの“生き様”を表現するなら、そこには2つの信条があると言える。それが、「挑戦」と「継承」。己の生き様において、この2つを主とすることだ。そうすることで私は常に己を高め、男の「格好よさ」を追及しているつもりだ。
 

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(→)年が開け、ご自宅の近くの等々力不動尊にて初詣するマエストロ。スーツ同様に着物をこよなく愛するマエストロは、その着こなしも見事。スーツ姿のときと同じく、得も言われぬ貫禄を放っておりました。大不況の中で迎えた2009年、マエストロはいったいどんな祈りをささげたのだろうか。

Q.出ましたキーワードッ!ずばり、「挑戦」と「継承」。これがマエストロの考える理想の“生き様”に、欠かせない信条なのですねっ!
 ・・・・・。お前のその軽いノリがどうも好きじゃないが、そのとおりだ!私なりに考える格好いい男の“生き様”は、「挑戦」と「継承」という2つの信条によるものだ。
 まずは「挑戦」。これは常に現状を否定し、ときには非難する意識と言ってもいい。常識や既成概念という名の前提を疑うことでもあろう。そして、「自分とは何者か」と常に問い続け、己を極めていくことに邁進していくのだ。好き嫌いもはっきりして大いに結構だ。しかしながら、現代の若者には“ことなかれ主義”が蔓延し、矢面に立たされることを嫌う。争いごとなどもってのほかだという意識が強い。なんとつまらない男だろうか。なんと味気ない“生き様”であろうか。私は世の中のことから身近なことまで、さまざまなことに腹を立てる。そして、腹を立てたらその気持ちを決して溜め込まない。表に出す。なぜなら、その苛立ちこそが、私の大儀であるからだ。大儀のためならケンカだって厭わない。そうやって、自分の正直な気持ちに対峙しながら、次の行動に移していく。ただ、おとなしいだけの、人当たりのいい男はツマラナイであろう。一度きりの人生だ。己が正しいと思えばそれを信じる。そうやって「挑戦」のために戦い、生きることが「格好よさ」に通じるのだ。私は服飾業界においても、そうやって戦い続ける。この戦いは私の大儀であり、世直しなのである。
 ふたつめは「継承」だ。「継続」と言い換えてもいいかもしれない。長く続いているもの、続けていることには、相応の魅力がある。例えば、老舗と呼ばれる店には風格がある。先達の作り上げたものを受け継ぎ、それをまた受け継いでいく。ヒットセラーではなく、ロングセラー。永々とした営みにこそ、本質とはそういう営みのなかに宿るものだ。少し前はベンチャーだのと言って、金儲けが目的の会社がメディアに多く取り上げられ、時代の寵児などと謳われていた。どうだ。不況を迎えたら、地に足がついていなかった会社はあっという間に吹き飛んでしまった。何でもかんでも老舗がいいというわけではないが、じっくりと深く地に根を張ったその“生き様”には「格好よさ」を見出すことができよう。人も同じである。蛇行することのない、芯の通った己を作っていくことが大切なのだ。仕事であっても、一貫した理念に基づくべきだ。職業や年齢などまったく関係はない。何のために働くのか。どうなりたいから働くのか。人の役に立つことの営みが仕事の本質だ。そういう仕事を継続して、どう自己実現するかが大切なのだ。「自分とは何者か」を問い続けることは、ここでもやはり欠かすことができない。

Q.これぞ「格好いい男」の“生き様”!・・・・とはいっても、見た目も大事!ということで最後に、そんな男にふさわしい装いをどどーんと教えてくださいな!
 ・・・・・。では、“ドン”とその哲学をお教えしよう。ひと言で言い尽くすなら、男の服は「変わらない」ということだ。どんな服を着ているかで、値踏みされることはある。しかし、高い服を着ればいいってものではない。装いとは教養でもある。きちんと服を着ることはマナーであり、紳士とは服装でマナー違反はしないものである。そして、紳士とは名刺などなくても、服装で一目置かれる存在である。服をとっかえひっかえするようでは道化師も同然。イタリアではそんな男を「パルティコラーレ(=少し風変わり)」と言う。まあ、でもそれは序の口だ。トレンドという商売に完全に乗せられてしまったチグハグな服を着ていたならば、「ストラーノ(=変わってる)」とか、もっとひどい呼ばれ方では、「ブルッタ(=醜い)」とさえ言われてしまう。流行に惑わされるのは、世の中から取り残されたくないという焦燥感に起因する。そして焦燥感の源はほかでもない、自分に自信がないからだ。流行と付き合うときは、「咀嚼」をしなさい。自分にふさわしい流行かどうかを取捨選択しなさい。そのためには、まず衝動買いはしない。どれくらい長く着られるか、経済性をふまえた買い物をすることだ。すぐに着なくなるものを購入することは、店にとって好都合な客。私に言わせれば、ただのばか野郎だ。
 紳士にとって、いつも同じような格好をしていると思われることは、望ましいことであり、賛辞を受けているに等しい。イタリアではそういう装いの男性を「ジェンテリッシモ」という。上品でありながらも骨太、しっかり自分のスタイルを持つ男性に送る賛辞だ。「格好いい」服装とは、そういう形容にふさわしい。先ほど言った「流行の咀嚼」。これは、自分の軸となるスタイルを持ったうえで、時代ともうまく折り合いをつけることだ。私はクラシックなアイテムが揃うワードローブの中であっても、今着るもの、今着ないものに分ける。クラシックなアイテムのなかにも「時代感」つまり「今っぽいかそうでないか」があるのだ。その年ごとにワードローブを一軍と二軍にわけ、時代とうまく折り合いをつけること。これは私の装い流儀でもある。
 刹那的に生きるのは20代。その歳頃であれば、流行に飛びついて、さまざまな服を経験することもいい糧となろう。しかし、30代になったら10年後を見据えた服選びをしなさい。男の“生き様”は服装にも如実に現れるものだ。まずは失敗を繰り返しながら30代で着こなしの基本となる楷書体を身に着け、40代で行書体という段階を経て己のスタイルを確立していく。そうやって、究極的には本当に自分らしい、草書体とでも言うべき装いにたどり着ければ、なんと素晴らしいことであろうか。
 
 

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−近ごろのマエストロ−
昨年、12月21日に横浜の信濃屋にてトークイベントを行った。信濃屋の創業は1866年。私も古くから通い続ける顧客のひとり。日本初のセレクトショップであり、日本の洋装の歴史は信濃屋の歴史に重なる。トークイベントの後には場を移してパーティが催されたが、訪れた方々の服装は、まさしく「ジェンテリッシモ」であった。信濃屋に敬意を払っていることの現われでもあり、ジェントルマンズクラブと評されるような集いとなった。クラシックという名の本質を継承してきた店の素晴らしさを実感した。これから装いの熟成度を上げていかんとするオーシャンズ読者には太鼓判の店であろう。

仕事から家庭、恋愛、そしてファッションetc.・・・・・・、日ごろ読者の皆さんが抱える悩み、疑問など、相談したいことを何でも教えてください。マエストロ赤峰がズバッと解決いたします!インターネットの場合は[ www.oceans-ilm.com ]へアクセスのうえ、「NEWS」から投稿してください。郵送の場合はハガキに @相談したいこと A氏名(ふりがな) B住所 C年齢 D職業 E電話番号 Fメールアドレス Gオトナ相談室への感想 を明記し、〒162-0825東京都新宿区神楽坂6-42 オーシャンズ編集部「オトナ相談室係」まで。

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2009年01月06日(火)

MEN'S EX 2月号 平成の寺子屋 赤峰幸生の上級ファッション塾 連載vol.04 [MEN'S EX 掲載記事]

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「男の色気はVゾーンに宿る」

真のクラシックを追求し、服のみならず、生き方そのものに自らのスタイルをもつ男、赤峰幸生。氏が考える、男のお洒落を伝授します。第4回は、男のVゾーンについてのお話です。

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Q 今日のVゾーンにはどんな赤峰イズムが詰まっているんですか?
それはもう、たくさんのイズムが詰まっています
「シャツの襟先までの長さには、私なりのこだわりがあり、スーツに収まらない短めのタイプは絶対に着用しません。襟に適度なロールが生まれるワイドカラーを合わせるのが私の定番です。あとはノットがシャツ襟の返りの部分にぴったりくっついていることです。ここに空間を作っては絶対にいけません。また、ノットの形を左右を対称に結ぶのは、あまりよろしくなく、プレーンノットで、あえて左右非対称にして結ぶのがエレガントだと思います。そして、色。私の中では、白以外に使う色は原則2色までと決めています。今回は全体をブルーでまとめ、タイに茶の柄が入っているものを選びました。ブルーと茶は相性がよく、そういう相性のいい色同士を組み合わせるよう心掛けています。」

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Q 素敵なVゾーンを築くコツを教えてください
柄ものの合わせには気を遣います
「Vゾーンにおける柄ものの合わせにはかなりの気を遣います。まず合わせやすいのは、無地のタイを選ぶことです。そして、同じ大きさの柄同士を合わせないことですね。例えば、スーツとシャツにストライプを合わせるときは、両者のピッチを変えるようにしています。これは、柄もの同士を合わせる際の、私の中での鉄則です。色に関しては、基本はネイビーに茶、それとグレイに茶、あるいはブルー系で統一するなど、極力シンプルな合わせを心掛けています。」
 

■魔の逆三角形にこそ男のこだわりが凝縮されます
赤峰  ドーメルジャポンに加賀美さんという女性がいて、彼女と男のダンディズムの根っこはどこにあるのかという話になったときに、女性から見た男の色気はVゾーンのトライアングルのカタチで決まるとおっしゃっていましてね。1mmでもタイが緩んでいたら、男の色気を感じない、ここがぴったりフィットしていることが、男の色気の目安になるというんですね。これと同じような話をイタリアでも聞いたことがあります。私はこれを魔の逆三角形と呼んでいるのですが、これを踏まえながら、Vゾーンのキモはどういうところにあるかを考えていきたいと思います。
M.E.  よろしくお願いします。
赤峰  魔の逆三角形は上着とシャツとタイの3つが集中する部分であり、ゴージの位置・角度・ラペル幅は、シャツとタイの関わり合いという意味で、非常に重要です。今はいっときほどハイゴージをよしとしていなくて、レギュラーな位置に落ち着いていると思います。シャツの襟は、ワイドスプレッドで襟先に向かってほのかなロールが生まれるものを、赤峰的にはよしとしています。イングリッシュワイドと言われる剣先の短い襟は、私はあまり着ません。あれを着て美しいのは、首の長い人です。エジンバラ公なんかはよくきれいに着ていますけど、体型的に日本人はあまり首が長くないのであまりしっくりこないものと解釈しています。一番重要なのはタイのノットです。正三角形ではなく、左右非対称の、若干歪みのあるノットが好きですね。フルウインザーノットだと、完全に左右非対称になってしまって、結び目もおにぎりみたいでいただけません。結び方としては、ノットの下の位置が襟の返りの位置の高いところに上がっているものがきれいで好きですね。
M.E.  なるほど。
赤峰  次に合わせの話ですが、スーツの柄に対して、スーツ、シャツとタイの柄の大きさにはこだわりたいですね。それぞれの柄に強弱をつけるのがポイントです。その際、無地のタイはバリエーションで最初に揃えるべきです。無地のタイなら、上着とシャツのバランスを考えればいいわけですから。次に揃えたいのが、小ドットや小千鳥、織りで凹凸間を出したもの、ヘアラインストライプや小さいグラフチェックなどの、遠目無地の近目柄です。その際、全体を同系色、あるいは相性のいい色で合わせるのがポイントです。相性のいい色としては、ネイビー×茶、ライトグレイ×ピンク、ミディアムグレイ×茶×ブルーなどが代表的です。今日の私は同系のグラデーションでまとめていますが、2配色のうちのもうかたほうの色で靴やベルトなどのアクセサリーをまとめるとしっくりきます。むやみに色を使わないというのがすべての基本ですね。
M.E.  なるほど。

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個性を出すのもいいけれど、Vゾーンには守るべきいくつかのルールがある

(←)リヴェラーノ&リヴェラーノのフランネルスーツに合わせたシャツ、タイ、チーフはアカミネロイヤルライン。シャツはアルモのコットン、タイはフェルモ・フォサッティのシルク、チーフはカルロ・リーバのリネン。靴はニュー&リングウッド。
 

赤峰  次に素材の話です。タイの素材でいうと、代表的なところでは、イギリス、イタリア、日本のシルクがあります。イギリスの代表的なところでは、バーナーズの50オンスのガムツイルの生地ですね。これはナポリのマリネッラが使っていることで有名です。イタリアだと、コモ地方のフェルモ・フォサッティ社です。カルロ・リーバのグループ会社で、ここはフレスコの生地やサテン織りの生地が非常に得意ですね。発色の美しさは、群を抜いて素晴らしいですよ。日本だと、京都の西陣にあるオリシンという機屋ですね。横糸の密度がイタリアの生地屋と同じくらいに打ち込んであって、着物の帯からくる技術を上手に取り入れています。
M.E.  勉強になります。
赤峰  次にシャツ地です。私が一番気に入っているのは、スイスコットン。アルモ社のものですね。ここの生地はアルプスの水で洗うので、風合いが格段に違います。100番でも、120番とか140番に匹敵する風合いをもっています。イギリスの生地だと、一番好きだったのはウィリアム・ゲッツ。ここのコリコリしたブリティッシュポプリンは本当に素晴らしかったです。あと、アシュトンブラザーズも素晴らしかったのですが、現在は2社ともありません。その2社のスタイルを踏襲しているのが、エイコーンです。ジャーミンストリートのシャツ屋さんはここのを好んで使っています。あとは、トーマス メイソンやデヴィッド・ジョン・アンダーソン。英国の名前ですけど、今はメイド・イン・イタリーです。柄は昔のままなのでいいのはありますけど、頑固さはなくなってしまったかな。ちなみに、D.J.アンダーソンは、ロイヤルオックスフォードの生みの親です。最後に完全なイタリアですと、シクテス、それとオルトリーナ、テスタあたりでしょうか。話をまとめると、スイスの生地は仕上げが滑らか、イギリスの生地は質実剛健、イタリアの生地は、ひとことでいうとソフト、といったところでしょうか。あと、イタリアのカルロ・リーバはリネンのシャツ地がピカイチです。
M.E.  オーダー時の参考になります。
赤峰  チーフに関しては白のリネンがいいんですけど、柄モノは、絶対に同じ柄はしません。ちょっとフェイントをかけるような合わせが上級っぽくて好きなんです。私のほうでいくつか組んでみましたので、コーディネイトの参考にしてみてください。
 
 

◆赤峰先生的Vゾーン合わせ◆

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略礼服敵的意味合いのモノトーンコーディネイト
黒×白のキャンディストライプのシャツは、アルモの140双。これに黒ベースの花柄タイをコーディネイト。「スーツはもちろんミディアムグレイ。格子のチーフで洒落っ気を」。シャツ2万8775万円、タイ1万3650円(以上アカミネロイヤルライン/インコントロ) チーフ5040円(ロバート フレイザー/アイネックス)

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赤峰先生的、茶とグレイの絶妙コンビネーション
ツイル織りのグレイシャツに、茶&グレイのヴィンテージ柄のタイ、それに同系のグレイチーフをコーディネイト。「ミディアムグレイだと色がボワッとしてしまうので、チャコールのスーツで印象を引き締めるのがポイントです」。シャツ2万8775円、タイ1万3650円、チーフ8400円(以上アカミネロイヤルライン/インコントロ)

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柄の大きさを変えることで、柄を楽しむコーディネイト
シャンブレー織りのリネンシャツに、茶の幾何学模様のタイとチーフで、柄を楽しむ合わせ。「ウールでもモヘア混でも構いませんが、スーツはミディアムグレイ、靴は絶対茶を」。シャツ2万7300万円、タイ1万3650円(以上アカミネロイヤルライン/インコントロ) チーフ5040円(ロバート フレイザー/アイネックス)

今月のおさらい

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 タイのノットは左右非対称で、合襟との返り部にぴったりつくよう結ぶべし
 まずは無地のタイをしっかり揃えるべし。柄モノ同士を合わせるときはピッチに変化を
 色は同系色が基本。もしくは相性のいいネイビー×茶、ライトグレイ×ピンクなどをマスターせよ
 チーフは白のリネンが基本。上級を目指すなら、異なる柄で、共通項のあるものを

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2008年12月24日(水)

OCEANS 2月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち! [OCEANS掲載記事]

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マエストロ赤峰の「オトナ相談室」
仕事、家庭、子育て、そして愛・・・・・・などなど。
30〜40代のオーシャンズ世代にもなれば、少なからず何かしら悩みのタネは持っているもの。
そんな皆様の“駆け込み寺”として開設されたのが、このオトナ相談室。
皆さんの質問にお答えするのは、“人生のマエストロ”こと赤峰幸生氏。
今月も痛快なご意見で迷えるオーシャンズ読者に救いの手を差し伸べてくれるハズ!
では皆さん、ご一緒に! 教えてっ、マエストロ!


今月のテーマ
“超不況”

[今月の質問]
はじめまして。毎月この連載を楽しみに読ませていただいております。私は銀行員をしておりますが、周知のことではありますが、昨今は業界を問わず業績はとても厳しいことと思います。メディアでは「大不況」の前に「未曾有」という言葉が用いられるほど経済は深刻な事態に陥っています。会社では呪文のように経費削減という言葉が飛び交い、それでもやっぱりマイナス成長が続く。株価は下がり、ものは売れない。いったいいつまで続くのかと不安な気持ちでいっぱいです。そこで赤峰さんにぜひお尋ねしたいことがあります。まさに到来してしまった“超不況”の時代を、どのような気構えで乗り越えていけばよいのか教えていただきたいと存じます。よろしくお願いします。(37歳・東京都在住・大手銀行勤務・K.M.さん)

Q.うわぁ、これまた壮大なテーマ!不況の乗り越え方ですって。僕も答えを知りたいです!マエストロ、早く教えてっ!
 てめぇは大ばか野郎かっ!ピーチクパーチクとわめきやがって。いつもいつもすぐ答えを求めやがる。てめぇの頭でものを考えるってことを知らねぇのか!まぁとはいえ、お前のようなうすらとんかちですら、この不況を肌で感じ取っているくらいだ。世の中の人々にとって深刻な問題であることは事実だろう。アメリカのリーマンショックに端を発した金融危機は大変なスピードでグローバルに進み、世界経済は混乱状態にある。日本経済も例外ではなく、文字どおり危機的状況を迎えている。周知のとおり、業界を問わずサブプライム問題の影響は大きい。本来であれば、この危機を乗り切るためには、国民を主導する強いリーダーが必要だ。しかしながら、先のアメリカ大統領選に勝利したバラク・オバマ氏の存在とは対照的に、我が国には今、よきリーダーがいない。コロコロと首相が代わる異例の事態に加え、最近はというと、度重なる麻生氏の失言騒動を機にその求心力の無さが一気に露呈した。矢継ぎ早に金融対策を打ち出す欧米と比べ、そうこうしているうちに日本は二歩も三歩も遅れをとっている。民間に元気のなくなった今こそ、政府の出番である。しかし、こんな状況になっても、官邸主導の国家戦略がまるでない。この不況のど真ん中で、我々が頼ることができるものは何もひとつない。そう、これは紛れもなく未曾有の危機である。

Q.ええっ!何ということでしょう。これじゃあ、国民は孤立無援・・・・・。こんなときはマエストロ、じゃんじゃん株に手を出し、将来に備えるべきなのですね!
 てめぇは、本当に「超」が付くほどのばか野郎か!そうだ。“超ばか”野郎だ。何がじゃんじゃん株に手を出し、だ。まったく開いた口が塞がらねぇとはこのことだ。この不況を生んだ原因をちっとも理解していないのだな。まぁよい。お前が理解しているようなことなら、そもそも世の中はこんな混乱には陥ることもなかっただろう。誤解を恐れずに言えば、ファンドビジネスはあんまりいいもんじゃない。資産運用と言えば聞こえはいい。しかし、それは根本的にパチンコや競馬などの賭博となんら変わらない。そもそも、稼ぎとはあなたが汗水垂らして働いた、その対価であるはずだ。しかし、人は時として何の苦労もせずに金儲けができる、そんな儚い夢を抱きがちだ。それを否定するわけではないが、そんなことがまかり通るほど、この世の中は甘くない。つまり、そんな稼ぎ方は、私に言わせれば「分相応」の稼ぎ方ではないのだ。「分相応」つまり、「身の丈」である。洋服を語る際にもよく使う言葉であるが、何事にも身の丈というものがある。稼ぎ方にも然り、である。この不況を肌で感じて言えるのは、国家、企業、そして個人すべてが「長い間、身の丈に合わない悪い夢を見てきた」ということだ。結局、この不況が到来するまで誰一人として目を覚まさなかった。今もなおその夢を見続けている愚かな者も少なくないのではなかろうか。だからこそ、私はこんな輩にこう言いたい。「いい加減に目を覚ましやがれ、このばか野郎!」と。
 

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(→)世界を覆い尽くさんとする不況という名の暗い闇。まるでその闇に転がり落ちていくように、株価は今日も低迷を続けている。この日はマエストロを、東京駅付近にある株価のチェッカーボードの前でパチリ。そして、偶然にもチェッカーボードの向かいにあった宝くじ売り場には、この「超不況」を象徴するかのような長蛇の列。そんな光景を奇しくも目の当たりにしたマエストロは、その先にいったい何を見たのでしょう。

Q.なるほど・・・・むにゃむにゃ・・・・。僕らは悪い夢にうなされていた。今こそ目を覚まさないと。でも、もう少し、寝させて・・・・むにゃ・・
 てめぇ、この野郎がっ!オレの話を聞きながら居眠りをするとはまったくいい度胸をしてやがる。お前はいつもそうやって、私の言葉の“重み”を台無しにしてしまう。そんなに、オレの話が退屈かっ!いいかげんに目を覚ましやがれっ!このばか野郎がっ!まぁ、そうは言っても今この国はそれほど深刻なのかもしれないな。おそらく、多くの人々がこうやって寝ぼけているのだろう。業績の振るわない企業がその典型的な例である。ご存知のとおり企業はそのほとんどが、来期の目標やその達成度合について考える際、“昨年対比”を基準にする。数値的な検証しかしないのだ。それも何の疑いもなしに、である。それが常識なのだ。しかし、そもそもその判断基準は正しいのか、それを疑うことが必要だ。それがないから、手段を問わない売り上げ至上主義の経営戦略が行われ、企業はその力以上の売り上げを記録してしまう。そして、それが昨年対比の基準に加味されていくのだ。企業が「身の丈以上」の経済活動を繰り返していくとどうなるか。それは日本経済の現状を見れば明らかであろう。そんなふうにして、企業は元気を失い、弱りきっている。そして弱りきったその体に、何の戦略もなしに経費削減というムチを打ち続ける。これではあまりに酷すぎないか。だからこそ、企業にはこれまでの常識に捕らわれない、経済活動が必要なのだ。ということは、である。我々個人それぞれに求められることも自ずと見えてくるはずだ。
 未曾有の不況を乗り越えるために、最も必要なこととは、「己の身の丈を知り、いかに慎ましく生きるか」である。そのために、“自立”という“成熟”が求められていると言えるだろう。

Q.“自立”という“成熟”ですか。それは難儀な時代ですねぇ。でも、そんなこと言ってられません。マエストロ、目が覚めましたよ!
 遅いっ!てめぇはようやく目を覚ましやがったのか。まぁ、よい。そもそもお前にはあまり期待していないからな。そんなことよりも、具体的な話を進めるとしよう。既述のとおり、「慎ましく生きる」ために我々には“自立”という“成熟”が必要だ。
 まず考えなければならないのが、己の価値を検証し続けることだ。これは、自分がいったい何者かを問い続けることでもある。例えばそれは、会社員としての自分の存在や仕事が、世の中の人々の役に立っているのかどうかを問うことでもある。私とて、自身のものづくりを通して、いかに会社の売り上げがよかろうが、常に(どういうかたちであれ)皆さまのお役に立てているかを自問するようにしている。仮に業績面での成功を収めようが、決してつけ上がるようなことはない。そうやって真摯な気持ちを持ち続けることが、己の価値を高めることにつながると信じているからだ。
 自分自身の価値を自問するということは、つまり現在のあなたの収入が、本当にふさわしいのかを自問することでもあろう。過大評価するのも、過小評価するのもいけない。それは会社としても同じ。真摯な態度で自社の売り上げをもう一度見直してほしい。それが本当に会社の価値=「身の丈」にふさわしいのか。考え抜いたうえで目標を立て、そして全身全霊で実行していくのだ。一時の難をしのぐためのカンフル剤的対策など御法度だと心得たい。この不況時において、対症療法など意味をなさないのだ。しかし、会社とは組織である。もちろん組織の中には、抜本的な変革を意味する原因療法に対するさまざまな障害があるだろう。しかし、それにくじけてはいけない。これからの時代は“寄らば大樹の陰”ではいけないのだ。誰かに頼るという甘い考えを捨て、たとえ独りであっても己が先に立ち行動していくことが求められる。既成概念に捕らわれず、ゼロベースで考えていく力と勇気が求められるのだ。この強い信念こそが、我々に求められている“自立”であり“成熟”の源となるのだ。

Q.己に対する真摯な評価、そして既成概念に挑む勇気ですか。マエストロ、さすがですっ!
 ふむ。ようやく、理解したようだな。己に対する真摯な評価と既成概念に挑む勇気があれば、自ずと道は開けよう。前者はあなたに、いかなる困難であろうとそれをこらえきる揺ぎない精神を、後者はそれを打破するための最も効果的な方法をもたらすはずだ。「身の丈」とは決まりきったものではなく、そうやって日々成長させるもの。この“超不況”の時代に立ち向かうために、己の価値を高めていこうではないか。かつて「アメリカがクシャミをすれば日本は風邪あるいは肺炎になる」という、我が国を揶揄する言葉があった。そんな時代に今こそ別れを告げるべきだ。さあ、今こそ襟を正そうではないか。オバマ氏ではないが、我々日本人は今こそ“自立”という“成熟”を果たす時なのである。何者にも身を委ねないこと。我々ががこの不況を乗り越えられるかは、己の足で立つことができるかどうかにかかっている
 
 

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−近ごろのマエストロ−
夢中になって読み進めている書籍の中に「おいしさの表現辞典」(東京堂出版)というものがある。これは、「甘い」「酸っぱい」「苦い」「うまい」などの基本的な表現から「すっきり」「まろやか」「香ばしい」などさまざまな感覚表現まで、おいしさの表現を集大成したもので、気の利いた言い方をしたいというときに役立つ味覚表現の辞典である。味覚に対する表現の多さに驚きながら読み進めている。食事をしたときに「うまい」というひと言で片付けるのは簡単だ。しかし、それを異なる言葉で表現することに、“心の豊かさ”を感じてしまうのだ。私はこの本に出会って、言葉や表現というものに繊細になるということの大切さを改めて思い知った気がする。

■みなさんからの質問待ってます!
仕事から家庭、恋愛、そしてファッションetc.・・・・・・、日ごろ読者の皆さんが抱える悩み、疑問など、相談したいことを何でも教えてください。マエストロ赤峰がズバッと解決いたします!インターネットの場合は[ www.oceans-ilm.com ]へアクセスのうえ、「NEWS」から投稿してください。郵送の場合はハガキに @相談したいこと A氏名(ふりがな) B住所 C年齢 D職業 E電話番号 Fメールアドレス Gオトナ相談室への感想 を明記し、〒162-0825東京都新宿区神楽坂6-42 オーシャンズ編集部「オトナ相談室係」まで。

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2008年12月06日(土)

MEN'S EX 1月号 平成の寺子屋 赤峰幸生の上級ファッション塾 連載vol.03 [MEN'S EX 掲載記事]

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「男が着るべきコート」

真のクラシックを追求し、服のみならず、生き方そのものに自らのスタイルをもつ男、赤峰幸生。氏が考える、男のお洒落を伝授します。第3回は、男が着るべきコート、についてのお話です。

 
 
 

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Q 先生ならではのコートを教えてください
リバーシブルのステンカラーコートです
「よく着るのは、アルスター、チェスターフィールド、それからリバーシブルのステンカラーです。ステンカラーは私の場合、ほとんどリバーシブルに限定されます。ハリスツイードの綿のポプリン、ヴィンテージのバーバリーでチェックとギャバジン、綿ギャバジンとローデンクロスとのリバーシブルなどです。リバーシブルなステンカラーコートを着るときはドレッシーな格好に合わせます。日本ではあまりみられないですけど、英国では定番なんです。裏が見えたりして洒落ていますよね。私はこのリバーシブルのステンカラーが好きなんです」

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Q コートの基本素材を教えてください。
カシミア、キャメル、ウールです
「カシミアやキャメルなどの獣毛系、それとやはりウールです。ウールは毛掻き方の違いでメルトン、ベロア、モッサ仕上げの大きく3つにわけられます。メルトンは毛を縮ませて密度を濃くしたもの、ベロアは毛足が立っていて毛の流れがないもの、モッサはローデンコートのような、毛足が長くて一方通行で流れているものを指します。毛掻き方にまでこだわると、素材選びも楽しくなります。」

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Q 先生流のコートのこなしを教えてください
男らしく存在感のある着こなしが基本です
「コートは最も分量の大きいアイテムだから、存在感が大切なんです。最近のコートはジャケットと同じようにどんどん肩が入ってしまっていますが、そういうのって、私個人的にはコートを着ている感じがあまりしなく、あまり好きではありません。肩幅が出ていて存在感のあるコートがカッコいいと思います。また、温暖化もあって軽量化が進んでいますけど、差し引いても500g/m以上のウェイトはほしいですね。ペラペラしていると、オーバーコートには見えないですからね。」ちなみに右側の写真は、マフィアの真似をした赤峰先生。
 
 

■コートの基本モデル アルスターの魅力とは?
M.E.  今回は、コートのアカミネイズムを伝授していただきたく思います。よろしくお願い致します。
赤峰  了解しました。まずコートの起源からお話ししますと、ひとつは英国の陸軍から生まれたピークトラベルのダブルブレストで、エポーレット付きのコートがあげられます。いわゆるブリティッシュウォーマーと言われているものです。もうひとつは、皆さんご存知のチェスターフィールドコートです。これは貴族の人たちがイブニングの上に着ていたコートが始まりです。大きなところでは、この2つが入り混じったところから、今日のコートというアイテムが存在しています。
M.E.  勉強になります。
赤峰  これらを総称してオーバーコートと呼んでいます。その代表的なモデルが、ダブルブレステッドでピークトラペルの6つボタン、現在のオーバーコートの原型であるアルスターコートです。今は簡略化されて袖のカフがないものもありますが、本来は袖にカフが付いているものが基本です。また、バックベルトが付いたものもありますけど、私が今日着ているのはベルトなしのタイプになります。
M.E.  そういえば、赤峰先生はバックベルトを好みませんよね。
赤峰  ええ。オーバーコートはバックスタイルのフレア感によって、コートの美しさ、色気が表現されるものと考えているからです。バックベルトが付いていると、全体的に後ろが重たく見えるので、ベルトなしのシンプルで自然な形が好きなんです。が、これはあくまで個人の好みの問題です。
M.E.  なるほど。

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コートの色気は、肩幅のある存在感、フレアしたバックスタイルにあります

(←)モアブルックのベロアフィニッシュ生地でス ミズーラしたリヴェラーノ&リヴェラーノのアルスターコート、シャルベのシャツ、アカミネロイヤルラインのコーデュロイパンツ、ストール マンテラッシの靴(以上赤峰さん私物) カシミアニット/バランタイン11万250円(アオイ)

■それぞれの国で人気のコートを知っておく
赤峰  また、カシミアなどのチェスターフィールドがフォーマルのときに着るコートという位置づけなのに対し、アルスターコートは日常的に着るコートという位置づけで、ドレスのシーンだけに着るものと限定されません。今日の私のようなカジュアルなスタイルでも楽しめます。こなしも、ビタッとボタンを全部留めて着る場合もありますし、半分だけ襟を立てることもあれば、フルに立てることもあります。ダブルブレストの襟に、いかに自分らしさを出せるかが大切なんです。それともうひとつ。冬の寒い日には、グローブは不可欠です。バランス的に、素手だと手先が寒く見えてしまうからです。
M.E.  なるほど。ところで、それぞれの国を代表する形ってあるんですか?
赤峰  アメリカはステンカラーのイメージが強いですよね。「ティファニーで朝食を」のジョージ・ペパートが着ていたモデルで、白黒の千鳥のスーツに白シャツ、ブラックタイ、それはオフ白のステンカラーコート、みたいな感じです。それの影響を受けて日本でもステンカラーは人気があります。一方、ヨーロッパ全体にいえることは、ダブル、シングルにかかわらず、テーラード襟のコートが中心だということ。胸元をきっちり開ける文化なんです。イタリア人はアルスター、イギリス人はどんなときでもボロボロのチェスターフィールド、といったところでしょうか。あと、アメリカ人の真冬だと、キャメル100%とかキャメル混のポロコートかな。ポロコートはイギリス生まれですけど、アメリカで育ったみたいなところがあって、イギリスではあまり見かけません。アメリカ人の影響を受けてイタリアでは結構見かけますが、フランスでは見ないですよね。
M.E.  各コートにそれぞれ国のイメージがあるというのは、自分のスタイルを築くうえで勉強になります。
赤峰  あと、最近はジャケット同様にコートも肩幅が狭まっていますが、オーバーコートは肩幅が出ていて存在感があってこそカッコいいものだと思います。あとは、ウェイト。私が今日着ているのは700g/mですが、最低でも500g/mはほしいところです。コートは風格が大切。ある程度どっしりしていないと、オーバーコートには見えないですからね。
 
 

◆赤峰先生のお気に入りコート◆

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肉厚キャメルのバルマカーンタイプ
600g/mの肉厚なキャメル100%の生地を贅沢に使った、バルマカーンタイプのコート。時代やシーンを選ばずに着られる、1着です。42万円/アカミネロイヤルライン(インコントロ)

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リヴェラーノで仕立てたウールカシミアのアルスター
リヴェラーノ&リヴェラーノで8年前に仕立てたという、カシミアウールのアルスターコート。ウェイトは750g/m。シルエットもどっしりした、赤峰先生を象徴する1着です。(赤峰先生私物)

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キャバリーツイルのロングアルスター
ヘビーウェイトのキャバリーツイル製で、肩幅広めのロングアルスター。「ロング丈なので、後ろのフレアなラインがきれいに出ます」と赤峰先生。23万円/アカミネロイヤルライン(インコントロ)

◆進化した今どきのオススメコート◆

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トレンチの名門が手掛けたシングルトレンチ風コート
伊の名門ヘルノの、中綿入りコート。ウール85%、コットン15%。「肩は入っているけれど、これはカッコいい。非常にきれいなラインをしています」と赤峰先生。11万250円(ビームスF)

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伊の正統スタイルのアルスターコート
英国生地を使用したアルスターコート。「今のバランスで表現したクラシックなアルスターの基本。仕立ても素晴らしいし、よくできていますよね」。15万5400円/サルトリア パルマ(ビームスF)

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感覚で羽織れる軽快カシミアコート
ナポリの新星の、カシミア100%による4つボタンの変形チェスター。「オーバーというよりサラリと羽織る、ジャケット感覚のコートですね」。36万5400円/スティレラティーノ(ビームスF)

今月のおさらい

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 オーバーコートはバックスタイルのフレア感によって色気が表現されるもの
 男のコートスタイルの肝は襟にあり。襟で自分らしさをどう表現するかが大切
 何よりも存在感が大切なコートは、肩幅の広いものを着てこそ男である
 生地のウェイトは500g/m以上、それ以下だとコートの存在感が生まれない

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MEN'S EX 1月号記事 あの人が夢中になっているのは「日本製」でした!“私的”傑作品 [MEN'S EX 掲載記事]

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インコントロ代表 赤峰幸生さんの“私的”傑作品
アカミネロイヤルラインの尾州産ファブリック

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ここが傑作!
着るほどなじむ強い打ち込み
赤峰さんが所有のヴィンテージ生地などを見本に、完成した入魂のウールモヘアトニック。目付け440gのコシのあるタッチは、体の一部のようになじみます。

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日本だからできる肉厚素材

時代を超えて着られるクロージングを作り続ける赤峰さんは、昨今のインポート生地が軽くなってきたことに不満だったとか。「そこで、織物の名産地である尾州で、自らオリジナル生地を作ることにしました。型崩れやシワのつきにくい、タフな素材は、もう海外では作れません!」。ラペル周りに出る美しいドレープが魅力です。スーツ価格18万5155円(参考上代)(インコントロ)

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2008年11月24日(月)

OCEANS 1月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち! [OCEANS掲載記事]

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マエストロ赤峰の「オトナ相談室」
仕事、家庭、子育て、そして愛・・・・・・などなど。
30〜40代のオーシャンズ世代にもなれば、少なからず何かしら悩みのタネは持っているもの。
そんな皆様の“駆け込み寺”として開設されたのが、このオトナ相談室。
皆さんの質問にお答えするのは、“人生のマエストロ”こと赤峰幸生氏。
今月も痛快なご意見で迷えるオーシャンズ読者に救いの手を差し伸べてくれるハズ!
では皆さん、ご一緒に! 教えてっ、マエストロ!


今月のテーマ
“芸術鑑賞のすすめ”

[今月の質問]
はじめまして。赤峰さんの痛快な話を毎月、楽しませていただいております。私は洋服が好きで、流行にも関心が高く、父親になってからはオーシャンズをよき参考書として拝読しています。しかし、自分のファッションセンスに自信がなく、よく妻にも色合わせがチグハグでセンスがないと厳しい指摘をされます。センスは磨いてゆくものと、頭ではわかっていても具体的にはどうしたらよいかわかりません。お目にかかったことはありませんが、師と仰ぐ赤峰さんに、ぜひ教えていただきたいと存じます。よろしくお願いします。(34歳・埼玉県在住・食品メーカー勤務・K・Tさん)

Q.いやぁ、センスですか。これは、また厳しいですねっ!色合わせのセンスを磨くコツ。マエストロ、ずばり、なんですか?
 この野郎っ!何でもコツだコツだとすぐに答えを求めやがって。たまにはコツコツ勉強してみねぇか!とはいえ、私もその道のプロであるという自負がある。確かに色合わせを含めた洋服のセンスは一朝一夕によくなりはしない。そもそも、生まれや育ちなどの生活環境だって大きく影響する。最も身近な存在である父親、そして周りの人の着こなしを見て、自然と身に付く。特にイギリス人やイタリア人は、そうして服の着方を学ぶ。対して、アメリカ人はどうか。服飾文化が浅い国だから、そうはいかない。結果、マニュアル本が多く出されているわけだ。日本人も後者に属する。日本ほど事細かにファッションをレクチャーする雑誌が発行されている国はない。しかし、いくら雑誌を熟読したって、根本的なファッションセンスの向上は望めない。それは、ただ受動的になって何かの真似をしているにすぎないからだ。

Q.なるほど、これは手厳しいお言葉。ただ真似をするのではダメだと。では、マエストロを真似しましょう!
 てめぇ、大ばか野郎っ!だから真似するなと言っただろう。服の色合わせのセンスを高めるためには「日常でのものの見方」から訓練するしかない。 人は無意識に色を見ている。しかし、意識して色を見ると、まったく違う視覚が養われる。特に意識して見てほしいのは「自然の色」である。例えば、空の色。晴れた日の空の青でも一日として同じ青はない。そして、食材の色。例えば、大根だ。真っ白ではなく、言葉では形容しにくい。それは大根の白だ。ほかには、さまざまな明度のグレーが見える河原の石ころ。それから紅葉の色。赤だったり、黄色だったり、茶色だったり・・・・。紅葉とは、重なり合う色のハーモニーだ。色彩学うんぬんと難しいことを学ぼうとする必要はない。自分の目が捉えた自然を意識して見て、記憶することが大事だ。安易にカメラに収めては意味をなさない。頭の中に収めるのだ。自然の色とは、この世界で最も美しい色である。センスを磨くにはより多くの自然の色を見て、それらを蓄積していかなければならない。

Q.なるほど。「自然の色」ですね!だからマエストロの事務所には自然の「緑」が多いんですか?
 てめぇ!よく見てやがる。そのとおりだ。私は日ごろから自然の色を意識して見ている。オフィスの窓から見える風景には緑が欠かせない。緑がない環境は私にとってはありえないのだ。そして、服の生地を見る仕事は必ず、光が美しい朝に行う。朝の光は夜の蛍光灯とは比べ物にならないほど透明だ。色は光、つまり太陽光の影響を受ける。例えば、稲。稲は太陽の光を受けて金色に輝いて見えるだろう。夜の盛り場のネオンのような人工的な色を見ても、色彩感覚のセンスは養えない。身の回りにある自然の色こそが、本当に美しい色だということを肝に銘じてほしい
 

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(→)この日は、マエストロが昔から足しげく通う「印度料理ムルギー」にて、お気に入りの名物カリーをパクリといったところをパチリ。ここのカリーは独特の辛さで、病みつきになった人は数知れず。なんとマエストロ、このお店で戦後を代表する時代小説・歴史小説作家であり美食家でも知られた池波正太郎を見かけたこともあるとか。ムルギーは昭和26年の創業以来、昔懐かしい味を守り続けるカリー専門店だ。東京都渋谷区道玄坂2-19-2 TEL.03-3461-8809

Q.そういえば、僕も子供のころに見た空の色のことは覚えてる気がします。今となってはそんなものには見向きもしなくなってしまいました。
 都会に住みコンクリートに囲まれた環境に身を置くことで「自然の色」を見る目は失われてゆく。そして、その傾向は、田舎から都会に出てきた人に特に顕著だ。子供のころは、空の青、木々の緑にもっと敏感で、美しいと感じる時間が持てていたはずだ。しかし、今はコンクリートのグレーがモダンだと勘違いをしてしまう。コンクリート打ちっぱなしの、デザイナーズマンションがお洒落だなんて、錯覚をしてしまう。イタリアのフィレンツェは、屋根の色がレンガ色で統一されている。自然な色だ。マクドナルドの看板も赤ではなく茶。市の条例で光るものは禁じられているのである。東京は街中が工業的なもので溢れている。だからこそ、自然の色を見ることを意識しなければならない。服の色合わせを上達させたいなら、それは日常生活の中の色をもっと注意深く観察する必要があるのだ。

Q.もっと身の周りの色を意識する。それこそが、コツなんですね。ところで、色といえば絵画。芸術鑑賞も訓練になるのですか?
 そのとおりだ。芸術鑑賞は大いにしなさい。しかし、これだけは忘れないでほしいことがる。それは、先ほど言った「自然の色」を見るということも、私に言わせれば芸術鑑賞だ。有名な絵画を見ることだけが芸術鑑賞ではない。しかし、絵画を見ることは色彩感覚を磨くことに通じる。しかし、なかには芸術鑑賞と言われて、自分とは縁のないことだと思う方もいらっしゃるだろう。しかし、私は身の周りにある色を見る延長で気軽に絵画を見ることをおすすめしたい。ただし、絵画を見るときは、注意して色を見てほしい。最近ではフェルメール展とピカソ展に行った。フェルメールは「光と影の画家」と言われるが、光を受けたものの美しさを見事に捉えている。そして、ピカソ。ご存知のとおり、実に美しい絵画ばかりだ。箱根の彫刻の森美術館にはピカソの写真が展示されている。芸術に優れた才能を持つ人は服の着こなしもすばらしい。白のシャツとモカシンは、ピカソほどに格好よく着こなせる人はいないのではないか。芸術家はたいていがお洒落だ。それはなぜか。色を見る目、色を見る感性が敏感で優れているからだ。色使いとお洒落はつながっている。だから、服の色合わせは絵画を見て学ぶことができる。そして、そのためには色を意識して絵画を見ることが大事。服飾を生業とする私に影響を与えた画家は数知れない。フィンセント・ファン・ゴッホの「糸杉」は筆のタッチが荒く、ハリスツイードのざっくりとした素材感を思い起こさせる。ポール・ゴーギャンの色のトーンは土臭い。泥のナチュラルな色だ。ラウル・デュフィは陽気でリズミカルな作風で、クチュールデザイナーにも多大な影響を与えた。絵画と対峙したときに何かを訴えかけてくるか、それを自分流にキャッチする。あくまで「自分流」が基本だ。そのためには美術館に足を運び、生で絵画を見る。その空間、距離感が大事。一枚の絵画を目の前にして、近づいたり離れたり、いろいろな距離感で見てみる。そうやって、画家の色使いを頭に記憶するのだ。そうすると、服をコーディネイトするとき、頭の記憶装置から自然と色の合わせ方が出てくるようになる。芸術鑑賞というと少し高尚な行為のように思われるが、服の色使いを学ぶ気持ちで気軽に美術館を訪れてほしい。

Q.色合わせのセンスを磨くべく、もっと気軽に芸術鑑賞をする。やっぱり日本人は、そもそも「芸術力」が乏しいですもんね。
 いや、そんなことはない。日本にも古くから、優れた芸術文化がある。たとえば、尾形光琳や俵屋宗達。彼らは世界に誇れる日本の美を見事に表現している。しかし、日本人はそういった古典作品を見るときに、まるで異国の人が描いたもののように見てしまう。彼らと同じ日本人のDNAを持っているにもかかわらず、だ。“侘び寂び”といった日本特有の情緒を解する心が失われつつある今、それは仕方のないことかもしれない。日本では何でも新しいものをよしとする風潮が強い。街はスクラップ&ビルドを繰り返す。だからこそ、日本古来の古き良きものがまだあるうちに、ぜひ目を向けてほしい
 
 
Q.注意深く「日常」を見回す。色合わせのセンスとはごく身近な訓練で磨かれる。さすがは、マエストロっ!
 日常の中で自然の色を意識して見ること、そして芸術作品に触れること。これは、私に言わせれば同義である。洋服の色合わせにおけるセンスを磨きたいのなら、あなたの「日常でのものの見方」を変えなさい。それこそが、赤峰流の芸術鑑賞である。赤峰流の芸術鑑賞とは、「見えるものとの対話」。普段、無意識で漫然と眺めている「色」が、あなたに何を語りかけてくるか注意深く読み取れるようにしてみなさい。それは、あなた流でかまわない。美しい色は、あなたの身の回りにある。あなたは無意識にそれを見落としてきただけ。美しくお洒落な色合わせのセンスは、そうやって「対話」を続けることで自然と磨かれていく。例えば、ネイビーという色。センスが磨かれれば、このネイビーひとつとっても、さまざまなネイビーがあることに気づく。もし、そこから自分に似合うネイビーを見つけることができるなら、それはおそらく究極の色合わせへの第一歩だろう。
 
 

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−赤峰幸生×白井俊夫 トークイベント−
今月は我らのマエストロが登場するトークイベントの情報をご紹介。赤峰氏とお話されるのは、1866年に日本で初めての洋品店として創業して以来、服飾専門店の歴史を140年以上切り拓いてきた「信濃屋」の究極のバイヤー・白井俊夫さん。白井さんはメンズ服飾界でも絶大な支持を得る権威的存在。テーマは「紳士の流儀」。開催日時は12月21日(日)午後4時から。会場は信濃屋馬車道店にて(定員30名様)。トークショーの後は、午後6時30分より楽しいパーティも予定(会費制)。また、パーティには、アッ!と驚くスペシャルゲストも登場するそうなので、読者のみなさまも奮ってご参加ください。参加ご希望の方は信濃屋馬車道店(TEL.045-212-4708)まで。

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赤峰 幸生 (あかみね ゆきお)

● イタリア語で「出会い」の意のインコントロは、大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワークのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマにした自作ブランド「Akamine Royal Line」の服作りを通じて質実のある真の男のダンディズムを追及。平行して、(財)ファッション人材育成機構設立メンバー、繊研新聞や朝日新聞などへの執筆活動も行う。国際的な感覚を持ちながら、日本のトラディショナルが分かるディレクター兼デザイナーとして世界を舞台に活躍。 Men’s Ex、OCEANSに連載。MONOCLE(www.monocle.com)、MONSIEUR(www.monsieur.fr)へも一部掲載中。

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赤峰さん的ジップニットの着こなしテク

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朝日新聞be on Saturday 『赤峰幸生の男の流儀』  "綿の神に会う"  2014年5月10日(土)掲載"

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スーツは3万〜10万円台でオーダー

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