AKAMINE BLOG

メンズファッションディレクター 赤峰 幸生のBLOGです。

2009年06月24日(水)

OCEANS 8月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち! [OCEANS掲載記事]

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マエストロ赤峰の「オトナ相談室」
仕事、家庭、子育て、そして愛・・・・・・などなど。30〜40代のオーシャンズ世代にもなれば、少なからず何かしら悩みのタネは持っているもの。そんな皆さまの“駆け込み寺”として開設されたのが、このオトナ相談室。
皆様の質問にお答えするのは、“人生のマエストロ”こと赤峰幸生氏。
今月も痛快なご意見で迷えるオーシャンズ読者に救いの手を差し伸べてくれるハズ!では皆さん、ご一緒に! 教えてっ、マエストロ!


今月のテーマ
“人情の機微”

[今月の質問]
赤峰さん、いつも「生きる手本」として、この連載を楽しみにしている36歳の男です。ぜひ聞いていただきたい悩みがあり投稿させていただきました。私は都内で小さなIT関連会社を経営しています。当初は友人と始めた共同経営でしたが、お金の面で話がこじれ、彼は社を去り、同業の会社を立ち上げました。当初は順調だったようですが、この春、不況の煽りを受け、多額の負債を抱え倒産したことを知りました。かつては得意先を奪われて、私も窮地に立たされた苦い思い出もあります。ただ一方で、昔から一本気で、愛すべき男友達でもあります。正直な気持ちを言えば、今、何かの力になりたいと思っています。しかし問題は、彼は自尊心が人一倍強いので、下手なことをして彼のプライドを傷つけてしまわないか、ということです。私は男として、彼とどのように接するべきでしょうか?どうかご教示をお願いいたします。(36歳・埼玉県在住・IT会社勤務・T.Y.さん)

Q.窮地に立つ友人にできること・・・・。まあ、だけど事情を考えると向こうから連絡があるまでそっとしておけばいいのでは?彼もいい大人なんだし、そうでしょ、マエストロッ?
 しょっぱなからてめぇは頭痛がするほど大ばか野郎だなっ!!
 貴様という奴は、すっかり現代の毒に侵されきっている。いいかよく聞け!時代の移ろいとともに失われつつあるが、日本には「機微」という言葉があるのを知っているか。それは「表面からは捉えにくい微妙な事情や趣」という意味であるが、機微というものは、昔から人間関係を築くうえで、重要な役割を果たしてきた。先んじて相手の心情を読み取り、心を尽くした振る舞いをなす。今やなんでも利害関係で割り切ってしまう希薄な人間関係が増えつつあるが、人生をより豊かなものにするためには、この人情の機微をしっかりと理解することが重要なのだ。お前はそんな大切なものをまるっきり理解していない。そんな先には、むなしい人生しか待っていないと心得よ。

Q.う〜ん、キビといわれても・・・。では、こんなケースの場合、早々に彼の好物やお金を贈ってあげればいいですかね?熱い励ましのメッセージを同封すれば完璧?もしや、キビキビやれって意味?
 当代稀に見る大ばか野郎だな、お前はっ!!赤の他人ならつゆ知らず、窮地に立たされた男友達に、そんな安直で形式ばったことが心に届くと思うのか!?機微というのはもっと深みがあって繊細なものだ。
 たとえば、私が父から学んだ機微にはこういうものがある。前にも話したが、父は学者で、欲というものがまったくない清廉な人間であった。そんな父に年に数回、決まって同年輩の友人が訪ねてくる。大学の同窓生で画家だというその友人が来たときにだけ、父は家で酒を飲んだ。卓袱台のそばに清酒の一升瓶を置き、つまみはノリと佃煮といったものだが、質素な父にとっては心づくしのものであっただろう。
 私は普段厳しい父が、相好を崩して酒を飲む姿を見るのが好きだった。とはいえ、ときどき隣の部屋からこっそり覗き見るだけだったが。そんなある夜、こんな光景を目にした。二人は急にしんと黙り込み、二人は目を伏せる。そのとき、父は封筒をそっと差し出した。無言で友人がそれを受け取る。後年、その友人は、家に金の無心をしにきていたことがなんとなくわかった。返済はおそらく一度もなかったが、父の不満はひと言も聞いたことがない。
 作家の菊地寛は友人から金を無心されると、着物の袖に入れていた金すべてを差し出したという。返済は求めなかった、とはいえ、袖にいくら入れているかはあらかじめ計算済みである。返ってこなくても惜しくなく、また、相手が重荷にならない程度の金額をいれておいた、といわれている。そう、これはこれは友情を守るためのひとつの機微だったのである。
 父が友人に貸していた金額もまた、返ってこなくても家計には響かない金額だったはずだ。古い友人が訪ねてくると、金を借りに来たとわかっていても、宴を張る。相手が気を使わない程度のささやかな宴である。訪ねてきた友人への礼儀でもあったのだろう。そしてお互い気持ちよく酒を飲み、帰り際、自分の身が痛まない程度の金を無言で渡す。だからその友人は、父に対して一度も卑屈な態度をとる必要がなかったし、父のほうも望んでいなかった。
 私がすべてを理解したのは、もう大人になってからだった。父のように機微を細やかに捉えた振る舞いはなかなか真似できるものではない。それに、決して無理をしろということではない。ただ相手を思いやり、その気持ちをそのまま行動に移すこと。これが、人情の機微を理解するうえでの基本でありすべてなのだ。

 

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(→)日本男児として、洋装と同じように和装にも精通するマエストロ。今月は夏を目前に控えた時期ということもあって、なんと浴衣に身を包んで登場。新潟は小千谷産のちぢみを使った浴衣は、今回の取材協力をいただいた銀座もとじで7年前に誂えた一着とのこと。ちぢみといえば、西洋でいうシアサッカーにあたる生地で、肌への接地面積が少ない涼しげな着心地が特徴。装いにおいても季節感を楽しむマエストロらしい選択でした。着付けは銀座もとじの当主、泉二弘明さんによるもの。「浴衣の命はなんといっても角帯。横から見ると分かりやすいのですが、後上がり前下がりになっているところが、浴衣を粋に着るときの最大の秘訣です」とは泉二さんの弁。マエストロは「浴衣や着物を着ると、立ち居振る舞いまで変わってくる。おそらくこれ以上に日本人としてのアイデンティティを強く感じる瞬間はない」と終始ご満悦の様子でした。

 
Q.さすがマエストロのお父上っ!ちょっと機微がわかってきました。でも、このケースのように確執がある友人は別でしょう!?ほっとけばいいんじゃないすか?
 ばっか野郎!!人間生きていれば、大きなケンカのひとつやふたつするのは当たり前だろう。大切なのは、そいつという人間性が、最終的に好きかどうかだ。好きなら、絶対に何かしてやるべきだ。そして相手が窮地に立たされたときこそが、その機会なのである。私の経験談を話そう。
 私は28歳でアパレル会社を立ち上げた。そう、この読者と同じように、同年代の親友とだ。その後5年間、会社は順調に成長し、社員が80名を超えるまでになった。しかし、私と彼は経営方針、ものづくりのスタイルなど、さまざまなことで衝突するようになった。我が子のように愛しい社を去るには未練はあったが、私には『もう会社でやることはやった。後は大丈夫だろう』という自負があった。だから私は会社を去った。
 退社する日も挨拶しなかったほどだから、よほど仲が悪かったのだろう。その後も私と彼は、業界でも犬猿の仲で有名だった。その会社は、一時は自社ブランドをヒットさせ、テレビでも見かけるほど成長したのだが、だんだん業績が悪化していった。そして私が会社を辞めてちょうど15年経ったころ、巨額の負債を抱えて倒産してしまったのだ。私はその知らせを聞いたとき、久々に彼のことを思った。腹の立つ思い出もあったが、利害関係もない今なら、お互い素のままに話し合えるのではないかと思い、電話をかけてみた。彼は15年ぶりの私の電話に、ただただ驚いていた。私たちは居酒屋で酒を飲んだ。私は説教をし、なだめ、そして力いっぱい励ました。二人の心は完全に学生時代に戻っていたものだ。そして、その後すぐ彼から手紙をもらった。
「赤峰よ、倒産してみんな蜘蛛の子を散らすように去っていった。そんななか、まさかお前から一番先に連絡をもらえるとは思わなかった。びっくりしたが、正直、うれしかったよ。オレもまだ捨てたもんじゃないな」と書かれていた。
 逆の場合もある。十数年前、私生活の面で問題を抱え、落ち込んだ時期があった。そのとき、村上というかつての部下が、すぐに電話をくれ、「今晩飲みに行きますか」と誘ってくれた。抱えている悩みを信頼できる人間に話すだけでも、心は軽くなるものだ。終始村上はうんうんと話を聞いてくれ、最後にこう言った。「赤峰さん、人生はまだ長いですよ。それに赤峰さんがどうなろうと、オレは友達ですからね」。その言葉を聞いた時、私は焼酎のグラスにぽとぽと大粒の涙をこぼしてしまった。
 この読者も、かつて袂を分かった友人が人間として好きなようだ。ならば、連絡があろうとなかろうと、すぐ電話をかけてやれ。そして酒でも酌み交わせ。もう利害関係もないのだから「お前がどうなろうと、オレはお前の友達だ」と、彼に対する気持ちをぶつけてやればいいのだ。私も経験があるが、社会的に窮地に陥ると、利害関係だけでつながってきた多くの人間は去っていく。そして孤独に苛まれるものなのだ。だからこそ、いの一番に馳せ参じてやる。これが私流の人情の機微である。
 
 

−近ごろのマエストロ−

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「至福の瞬間は何時?」と聞かれれば、現在の私は「家庭菜園で水やりをしているひととき」と答えるだろう。家の庭に小さな家庭菜園がある。トマトやネギなどを植えているが、今年はズッキーニの収穫に成功した。昇り始めた太陽の下で、できたての実を生のままかじってみる。形こそ不細工だが、味は新鮮なキュウリのようにみずみずしく旨い。ものは試しと花も食ってみる。ほのかな甘みと香りが口いっぱいに広がる。ちっぽけな家庭菜園であっても、陽の光と土壌、水があれば、野菜は力強く成長する。人間も同じである。太陽になってくれた恩師、土壌となった両親、水をくれた友人たち・・・・・少々不器用でもいい。
力強く伸びて、こんな実を実らせることが、ひとつの恩返しになるのだと私は思う。
 

着物の奥深さと魅力を味わってみよう!
「新しい時代の新しい着物店」がモットーの銀座もとじ。業界初の男の着物専門店をはじめ、紬の着物や染めの専門店、そして作品紹介を主としたギャラリーといったふうに多様なニーズに応える形態で店舗展開を行う。東京・銀座のほか、大阪・梅田阪急内に店を構える。ただ今、着物を粋にこなす達人でもある泉二弘明社長(写真)と同社顧問であり着物の専門化でもある早坂伊織さんによる「男のきもの塾」を開設中。着物を誂えたい方はもちろん、その着こなしについて学びたい方など詳しくは以下へ問い合わせください。

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「銀座もとじ 男のきもの」
電話/03-5524-7472
住所/東京都中央区銀座3-8-15
[ www.motoji.co.jp ]
 

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■皆さんからの質問待ってます!
仕事から家庭、恋愛、そしてファッションetc.・・・・・・、日ごろ読者の皆さんが抱える悩み、疑問など、相談したいことを何でも教えてください。マエストロ赤峰がズバッと解決いたします!小誌ホームページ[ www.oceans-ilm.com ]へアクセスのうえ、トップページから投稿してください。

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2009年06月18日(木)

服の立ち位置【手を加え、受け継ぐ】 [朝日新聞掲載記事]

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朝日新聞(東京本社版夕刊)に2009年6月18日付けでファッションコラム連載『服の立ち位置(手を加え、受け継ぐ)』が掲載されました。

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2009年06月06日(土)

MEN'S EX 7月号 平成の寺子屋 赤峰幸生の上級ファッション塾 連載vol.07 [MEN'S EX 掲載記事]

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「夏の紺×白スタイル10の着こなし」

真のクラシックを追求し、服のみならず、生き方そのものに自らのスタイルをもつ男、赤峰幸生。氏が考える、男のお洒落を伝授する連載。第7回は、「夏の紺×白スタイル」についてのお話です。
 

Q 紺×白に惹かれるのは何故ですか?
夏の日差しに映えるスタイルだからです
個人的に好きなのは、やや明るめのネイビー、すなわちロイヤルブルーなのですが、日差しの強い夏には、やや明るめの紺の白スタイルが、ヨーロッパのレンガの街並みに映えるんですよね。実際ヨーロッパでは夏の基本スタイルとして何十年も前から紺と白のファッションが存在しています。それゆえに奥深さがあるのです。

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(→)写真の彼らのスタイルが赤峰さん的好みかどうかは別として、夏のイタリアには、紺×白のスタイルが、ドレスからカジュアルまで本当に広く一般的に浸透しています。ちなみに右の方は、ルイジ・ボレッリのCEO、ファビオ・ボレッリさん。
 

Q コーディネイトのコツを教えてください
上下のバランスに気を配ることです。
カジュアルなトップスにはドレスのボトムスを、ドレスのトップスにはカジュアルなボトムスを合わせるのがポイントです。カジュアルになりすぎてもドレッシーになりすぎてもトゥマッチなので、自分なりのヒネリを加えてそのへんのバランスを上手に保つことが大切です。あと、紺×白のスタイルには差し色で赤を少分量使うと効果的です。

■夏のヨーロッパは紺×白が何よりの基本
M.E.  紺と白というのは、赤峰さんの中では夏に限ったお話なんですか?
赤峰  もともと子供の頃から母親が自分に選ぶ服は紺と白ばかりで、それが自分のDNAとして染み付いていて、自分に一番似合うものだと思い込んでいる部分があったんです。実際、大人になって海外に出張に行くようになると、ヨーロッパでは濃紺というよりは、少し明るめのブルーというか、ロイヤルブルーが生活の中に根差しているなっていうのを凄く感じるようになりまして。では、冬場もそうなのかというと、そではなくて、茶系やグリーン系が目立つんですけどね。で、紫外線の強い夏になると、紺と白が一気に膨らんでくるんです。夏といえば紺、というのは、自分の中で不可欠なものなんです。
M.E.  なるほど。
赤峰  イタリア人と夏に一緒に海に行くと、やっぱりネイビーと白というのが基調色としてあるのを強く感じますよね。彼らはそこに胡椒をふりかける感覚で赤をちょっと足したりしているわけです。洒落ていますよね。
M.E.  実際、アカミネロイヤルラインのコレクションでも、春夏の企画になるとロイヤルブルーは必ずラインナップされていますよね。ネイビーではなくてロイヤルブルー。アカミネブルーとでもいうのでしょうか?
赤峰  ええ、絶対に外せない。素材はリネンやコットンやモヘアなどいろいろあるんですが、明るいネイビーは絶対に外せませんね。
 

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(←)着こなし1
スーツはロイヤルブルーのトニック
アカミネロイヤルラインのスーツは、ドーメルの'50年代製ヴィンテージトニックで仕立てたもの。シャツもロイヤルライン。タイは'60年代の英国ヴィンテージのもので、靴はジョン ロブ。「夏といえばネイビーと白。特にロイヤルブルーといわれる明るいネイビーが好きで、差し色の赤も好んで取り入れています」

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(→)着こなし2
シアサッカーJKも欠かせないアイテムです
アカミネロイヤルラインのシアサッカージャケットに、同じくロイヤルラインのポプリンシャツ&トロピカルウールのパンツ、マカフィーの白ヌバック靴という夏らしい装い。「仕事に行く前の朝食時かな(笑)。仕事に行くときは、これにネイビーのタイをします」

■軸となるアイテムはブレザーではなくニット
M.E.  その中で中心となるアイテムはあるのでしょうか?
赤峰  軸となるのはニットです。明るめのネイビーは着ますけど、一般的なダークネイビーのブレザーは個人的にはあまり着ないんです。ニットのポロシャツだったり、カーディガンだったり、あとはジップアップのアイテムだったりしますよね。そしてそれの表現としてボーダーやキャンディストライプがあったり、といった感じです。ただ、基本は無地のニットかな。
M.E.  コーディネイトにおけるアドバイスはありますか?
赤峰  これは紺×白に限った話ではないのですが、ドレスダウンしたトップスに対してドレスダウンしたボトムスを合わせてしまうとトゥマッチになってしまうので、アメリカンなトップスに対してはヨーロッパ的なトップスを合わせますし、逆にヨーロッパ的なトップスにはアメリカンなジーンズを合わせます。トップスとボトムスのメリハリのつけ方が大切なんです。コントラストがあるほうが、僕個人としては好きですね。あまりにもお坊ちゃまっぽかったりストリートっぽすぎるのは、個人的にはよしとしません。ブルーと白の自分なりのヒネリが、自分の中でのポイントです。それともうひとつはどこかにアクセントをつけるのが好きなんです。紺×白に赤というね、フランスやイギリスやアメリカの国旗のように、ほとんど全部トリコロールなんですよね。さっきも言いましたけど、赤を分量少なく使うというのも、ひとつの技だと思っています。
M.E.  昼と夜の使い分けは?
赤峰  夜にジャケットを羽織るっていうのは、ヨーロッパの中では常識ですから、そのセオリーを守ることは大切だと思います。スタイルを自分で作るにしても、紺×白というのは今に始まったものではなく何十年も続いてきたスタイルなわけですから、この期に及んで余計なことをしてもしょうがないわけです。どれもが基本なわけですから、その都度いちいち買うのではなく、自分のワードローブの中に常に取り込んでおくことが大切なんだと思います。
M.E.  今回も勉強になりました。ありがとうございました。
 
 

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(←)着こなし3
コードレーンJK×ネイビーポロも定番スタイル
コードレーンJKにポロシャツのボタンを上まで留めて襟のロールを出し、ヴィンテージのリーバイス501XX、ニュー&リングウッドの靴を。ジャケット24万1500円、ポロシャツ7万1400円/以上バランタイン(アオイ)

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(→)着こなし4
近所へのお出掛けも紺×白が基本です
ハワイマリブシャツのパーカ、ヘインズのTシャツ、リーのウエスターナー、スペルガの2750という、思いのほかカジュアルな着こなし。「近所に出掛けるときや犬を散歩に連れて行くときは、こんな感じの格好です」

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(←)着こなし5
どこにでもいるイタリア男のスタイル(笑)
ハイドロゲンのパーカに、アカミネロイヤルラインの綿麻シャツ、リーバイス501の66モデル、スナイプの靴という合わせ。「イタリアに行くとどこにでもいるオヤジです。袖をさりげなくまくって動きを出すのがポイント」

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(→)着こなし6
海辺のリゾートでは白の分量を多く
白のコットンジップニットに、ドルモアのボーダーカットソー、アカミネロイヤルラインのウールパンツ、コンバース。「伊出張で海のほうに行くと、休みの日はこんな感じ」パーカ9万9750円/バランタイン(アオイ)

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(←)着こなし7
シンプルで好感度大な街の散歩スタイル
バランタインのコットンニット、アカミネロイヤルラインのシャツ、リーバイス505のコーデュロイ、エスパドリーユ。「シンプルで好感度大の着こなし。襟で変化をつけて」ニット4万7250円/バランタイン(アオイ)

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(→)着こなし8
リゾートホテルで寛ぐときのリラックススタイル
グアベロのポロユニフォーム、Y.アカミネのショーツ、コンバースのオールスターというコーディネイト。「真夏のリゾート地でのリラックススタイル。海辺のリゾートほど、紺と白が似合うところはほかにないですよね」

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(←)着こなし9
ブルーの色にこだわったサルデーニャスタイル
リヴェラーノの綿ジャケット、ラコステのポロシャツ、バランタインのバミューダ、オールスター。「サルデーニャの夏スタイル。海沿いのカフェで寛いでいる感じかな」バミューダ4万950円/バランタイン(アオイ)

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(→)着こなし10
プールサイドで読書をするときの水着スタイル
ジョン スメドレーのシーアイランドコットンカーディガン、ラコステのビズポロ、バランタインの水着でトリコロールスタイル。「プールサイドでは、こんな感じで読書します」水着2万6250円/バランタイン(アオイ)

今月のおさらい

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 濃紺よりもやや明るめのネイビー、ロイヤルブルーが赤峰的夏の基本色
 ドレスダウンしたトップスには、きれいめのボトムスを合わせるメリハリが大切
 ずっと着られるものなのでワードローブの中に紺×白の基本アイテムを揃えておくことが大切

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2009年05月24日(日)

OCEANS 7月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち! [OCEANS掲載記事]

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マエストロ赤峰の「オトナ相談室」
仕事、家庭、子育て、そして愛・・・・・・などなど。30〜40代のオーシャンズ世代にもなれば、少なからず何かしら悩みのタネは持っているもの。そんな皆さまの“駆け込み寺”として開設されたのが、このオトナ相談室。
皆さんの質問にお答えするのは、“人生のマエストロ”こと赤峰幸生氏。
今月も痛快なご意見で迷えるオーシャンズ読者に救いの手を差し伸べてくれるハズ!では皆さん、ご一緒に! 教えてっ、マエストロ!


今月のテーマ
“先人の言葉”

[今月の質問]
赤峰さん、初めまして。毎月、心に染み入る言葉をありがとうございます。今回、私が伺いたいのは、具体的な悩みの解決方法というわけではなく、赤峰さん自身の「好きな言葉」です。以前、赤峰さんは、「人生に迷ったとき、苦難と向き合ったとき、幾度となく先人が残した言葉に助けられた」ということをおっしゃっていました。そんな強い言葉を詳しく伺えたら、私自身も自分の人生に対して勇気が湧いてくる気がします。あつかましいお願いですが、是非よろしくお願いいたします。(34歳・東京都在住・メーカー勤務・T.A.さん)

Q.なるほど。たしかにマエストロは言葉の巨匠でもありますからねっ!そいじゃあ、早速、勇気が凛々と湧いてくる“言葉”をぶちかましてください!!
 このスットコドッコイの大ばか野郎がっ!てめえは先人の言葉を何だと思ってやがる。そのへんの応援ソングじゃねえんだ!!先人の遺した言葉は、彼らが苦労を経験して初めて得ることができた、奇跡ともいうべき遺産である。ちょっとくらい思い悩んだからといって、ハンバーガーを頼むように、簡単には出てこねえんだっ!!しかし、まあ、お前は置いといて、この読者は言葉の大切さに気付いているだけ素晴らしい。では、私の経験をお話しよう。
 私の人生に最も影響を与えた言葉はふたつある。 いずれもアパレル会社で働いていた20代半ばに、大川さんという恩師にいただいたものだ。彼は当時の私の上司で、穏やかな人柄の四十代半ばの紳士だ。当時の私は、働き始めて数年経っていたということもあり、ようやく仕事を覚えはじめ、ソツなく仕事をこなしているつもりでいた。しかし、一方でパターン化された仕事に単調さも感じていた。そんなある土曜日の夜、大川さんに飲みに誘われ、こんなことを言われた。「赤峰君よ、どんな小さな仕事をするときにでもね、初めに井戸を掘った人間のことを忘れずに水を飲まなくてはいけないよ」。そのときはピンと来なかったが、帰り道、「ああ」と思ったものだ。ひととおりの仕事を覚えた気になっていた私は、確かに当初持っていた、仕事に対する熱意を失っていたかもしれない。そしておそらくは、知らず知らずに仕事が雑になっていたのだろう。そんな私を見た大川さんは、私のことを思って「論語」にあるそのひとつ目の言葉を贈ってくれたのだ。私は翌週からすべての仕事を見直した。そしてひとつひとつの作業に関する、目的を考えるようになった。するとどんなルーティンな仕事にも、そのシステムを発案し、構築した人間がいて、次に仕事をする人が失敗したり、ミスが起ったりしないような工夫がなされていることに気付いたのだ。私はそんな“井戸を掘った人間”の存在も知らずに、何の考えもなく、ただ先人が組み立てたシステムを動かしているだけだったのだ。にもかかわらず、仕事ができている、という顔をしていた私は傲慢以外の何物でもなかったよ。
 そして二十代最後の年を迎えるころ、この言葉はまた別の響きを持つようになった。“井戸を掘った人間のことを考えているうちに、今度は私が井戸を掘ってみようという気になったのだ。大川さんに話すと、とても喜んでくれた。「『論語』にもあるように、私が話した一から、赤峰君は十を知ってくれたわけだね。赤峰君、まだ誰も掘っていない井戸を掘りたまえ。その水は多くの人に、そして後世の人に必ず何かしらの恩義をもたらすはずだ
」。私が当時、誰も注目していなかったイタリアの服に目を付けたのは、この言葉の影響によるところも大きい。そんなフロンティア意識を持つことができたからこそ、今の私があるといってもいい。
 

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(→)真剣を振るった先月に続き、今回マエストロが往くのは腕に覚えのある書の道。しかし、手にしたのは普通の筆にあらず。なんと、身の丈を超えんばかりの超特大の筆なのでした。マエストエロには書美院の院長、内野七色さんのご指導のもと、「心」という字を書いていただきました。その力強く真っすぐな字面は、マエストロの生きざまを物語るようでした。「背筋が伸びるようなこの緊張感は、心が洗われるようだ。東洋文化の真髄といわれる書道。その奥深さは、服づくりの道にも通ずるものがある」と語るマエストロ。白×黒の千鳥格子のスーツを纏い、袴にも通ずる格式を意識して装うあたりは、やはりただ者ではありません。
 

Q.深〜い、深すぎますっ!マエストロの掘った井戸・・・・・、じゃなくて、お話がっ!!では、仕事で簡単に成功できる秘訣を教えてくれるような、便利な言葉はありませんか!?
 この大ばか野郎がっ!なんとまあ、安直かつセコイことを言う奴だ簡単に仕事で成功する秘訣だと?開いた口が塞がらねぇとはこのことだ!そんな言葉などない!ただ、進むべき方向を指南してくれる言葉があるだけだと心得よ。
 話は戻るが、私が会社を起こすと言ったとき、大川さんは、内心不安でいっぱいだった私の心を察したのであろうか、こんなメッセージをくれた。「中国にはこんな言葉がある。“往くは小道に寄らず”だよ」と。生きるということは、王道とは何かを常に探し、考え、その道をただまっすぐに突き進むこと−私は大川さんからいただいたこのふたつ目の言葉によって、それまで熱意こそあれ、目先のことしか考えていなかった自分に気付いた。頭の中は明日の予定や来月のお金のことだらけ。しかし、この言葉を知ってから、私は常に10年先のことを考えるようになった。すると日々の些細なことでくよくよ悩まなくなった。そしてバブル期にはびこった投機話の類にも、私はこの言葉を反芻し、一切手を出さなかった。ただ王道を突き進み、小道に寄ることなど、よしとしなかった
 洋服の企画に関しても同じ考え方をした。周囲を見渡すと、やれトレンドだの、次は何色が来る、など目先の予想に振り回される輩ばかりであった。私は数ヵ月後の流行など完全に無視し、10年後、いや50年経っても着られる服づくりを目指した。肌触りがよく、丈夫な生地を用い、トレンドに左右されない本物のクラシックデザイン。採算を度外視して上等な生地を用い、手作業をふんだんに取り入れた。おかげで儲けこそ少なかったが、幸いにしてファンは着実に増えていったものだ。
 そしてつい先日、大川さんの言葉に改めて感謝したことがあった。そのきっかけは、私の洋服を購入してくださっているファンの方からいただいたある手紙だった。手紙の送り主は55歳の男性で、1986年に私の作ったコーデュロイパンツを買ってくれたという。しかし、なんと彼は22年を経た今でもなお、そのパンツをはき続けてくれているというのだ。手紙の最後は、「これほど長く着られるものを手に入れられて、私は幸運です」と結ばれていた
 思わず目頭が熱くなり、私は天を仰いだ。そして心の中で、今は亡き人生の父に、感謝の言葉を述べた。「この仕事をしてきてよかった、自分は間違っていなかった」そんなふうに思える、ひとりの男として最も幸福な瞬間だった。こんな素晴らしい体験をできたのは、ただひとえに大川さんのおかげである。

Q.う〜ん、いいですねっ!!これぞ、まさに先人の言葉!でも、どうすればそんなラッキーな言葉に出会えるのですかっ?
 てめぇ、しまいにゃぶっ飛ばすぞ!!ラッキーなどと浅薄な表現を・・・・・これじゃ、余韻も何もないな。いいか、先人の言葉とは「処方箋」のようなものだ。言葉が良薬となり得るかは、その言葉を信じようとする自分の心の持ち方次第なのだ。また、その言葉を与えてくれる「医師」にあたる人物に敬意を払っているかどうか。そして「薬」そのものの力。それらが渾然一体となったとき、初めて言葉は“力”を持ち得るのだ。
 先人の言葉との出会い方は、たくさんある。私は人や本から出会うことが多い。我が国の文豪、夏目漱石の「こゝろ」やフランス作家アルベール・カミュの「太陽の讃歌」は、私の人生のバイブルともいえるものだ。自分の好きなことわざや故事成語などを書き出して、常に目に見える所に貼っておくのもいいだろう。単なる昔の言葉だと思うなかれ。これらもほかならぬ、先人の言葉なのだ。どうか耳を傾けてほしい。先人の言葉は、あなたのすぐそばにもある。あとは、あなたがそれに気付けるかどうかなのである。
 「言葉は心根につながっている」というのが私の信条だ
。無論、先人の言葉は彼らの心にもつながっている。だからこそ己と共鳴する言葉と出会えたとき、まるで先人に導かれるかのように、それが自分の進むべき道の指針になったり、傷を癒してくれる薬になったりするのだ。
 青臭くたっていい、五感を研ぎ澄まし真剣に生きてみることだ。そうすれば、血となり肉となる素晴らしい言の葉に出会えるはずだ。
 

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−近ごろのマエストロ−
講演をすることが多い私は、いつも“人に届く言葉とは何か”を考える。最近、改めて気になるのが、2001年に他界した稀代のシンガーソングライター・河島英五氏の歌詞だ。「酒と泪と男と女」や「時代遅れ」など名曲が数あるが、その中でも私が愛しているのが「旅的途上」である。





春はあざやか 菜の花畑で
雲などながめコップ酒
夏は星降る 浜辺に手まくら
波を相手に 旅の酒

人恋しさに飲んだ酒が
なお人恋しくさせる
年がら年中 恋焦がれ
人生 旅的途上

作詞・作曲/河島英五


河島氏の歌の魅力をひと言でいうならば、「整った自分を見せようとしていない」ところに尽きる。彼の郷里、大阪の言葉で言うなら「エエカッコしない」というところか。一切のてらいがなく、シンプルで温かい。私は車の中でよく「旅的途上」を聴く。口ずさみながら、このように潤いがあって、真っすぐな言葉を紡ぎ出せれば最高だ、といつも思う。
 

■皆さんからの質問待ってます!
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2009年05月21日(木)

服の立ち位置【ダシの利いた服を】 [朝日新聞掲載記事]

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朝日新聞(東京本社版夕刊)に2009年5月21日付けでファッションコラム連載『服の立ち位置(ダシの利いた服を)』が掲載されました。

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赤峰 幸生 (あかみね ゆきお)

● イタリア語で「出会い」の意のインコントロは、大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワークのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマにした自作ブランド「Akamine Royal Line」の服作りを通じて質実のある真の男のダンディズムを追及。平行して、(財)ファッション人材育成機構設立メンバー、繊研新聞や朝日新聞などへの執筆活動も行う。国際的な感覚を持ちながら、日本のトラディショナルが分かるディレクター兼デザイナーとして世界を舞台に活躍。 Men’s Ex、OCEANSに連載。MONOCLE(www.monocle.com)、MONSIEUR(www.monsieur.fr)へも一部掲載中。

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朝日新聞土曜版be 赤峰幸生の男の流儀 『豊かさ問い続ける』 2014年8月23日(土)掲載

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別冊付録「MEN'S EX Eyewear」記事

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OCEANS 11月号連載 AKAMINE STYLE 目覚めよ、日本の男たち!

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